縁起物として大活躍の鰹節ですが、一体なんで縁起物なの?

 

 

縁起物として多方面で利用される鰹節。しかしなぜ鰹節は縁起物として位置付けられるようになったのでしょうか?また鰹節は一体いつ頃から日本人の身近にあるのでしょうか?考えてみると分からない事が一杯。鰹節について改めて整理してみます。

鰹節っていつ頃からあるの?

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鰹節が初めて登場するのはわが国最古の書物とされる、「古事記」です。
「堅魚」カタウオとあり、今の鰹節の原型をなすものが存在していたと推測されます。奈良時代の「犬宝律令」、平安時代の「延喜式」にも「堅魚」「煮堅魚」「堅魚全煎汁」の記載がありカツオやカツオの加工品と思われるものが賦役品として税の対象になったことが記されています。只、この頃は今の燻乾方法ではなく、日に干すだけの天日乾燥でした。
味噌や醤油は古代からあったことは知っていましたが、鰹節もそれに負けず劣らず古いです。

カツオを「鰹」と書くのは何で?また節が無いのに鰹節って表現されるのはどういうこと?

かつおが「鰹」と表現されるようになったのは、堅い魚、すなわち古くから干して食されていたことが堅い魚という印象に繋がったのではないかという説があります。
また、フシが無いのに鰹節とはどういうことでしょうか?この点に関しては鰹節の製法と関連があるという説が有力そうです。鰹節の製造工程で煙で燻す工程があります。その「いぶす」がフシ、鰹節という呼び名に繋がったのではないかとの説があります。

カツオが縁起物として利用されるようになった由来は?

古くから日本人に愛されていたかつお節ですが、そもそもかつおが縁起物として扱われるようになったのは、戦国時代だとされています。戦国大名の北条氏綱が小田原沖で釣りの見物をしていると、一尾のかつおが舟に跳び込んできました。これを見た氏綱は、「勝つ魚」が舞い込んできたと大変喜んだそうです。それ以降、かつお節に語呂合わせで「勝男武士(かつおぶし)」の字をあてて、戦勝祝いに用いたというエピソードも知られています。
粋なエピソードですね。戦国武将の器量を感じさせます。

鰹節が結婚式の引き出物に利用されるのは、どういう理由なのでしょう?

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この背部から作られるのが「雄節(おぶし)」、腹部から作られるのが「雌節(めぶし)」です。

雄節と雌節はぴったりくっつき一対で出来ることから夫婦を連想させ「夫婦円満」となったそうです。

また、語呂合わせで「鰹夫婦節」と表現できることも夫婦の象徴を連想させてくれます。

ちなみに、昔の引き出物のかつおは雄節と雌節を桐箱に入れてお渡ししていたんだとか。

結婚式の縁起物として利用されるのは、このような理由からだったようです。

鰹節は他にどのような用途で縁起物として活用されているのでしょうか?

縁起物の用途としては結婚式、長寿祝い、快気祝い、出産祝い、端午の節句、七五三、入学祝い、等が挙げられます。
キーになる点は3つ挙げられます。夫婦円満、長寿、勝つ事(勝男)、これらに関連する祝いごとに対して意味がありそうです。
長寿と関連づけられる意味に関しては説明が必要かと思います。カツオ節の雄節と雌節を左右並べると全体が亀の甲に似ていることから、亀の長寿を想起させることがその由来とされています。
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カツオの水揚げから鰹節に加工されるまで

THE MAKING (103)かつお節ができるまで

こんなに古くから愛用され続けているカツオ節。具体的に水揚げから手元に届くまでどのような工程を経ているのでしょうか。わかりやすい動画があったので参考にしてください。

鰹節の実用例

鰹節について、由来から製造工程、縁起に至るまで一通り見てきましたが、最後に実用例をみていきます。
こんなに古くから愛用され続けている鰹節の代表的な用途はやはりだしを取ることです。

合わせだし(かつお・昆布)の取り方

百聞は一見にしかず。動画でみていきます。
鍋物、煮物、吸い物、酢の物、ダシが必要になる献立は和食の多岐にわたります。ダシがなければ料理ができないと言っても過言ではありません。鰹節との付き合いが長い日本人だけあって、和食との融合度は相当なものです。

まとめ

古くから食されてきた鰹節。縁起物として利用されるようになってからも相当な歴史ですが、結婚祝いに鰹節が使われることは結果としてそうなっただけなのかもしれませんが、実用面、伝統面、文化継承面等複数の意味を兼ねたタイムリーな習慣ではないでしょうか。今後とも末永く鰹節のお世話になる筆者としては改めて見直すよい機会となりました。

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