2016年4月27日 更新

【商売繁盛の神様】十日戎で有名なえびす様ってどんな人?

毎年なんとなく会社の行事で十日戎に行かれる方は多いのではないのでしょうか?しかし、エビス様がどんな人生を送った神様か知っている人はあまり多くはないように思えます。ということで、そんなエビス様についてまとめてみました。

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エビス様はどんな神様か?

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えびす様は唯一日本出身の神様

 恵比寿は「夷」「戎」「蛭子」などの漢字でも表記される。蛭子(ひるこ)は「古事記」「日本書紀」に出てくる国造りの神「イザナギノミコト」と「イザナミノミコト」の子供とされる。しかし3歳になっても自分で立つことができなかったため葦(あし)の船に乗せて海に流されたという。七福神にしては気の毒な前半生だが、その後漁民に大漁をもたらす「エビス」として戻ってきたとされる。キーワードは「海」だった。

 漁民たちには時折浜に打ち上げられる鯨やサメなどを神さまからの授かり物として受け止める習わしが古くからあったという。皆で分け合い一時の「福」を得る。流された蛭子が海人たちに漁業や交易、交通などの神、恵比寿さまとして敬われる素地は古くからあった。かつて海は陸上よりも発達した交通路だった。恵比寿さまを祭る神社は瀬戸内海や日本海の海岸線などに散在する。遠方から福を運んできてくれる寄神、客神(まろうどがみ)と信仰を集めてきたようだ。
エビス様が国造りの神である「イザナギノミコト」と「イザナミノミコト」の子どもである、
という説があるのはご存知でしたか?
とすれば、天照大神と兄妹の関係になり、日本の神の中でもその存在感が大きくなってきますね。
しかし、3歳で立てなかったからといって、
自分の子どもを葦の船に乗せて流すというのも、なかなかひどい親ですね。
そして、エビス様が流れ着いたのが西宮になります。

エビス様をおまつりする総本山「西宮神社」

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西宮のえびす様

西宮のえびす様は、古くは茅渟(ちぬの)海(うみ)と云われた大阪湾の、神戸・和田岬の沖より出現された御神像を、西宮・鳴尾の漁師がお祀りしていましたが、御神託によりそこから西の方、この西宮にお遷し、祭られたのが起源と伝えられております。

この鎮座の年代は明らかではありませんが、戎(えびす)の名は平安時代後期には 文献に度々記載されています。古社廣田神社の浜南宮の内に鎮座したえびす大神は、漁業の神として信仰されていましたが、この西宮は西国街道の宿場町としても開け、市が立ち、やがて市の神、そして商売繁盛の神様として、灘五郷の一つ西宮郷の銘酒と共に、隆盛を極めるようになります。
エビスという言葉には海の向こうから来たもの、というような意味合いがあります。
まさに海の向こうから来た神像と神託により祀られるようになったということのようです。
もし、西宮が宿場町として開けていなければ漁業の神としてだけ祀られていたのかもしれません。

福の神としてのエビス様

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平安時代後期の記録では、「えびす」を市場の神(市神)として祀ったとされ、鎌倉時代にも鶴岡八幡宮内に市神として「えびす」が祀られた。このため、中世に商業が発展するにつれ、商売繁盛の神としての性格も現れる。このことから同時に福の神としても信仰されるようになり、やがて七福神の一員として数えられるようになる。

また、恵比寿は農民の間で田の神や山の神としても信仰された。日本では、春に山の神が里に降りて田の神となり、秋に山に帰って山の神となると信仰されていた(出典:『民具の博物誌』)。季節によって往来するため、遠方から福を運んでくる「客神(まろうどがみ)」としての恵比寿信仰と重なり、漁業だけではなく農業でも豊作の神となっていった。
漁業の神から市の神へ、商売繁盛の神に田の神、山の神、色々な顔をもった神様ですね。
やはり人間の富に対する欲求というものが大きいのがわかります。
徐々にその信仰対象を広げ、ここまで様々な福を与える神様もまれではないでしょうか。

今も行われている十日戎(大阪今宮戎の場合)

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