鏡餅の下に敷く紙って何だろう?鏡餅の飾り方まとめ

 

 

鏡餅のしたに敷かれている淵が赤いあの紙。名前はあるの?ただの和紙ではだめなのかな?なんて思ったことはありませんか?
そもそも鏡餅の飾り方にルールはあるんでしょうか?お餅とみかん、それ以外は何がいる?鏡餅のアレコレを調べてみました。

鏡餅の下のあの紙って?!

四方紅 - 日本橋 榛原(はいばら)オンラインショップ (23043)

四方紅(しほうべに)は、お供え物をのせる色紙で、三方の上に正面に角がくるように敷きます。四方を「紅」でふちどることで「天地四方」を拝し災を払い、一年の繁栄を祈願するものです。
名前があったんですね!実家ではいつも書道で使う半紙を正方形に切ったものを使っていたので、市販の鏡餅を見たときに赤い色がついているのが不思議でした。

鏡餅だけのための紙なの?!

【楽天市場】和紙 >折り形用和紙 >肌吉紙(小紋・四方紅・端紅) >四方紅・端紅:和紙の店 めでたや 楽天市場店 (23047)

めでたや 山根式折形 かいしき 6寸20枚入 日本の工芸品を巡るオンラインストア ヤマトナデシコツアー (23050)

箸置きとして使ったり、お料理や和菓子の下に敷いたりという使い道もあるようですね。
おもてなしのこころが感じられる素敵なアクセントになりますね。
お正月だけなくハレの日にはぜひ使ってみたいです。

鏡餅の飾り方は?

供える|日本鏡餅組合 (23054)

鏡餅の飾りにはそれぞれ意味があり、また飾り方にも時代の流れにより変化したり、地域によって飾り方が異なる場合があります。

江戸時代、武家では、お正月に鎧(よろい)や兜(かぶと)を飾って、その前に供えた鏡餅を「具足(ぐそく)餅」と呼んでいました。縁起をかついで裏白、譲葉(ゆずりは)、橙(だいだい)、昆布、串柿、海老、などを豪華に飾りました。
今日では、簡略化され、半紙を敷いた三方(三方の側面に穴のある四角形の台)に載せ、橙(だいだい)、譲葉(ゆずりは)、昆布などを添えるのが一般的とされています。
また、地方によって飾り方が異なり、裏白(しだ)、串柿、干しするめを載せたり、四手(しで)を垂らすところもあります。

昔の方が豪華に飾っていたんですね。プラスチックの飾りは見たことがありますが、昔は本物の海老などをお餅と一緒に飾っていたなんてすごいです。そしていままで一番上はみかんだと思ってましたが違ったんですね。

それぞれの飾りの意味は?

《裏白》
シダの一種で、表面は緑色で裏面が白い。後ろ暗いところがない清廉潔白の心を表す。
また、葉の模様が対になっているので、夫婦仲むつまじく白髪になるまでの長寿を願う。《譲り葉》
新しい葉が出てから古い葉が落ちるので、家督を子孫に譲り、家系が続くことを表す。

《昆布》
よろこぶの意。古くは昆布の事を「広布」(ひろめ)と言い、喜びが広がる縁起もの。
さらに蝦夷(えぞ)で取れるので夷子布(えびすめ)と呼ばれ、七福神の恵比寿に掛けて福が授かる意味合いもある。また、「子生」(こぶ)と書いて子宝に恵まれるよう願う。

《橙》
「代々」とも書く。果実は冬に熟しても落ちにくいため数年残ることがあり、1本の木に何代もの実がなることから、長寿の家族に見立てて家族繁栄、代々家が続くことを表す。

《串柿》
干し柿を串に刺したもの。柿は「嘉来」に通じる縁起もの。干し柿は「見向きもされない渋柿でも、修練の末には床の間の飾りにもなる」という高い精神性を表す。
串に刺した串柿は三種の神器の剣を表し、「鏡=鏡餅、玉=橙、剣=串柿」で三種の神器を表しているとも言われる。

鏡餅を飾る期間は?

・12月28日が最適とされる事が多い。「八」が末広がりで日本では良い数字とされているからである。大安(12月31日を除く)を選んで供える地域もある。
・12月29日は、日本では「九」が苦しむにつながるので避けるべきとされる(逆に29を「福」と読み替えて、この日に餅を搗く地域も有る)。
・12月30日はキリの良い数字なので悪くないと考えられている(但し旧暦で12月は30日までしかない為、旧暦通りならば「一夜餅」の扱いとなるので忌避される場合もある)。
・12月31日に飾るのは、「誠意に欠ける」「葬儀の飾り方を連想する」などの理由により、「一夜飾り」「一夜餅」として忌避される。但し浄土真宗はこの限りでない。
神様への供え物なので、松の内に下げたり食べたりせず飾っておく。
松の内が終わりお供えが終了した後は、飾ったままにせず下げる。
しめ縄飾りとだいたい同じですね。あまり早くに飾ってしまうと松の内が明ける前にカビが生えてしまいそうです。

飾る場所は?

年に一度、家に訪れる年神様が宿られます。床の間、あるいは、玄関に大きい鏡餅、お仏壇や神棚には、それよりも小さな鏡餅、そして、台所やその他の大事な場所にも供える、というのが一般的な風習です。床の間の無いお家では、リビングやダイニングの机や棚が中心となります。
年神さまは家のあらゆる場所に分霊するという考えより、トイレや風呂場にも飾るという地域もあるようですね。
私の住んでる地域ではあまりトイレなどに飾る風習はないです。松の内が過ぎたらお下げして食すことを考えると少し抵抗があります。

まとめ

鏡餅は平安時代にはすでにあり、現在のように備えられるようになったのは室町時代からだとか。

床の間に甲冑を飾りそれと一緒に供えるようになったようです。

そう考えると鏡餅の歴史はとても長く、昔の人々もとても大切にしていた行事だということがわかります。

これまで「お正月だから」という通例行事としてなんとなく飾っているだけになってしまっていましたが、これからは年神さまへの感謝を込めてお供えしたいなと思いました。

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