「春告鳥(ウグイス)」は実はとっても縁起がいい鳥♪

 

 

ウグイスは、春鳥、春告鳥、報春鳥などの異名を持つ、春を告げる縁起の良い鳥で、古来、日本では数多くの歌や絵画に登場してきました。どうしてここまで愛されてきたのか、ウグイスにまつわるお話を少しご紹介しましょう。

もくじ

ウグイスは「春告鳥」。 おめでたく縁起の良い鳥。

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鶯(うぐいす)

鶯は、春を知らせる(良いニュースを知らせる)縁起の良い鳥。鳴き声を 聞くと幸運が訪れるといわれます。

ウグイスの鳴き声を聞くと、春がきたんだな、と思います。
また、何か良いことが起こる前兆ではと期待してしまいます!
本当に「「ホーホケキョ」というウグイスのさえずりは耳に心地よく響きますよね。
ウグイスは、さえずりが美しい「日本三鳴鳥」の中の一羽です。

ウグイス(鶯)とは?

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ウグイス【鶯 bush warbler】

ホーホケキョ(法法華経)とさえずることでよく知られている,スズメ目ヒタキ科の鳥(イラスト)。
全長約16cm,全体に薄い緑色みを帯びた灰褐色をしており,いわゆるうぐいす色ではない。
雌雄同色だが,雌は雄よりも小さい。

中国東北~南東部,朝鮮半島,サハリン,日本に分布し,日本では北海道から九州,沖縄までの各地に生息している。ササやぶ,タケやぶ,低木林などに好んですみ,暗い林内にはあまり入っていかない。
食物はおもに昆虫。

「梅に鶯(うぐいす)」ということばがあります。
この二つの取り合わせは、まさに春の到来をイメージさせる言葉ですね♪

ウグイスの鳴き声の意味は?

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鳴き声

さえずりは「ホーホケキョ、ホーホケキキョ、ケキョケキョケキョ……」、
地鳴きは「チャッチャッ」。

さえずるのは縄張り内を見張っているオスで、「ホーホケキョ」が他の鳥に対する縄張り宣言であり、
巣にエサを運ぶメスに対する「縄張り内に危険なし」の合図でもある。
「ケキョケキョケキョ」が侵入した者や外敵への威嚇であるとされており、これを合図に、
メスは自身の安全のためと、外敵に巣の位置を知られないようにするためにエサの運搬を中断して身をひそめる。

平地にて鳴き始める季節が早春であることから春告鳥の別名がある。
本州中部あたりでは 2月初旬頃からさえずり始め、 8月下旬頃までがよく聞かれる時期だが、
10月頃まで弱いさえずりが聞かれることがある。

「ホーホケキョ」とさえずるのを初めて聞いた日を『ウグイスの初鳴日』と呼び、
気象庁が生物季節観測に用いている。

地鳴きとは、秋から春にかけてウグイスがやぶや笹原の中を「チャッチャッ」と鳴きながら移動する声で、
「笹鳴き」とも呼ばれています。

また、「谷渡り」と呼ばれる鳴き声もあり、「ケケケケケッキョケッキョ」と声で鳴きます。
これは、繁殖期の雄が、なわばりの上空を飛ぶタカなどを警戒して鳴く声とされています。

争いがなければ、ウグイスの鳴き声は単純化する?!

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日本から持ち込まれたハワイに生息している種の鳴き声(さえずり)は、日本に生息しているものと
比較して単純化されていると国立科学博物館の筑波研究施設が発表した。

これはハワイでは縄張り争いや繁殖の争いが日本に比べて激しくないためと推測されている。

ウグイスを捕まえるのは違法です。

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現在日本では鳥獣保護法により捕獲・飼育が禁止されているが、しかし今なお密猟が絶えない実態があり、密猟者の存在が時折報じられることもある。
■鳥獣保護

メジロ、ウグイス、オオルリ、シジュウカラなどの野鳥や一定の動物は「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」により、環境大臣又は都道府県知事の捕獲の許可がなければ、捕獲できない鳥獣とされています。

また、許可を得て捕獲した鳥獣は都道府県知事の飼養(飼育)の許可がなければ飼養できないことになっています。

昔から「ウグイスのフン」には美顔効果があり、ウグイスのフンで顔を洗うと、
肌のキメが細かくなる、色白になる、小じわが取れるなどの効能があるとされ、
化粧品として販売されてきました。

では、現在ウグイスのフンが原料の化粧品はどうなっているかというと、
現在も製造販売されています。 美容効果などの効能に関してあまり差のない、
「ソウシチョウ」という鳥のフンを使用しています。

ソウシチョウも捕獲が禁止されている鳥です。
しかし、「生業を継続するのに必要である」旨、届け出をすれば、
フン採取を目的とするソウシチョウの飼養は可能なのだそうです。

「鶯」がつく、美しさを連想させる言葉。

京都東山の知恩院(ちおんいん)の渡り廊下

京都東山の知恩院(ちおんいん)の渡り廊下

鶯張り(ウグイスバリ)

鴬張りの廊下 ―仏の誓い

御影堂から集会堂、大方丈、小方丈に至る廊下は、
全長550メートルもの長さがあります。
歩くと鶯の鳴き声に似た音が出て、静かに歩こうとするほど、
音が出るので「忍び返し」ともいわれ、
曲者の侵入を知るための警報装置の役割を担っているとされています。

また鶯の鳴き声が「法(ホー)聞けよ(ケキョ)」とも聞こえることから、
不思議な仏様の法を聞く思いがするともいわれています。

鶯を使ったことばはほかにも、鶯色(うぐいすいろ)、鶯餅(うぐいすもち)、梅に鶯(うめにうぐいす)、鶯合せ(うぐいす-あわせ)、春鶯(しゅんおう、しゅんのう)など数多くあります。
鶯嬢(ウグイスジョウ)

うぐいす嬢とは、球場、選挙カーなどでアナウンスする女性。

うぐいす嬢とは野球場や選挙カーでアナウンスをする女性のことで、文字通りウグイスのように美声であるという意味から作られた言葉である。

うぐいす嬢といえばプロ野球での場内アナウンスのイメージが強いと思うが、プロ野球で初めて女性アナウンスが使われたのは1947年4月3日で、この日は東京巨人軍が東京読売巨人軍になった日でもある。

絵写経

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