おせち料理の定番と言えば?あまーい栗きんとんは大人気!
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お正月には必須のおせち料理。皆様がおせちの定番として想像するのはどんな品目ですか?黒豆?数の子?かまぼこ?どれも、どこのご家庭のおせち料理でもよく目にしますね。どの料理もおいしいですが、やっぱりお子様にも大人気の一品と言えば「栗きんとん」ではないでしょうか。金色に輝き、甘く優しい味わい。まるでお菓子の様なあのねっとりした濃厚な甘さ。小さいお子様にはあまり箸の進まないおせち料理でも、栗きんとんだけはすぐに売り切れてしまう!というご家庭も多いのではないでしょうか。おせちの一番の楽しみという方も多いかと思います。
日本人に馴染みの深い栗とサツマイモの優しいレシピ
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栗きんとんは家庭によってレシピも異なると思いますが、あの優しい甘さだけは共通ですよね。日本人に馴染みの深い栗を使った、伝統の味です。主に日本に分布し、日本栗と呼ばれる実の大きな栗の品種を使用しているので、どこか懐かしい味わいになっているのではないでしょうか。ごろっと大きい日本栗をサツマイモの濃厚餡で包んだ伝統料理。栗とサツマイモが大好き!という女性の方や、お子様にはおせちに欠かせない一品です。ではこの栗きんとん。一体どんな意味があり、どのような由来でおせち料理の定番となったのでしょうか?
栗きんとんがおせち料理の定番となった理由とは?栗きんとんは金を意味する縁起物?
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栗きんとんはその黄金色に輝く外見から、金や財宝や小判に例えられ、豊かな1年を願う料理として愛されてきました。確かに餡をまとった栗きんとんはツヤツヤして、本物の金のように輝いて見えますね。そのため、栗きんとんは金運をアップさせ、財運を向上させる料理だと言われています。商売を繁盛させ、繁栄や福をもたらす、非常に縁起の良い食べ物として昔から重宝されてきたのです。また、栗きんとんは漢字では「栗金団」と表します。つまり、「金の団子」と書くのです。昔の人は金色に輝く栗そのものを金や小判に見立てていましたが、輝くような美しい見た目から、金運を呼ぶ料理として扱われてきただけでではなく、その名前そのものからも縁起物としてあがめられてきたわけです。
「勝ち栗」栗きんとんに込められたもう一つの願い
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また、栗は日本中どこでも収穫が可能であり、山の幸の代表として「勝ち栗」と呼ばれ、縁起が良い食材として扱われてきました。「何事にも勝つ」という意味を持ち、昔の武家社会では祝い膳や出陣の際の料理として必ずふるまわれるほど縁起をかついだ料理でした。それが広まり、おせち料理の定番となったと言われています。こう聞くと、今年が勝負年である家庭では、一年の始まりであるお正月に栗きんとんを用意したくなりますね。受験、就活、結婚など大事な勝負事がある年は是非、祈願の意味も込めて栗きんとんを食べましょう!栗きんとんは、一年の初めに食べることで、金運や勝負運をアップさせてくれる料理として昔から多くの人に愛されてきました。美味しいだけではなく、とても縁起の良い、一年の繁栄を願った料理だったというわけですね。
実は栗きんとんには種類があった⁉栗100%の栗きんとんとは⁉
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さて、冒頭でもお話ししたように、この栗きんとん。家庭によって大きくレシピが異なる料理だと思います。定番はさつまいものねっとりした餡で栗を包んだものですが、実はその種類は様々です。硬め、柔らかめ、栗が多め、餡が多め、栗のみで作る、茶巾で絞る、焼く…各ご家庭ごとにお好みの味付けや、代々伝わるレシピは異なりますが、今日は「栗」と「砂糖」だけで作られた、伝統ある栗きんとんをご紹介します。さつまいもを使用しないこの栗きんとんは、岐阜県名産の料理です。地元では料理というよりも、和菓子として広く親しまれています。生栗を使用し、殻をむいて身を取り出し、丁寧になめらかなペースト状にして、餡とまぜるのではなく一つ一つを丁寧に茶巾絞りして作られます。栗以外の素材を使わない、伝統製法で作られる栗きんとん。栗好きにはたまらないですね。