2017年2月23日 更新

知れば知るほど面白い、日本全国の七草がゆのエトセトラ

毎年、一月七日の朝に食べられている七草がゆですが、当たり前にセリやナズナなどの七草をお粥にしたものと思っていませんか? 実は、地域によって具材も風習もさまざまなのです。 日本全国の七草がゆにまつわる話題を紹介します。

そもそも七草がゆって何?

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七草がゆ・七草粥(ななくさがゆ)・七種粥とは、人日の節句(1月7日)の朝に食べられている日本の行事食(料理)である。

春の七草や餅などを具材とする塩味の粥で、その一年の無病息災を願って食べられる。祝膳や祝酒で弱った胃を休める為とも言われる。

この行事は、平安時代には行われていたが、室町時代の汁物の原型ともされている。
お正月の暴飲暴食でお疲れ気味の胃腸にやさしい七草がゆですが、すでに平安時代から行われていたとは驚きです。
平安の貴族たちもさぞかし正月料理を贅沢に楽しんでいたのでしょうね。

文字通り七草を使って作る関東のお粥

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春の七草というのは、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの7つをさしますが、これらが春の七草になったのは、1360年代に四辻善成が書いた『河海抄(かかいしょう)』という書物に、春の七草として紹介されていたからだといわれています。
春の七草を簡単に説明しますと、セリは香り豊かな水辺の山菜で、食欲増進につながります。ナズナはいわゆるぺんぺん草のことで、昔は一般的な食材として取り入れられていました。ゴギョウは別名・母子草といいまして、かぜの予防や解熱に効くとされていました。ハコベラは目に良いとされるビタミンAが豊富で、腹痛の薬にもなったそうです。ホトケノザは別名タビラコといい、食物繊維を豊富に含んでいます。スズナは蕪のことでして、ビタミンが豊富です。スズシロは大根のことで、消化を助け、かぜの予防にもなるといわれています。
一つ一つは地味な野菜ですが、七草それぞれに無病息災にふさわしい効能があるんですね。
大事にいただきたいとつくづく思いました。
昔は山里を歩いて集めたという春の七草ですが、現在では七草をあらかじめセットした商品が多くのスーパーや八百屋などの店頭で販売されており、手軽に七草がゆを作ることができるようになりました。

北海道や東北地方は七草がゆ自体がメジャーではない

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雪などの影響で七草が採れない北国ではそれらに替わる地元の食材で行事食を作っていました。
北海道・東北に普及しなかったワケは...

北海道や東北では、「七草」の栽培に適していないため、七草粥はメジャーではないという。いまでこそ流通や保存技術(フリーズドライなど)の進化により、雪深い地域でも、温かい地域で育った葉物野菜を冬場に食べられる。しかし、かつては「春の七草」をそろえるだけでも一苦労だったのだ。
雪などの気候条件で、ひと口に七草がゆと言っても地方により具材が変わるのは当然といえば当然かもしれません。
地元ならではの旬な食材で作るそれぞれの七草がゆには趣があります。
スーパーに「納豆汁」コーナー

山形県の一部では、七草粥ではなく、「納豆汁」を食べる。スーパーマーケットには納豆汁コーナーが設置され、「納豆汁の素」やセリ、いもがらなどが並ぶ。なお納豆汁は、秋田県でも食べられているようだ。
なるほど、日本が縦に長い島国だということがよくわかります。
それにしても山形の納豆汁はユニークですね。

三重地方の七草がゆと風習

一口に七草粥といっても、その中味は昔も今も地域や家庭で異なっているらしい。七草を全部揃える、ナズナだけは必ず入れる、あり合わせの野菜を使う、餅や小豆を入れるなどである。珍しい例として、鳥羽市国崎では、フノリ・ヒジキ・ホンダワラなどの海藻を酢で和えたものを神棚に供えるという。また、食べるとき熱くてフーフー冷ますと、「福」が逃げるとか、田植えに風が吹くとかいって嫌う地域もある。
 七草粥は、単に野草を入れて粥を炊くだけではない。かつてはもっと手の込んだ正月行事であった。

1月6日に女児が七草を摘み、その晩マナ板の上に七草とマナ箸・スリバチ・スリコギ・庖丁・杓子を載せ、合わせて7種として七草をたたく。翌朝、それを粥の中に餅と一緒に入れて食べると記されている。七草をたたくときに、「唐土の鳥が日本の土地へ渡らぬ先に、なずな七草あわせてホトト」を7回繰り返し唱えたという。いわゆる七草の囃(はやし)である。
古き良き日本の伝統文化ですね。
いつまでも残してもらいたい風習だと思います。
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