最終更新日:2026年1月26日
お寺参拝は、形式を完璧にこなすことよりも、静けさへの配慮と現地の案内に従う姿勢が最も大切です。宗派や寺院、伽藍のつくり、行事の有無によって作法や導線は異なるため、掲示や僧侶・職員の案内がある場合は必ず最優先してください。
神社参拝の基本(鳥居・二拝二拍手一拝)はこちら:神社参拝の作法とは?鳥居・手水・二拝二拍手一拝、迷わない基本を整理
御朱印の配慮(受付の所作)はこちら:御朱印をいただくときのマナー:参拝の順序・受付での配慮・書き置きの扱い
この記事の要点
- 基本の流れは「山門で一礼 → 手水(あれば) → 本堂で合掌礼拝 → 焼香・線香(あれば案内に従う) → 参拝後に納経所(御朱印)」
- お寺では一般に拍手はしない(神社と大きく異なる点)
- 焼香や線香は、回数や所作が寺院・行事で異なるため、現地の案内が最優先
- 御朱印(納経印)は参拝の証。受付時間や運用(書き置き等)は寺院ごとに違う
- 撮影可否、立入禁止、静粛のルールは寺院ごとに差がある
お寺参拝の基本の流れ(全体像)
- 山門(入口)で一礼(合掌できる場面なら合掌して一礼)
- 境内は静かに(参道の中央・端などの厳密さより、安全と周囲配慮)
- 手水舎があれば清める(停止中なら省略して心を整える)
- 本堂(または金堂)で合掌礼拝(拍手はしない)
- 焼香・線香があれば案内に従って供える
- 参拝後に納経所(御朱印・納経印)や授与所へ
- 退出時も一礼(山門付近で)
神社と違う点(ここだけ押さえると迷いが減る)
- 拍手はしない:お寺は一般に合掌礼拝が基本です
- 合掌:胸の前で静かに手を合わせ、心を整えます
- 焼香・線香:設置がある場合のみ。回数や所作は寺院・宗派・行事で異なります
山門での一礼(入口で区切る)
山門は俗世と聖域の区切りとして意識されます。入る前に一礼し、静かに境内へ入るだけで十分丁寧です。退出時も山門付近で一礼すると、気持ちが整います。
手水(てみず):あれば丁寧に、なければ無理をしない
手水舎がある寺院では、手と口を清めてから参拝すると気持ちが整います。細部にこだわり過ぎず、落ち着いて丁寧に行えば十分です。
- 柄杓を右手で持ち、水を汲む
- 左手 → 右手の順に清める
- 左手に水を受け、口をすすぐ(柄杓に口をつけない)
- もう一度左手を清める
- 残った水で柄を流し、元の位置に戻す
手水舎が停止している場合は、形式にこだわらず、静かに姿勢を整えて参拝すれば問題ありません(現地の案内が最優先です)。
本堂での合掌礼拝(基本形)
本堂(または金堂)では、賽銭箱が設置されている場合があります。お賽銭は金額よりも、丁重に納めて落ち着いて礼拝することが大切です。
- 本尊に向き直り、姿勢を整える
- (お賽銭を納める場合は)静かに納める
- 合掌し、心の中で祈る(長く話さなくてよい)
- 合掌を解き、静かに一礼して下がる
焼香・線香がある場合(案内最優先)
焼香や線香は、設置がある寺院で行います。回数や所作は寺院・宗派・行事で異なるため、掲示や案内に従うのが確実です。
- 混雑時は、真心を込めて簡潔に(回数よりも丁寧さ)
- 線香の火は、口で吹き消さず、手であおいで消すのが無難
- 煙を浴びる所作が推奨される寺院もあれば、静かに供えるのみの寺院もあります
御朱印(納経印)をいただくときの配慮
御朱印は参拝の証としていただくものです。原則として参拝後に納経所(御朱印所)へ向かい、受付時間・運用(直書き/書き置き)に従ってください。
受付での配慮(渡し方・待ち方・撮影)はこちらで詳しく整理しています:御朱印をいただくときのマナー:参拝の順序・受付での配慮・書き置きの扱い
服装・持ち物(最低限の考え方)
- 極端に露出が多い服装は避け、落ち着いた格好が無難
- 本堂内での飲食はしない
- 帽子は状況に応じて外す(礼拝のときだけ外す運用でも十分)
- 段差や石畳が多いので、歩きやすい靴を優先
撮影・SNS投稿の配慮(寺院ごとに違う)
寺院では、文化財保護や信仰上の理由で撮影制限がある場合があります。撮影禁止・立入禁止・フラッシュ禁止などの掲示がある場合は必ず従い、他の参拝者の妨げにならない範囲に留めてください。
- 本堂内や仏像の撮影は、禁止または制限されることが多い
- 三脚・長時間の占有・通行妨害は避ける
- 行事中は特に案内に従う
参拝の細部で迷ったとき(関連ページ)
- 神社参拝の作法とは?鳥居・手水・二拝二拍手一拝、迷わない基本を整理
- お賽銭の作法:金額に決まりはある?丁重に納める所作と縁起の考え方
- 御朱印をいただくときのマナー:参拝の順序・受付での配慮・書き置きの扱い
- 焼香の作法とは?基本の流れ・回数の目安、宗派差への配慮まで整理
- お線香の供え方:火のつけ方・消し方、本数の考え方と安全のポイント
関連情報(外部参照)
- 高野山:参拝作法の手引き
- 成田山新勝寺:知っておきたい参拝の仕方
- 西本願寺:参拝作法(お念珠・合掌・焼香)
- 寺院(寺社Nowオンライン:関連記事一覧)
- 参拝の作法(寺社Nowオンライン:関連記事一覧)
よくある質問(FAQ)
Q. お寺で拍手してしまいました。失礼になりますか?
A. 大きく気にしなくて大丈夫です。次からは合掌礼拝を意識すれば十分です。迷ったら掲示や案内に従ってください。
Q. 焼香の回数が分かりません。
A. 寺院・宗派・行事で異なります。案内がなければ、混雑時は真心を込めて一回でも問題ありません。周囲の流れに合わせて、静かに行うのが無難です。
Q. 御朱印は参拝前に受けてもよい?
A. 原則は参拝後が自然です。混雑や時間制限がある場合は、納経所の案内に従ってください。
Q. 服装に厳格な決まりはありますか?
A. 厳密な決まりがない場合でも、信仰の場として落ち着いた服装が無難です。歩きやすさと安全を優先してください。














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