2017年11月25日 更新

美味しく食べながら、その一年の健康と安全を祈るおせち

お正月に食べるおせちは、三が日に家事を休む為だけではありません。節日に神様に供えていたおせち料理はそのどれもが縁起のよい食べ物なのです。近年では豪華であることばかりが重視される傾向がありますが、おせちの意味を再確認するきっかけとなるように由来や意味を紹介していきたいと思います。

おせちの入れ物はお重

地域によっては皿鉢料理となることもあるようですが、おせち料理は漆塗りの重箱に入れるのが一般的です。何段も重ねることで「よいことも重なるように」という願いが込められています。一の重、二の重、三の重、与の重で入れるものがそれぞれ決まっています。核家族化によってお重の一段だけしか用意しないことがありますが、せっかくの縁起物です。空でもいいので重ねて活用するのはどうでしょうか。五段重ねにして、五段目は空にするのが正式なおせちだと言われています。漆塗りのお重は高価な上に管理が大変ですが、神様に供えるにふさわしい入れ物であり、めでたい日には欠かせません。お重を仕舞いこんでいる人もいるでしょうが、縁起のよう容器ですので、是非お重を活用してください。
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縁起がいいだけでなく、栄養バツグン

おせち料理の料理一つ一つに意味があることは、ご存知の方も多いでしょう。黒豆は「まめ」に働けるようにと、数の子は「子孫繁栄」、田作りは「五穀豊穣」を、という風にそれぞれに願いが込められています。また、おせち料理は縁起が良いだけでなく、彩にも気を使っています。紅白かまぼこや鯛、海老は鮮やかな赤ですし、栗きんとんと数の子や伊達巻で食欲をそそる黄色も加わっています。神様のお供えでもあったおせちには華やかさも大事なのです。彩にあふれたお節は、目でも私達を楽しませてくれるので、お正月というおめでたい日には欠かせないのです。もちろん、栄養も豊富で一年を健康に過ごしたいという願いを込めた食事にはこれ以上の物はありません。穏やかな一年を過ごすためにも、おせち料理でそのスタートを切るのは、健康を意識する上で意味があることだと言えるでしょう。

和、洋、中のおせち

最近では、食が多様化したこともありおせち料理のバリエーションが増えました。ホテルやスーパー、デパートが競う様にして出しているおせち料理の中には、中華や洋食のものも多いです。伝統を無視していると嘆くのか、モダンだと喜ぶのかは、人それですが、新年を祝いのは日本だけではありません。他国のお祝い事の料理をおせちに取り入れるのも、グローバル化した現代らしいおせちだと言えます。ただご馳走を食べるというだけでなく、一年の健康や幸せをその献立に込めることができるのであればそれは立派なおせち料理です。昔の人が、食材の名前や形から縁起のよさを見出してきたように、新しいおせちも、それぞれの料理の意味が世間に浸透し定着する日がくるかもしれません。たまには中華・洋風の一風変わったおせち料理、重箱の片隅にでも入れてみてはどうでしょうか。

おせち料理を準備するのは数日かけても大丈夫

おせち料理は品数が多くて準備をするのが大変!そう考えている人も多いでしょう。しかし、おせち料理は三が日家事を休んで、迎え入れた神様にあわただしいところを見せないというのが目的というだけあって、日持ちがする料理ばかりです。日を置くことで、味をしみ込ませることもできます。賞味期限は物によって異なりますが、比較的長いものは速めに取り掛かっておけば、バタバタしなくてすみます。田作り、数の子は冷蔵保存だと日持ちがするので、これらの料理から作りはじめるとよいと言われています。一日で頑張って作ろうとするのは大変ですので、一品、二品ずつ作っていけばゆとりをもって年末年始を迎えることができます。せっかく縁起のよい料理ですので、バタバタと用意するのではなく丁寧に作ることができるように計画的にとりかかりましょう。
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