3月3日は女の子の日「ひな祭り」ですね。女の子の祝い事ですが、厄除けの意味があるって知ってました?
お子様がいる方は知っときたい、またこれからの予備知識として備えたい。そして「ひな祭り」の縁起を担いで幸せな一生を過ごしましょう!
もくじ
ひな祭りの歴史
今では子供の健やかな成長を祝うために
女の子が生まれると1つは買われるお宅があるのではないでしょうか。
その子の一生の幸せを願って・・・
そんなお雛様にはどんな歴史があってどうして現代に引き継がれているか。
それがどうして『縁起物』となっていくのか、少し見ていきましょう。
ひな祭りの起源は中国までさかのぼれるとされています。昔、漢の時代の徐肇(じょちょう)という男おり、3人の女児をもうけたにも関わらず、3人とも3日以内に死んでしまいました。その嘆き悲しむ様子を見た同じ村の人たちが酒を持ち、3人の女児の亡骸を清めて水葬したことに由来しているとされています。それが平安時代になると、「上巳の祓い」といって、3月3日に陰陽師を呼びお祓いをさせ、自分の身に降りかかる災難を自分の生年月日を書いた紙の人形(ひとがた)に移らせて川に流しました。
どうして女の子の節句になったのか?
そもそもお祓いの道具と女の子の節句とはなんとも真逆な使われ方・・・。
歴史って少し怖い部分がありますね、でもこの歴史なくはひな祭りは語れない?
込められた意味とは?
起こり
中国発祥の水辺に出て不詳を除くための禊ぎ・祓いを行う風習に起因した曲水の宴は3月3日あるいは3月の上巳の日に催され、353年の3月3日に開かれました。
日本にも伝わり、485年3月に宮廷の儀式として催されたことが、日本書紀に記されています。曲水の宴は水辺で杯を流し、詩を読みます。ゆるやかな水の流れに乗り杯が自分の前を通り過ぎるまでに詠めなければ、その杯に入ったお酒を飲むという風流な宴で、水の精霊に対する祭りのひとつとして、不詳を流水に託して除去することが宴に変化していきました。
身代わり
『ヒトガタ』と読み、『形代』とも言った人形。自然界の悪いものを吸収して、人形の持つ霊力で守ろうとしたのが起源だったようです。病気・厄災・穀物の害虫防止、安産・子宝祈願、といった陽の願いもあれば、呪いーといった陰の部分もあった。
行うのは3月初旬の上巳と言われる日が主で、自分悪いところを人形に託して水辺に棄て流すという風習もあったようです
やがて女の子のお遊びに
人形ーひとがたはやがて子供達の遊び道具になります。
平安時代にはかの有名な小説にもその光景が描かれています。
次第に中世になると立派な人形へとなり現代のお雛様にまで繋がってくるのです。
女の子の幸せを願う親の思いがなおも続いていくのですね。
しだいに縁起物へと変化する
武士の時代にもなると、道中で息災を代わってもらうため、お嫁さんが抱いて輿に乗ることが慣わしとなり、嫁入り道具の中にひな人形を入れるようになりました。
それが進化して嫁入り(お雛様)→夫婦と現代のお内裏様とお雛様のセットが作られるようになったと言われています。そうして江戸中期以降、雛祭りの名が一般的になってくるのです。大名家では嫁入り後、初めての節供に内裏雛を飾り、公家では女の子の誕生を祝って雛を贈るようになると庶民の間でも女の子の初節句に母方から雛を贈って祝うようになって女の子のお祭りとして定着していきました。
雛人形を縁起良く飾るには?
飾る時期
でも現代では特に決まってないとも・・・?
縁起物の一つとして各家庭、負担のないように、というのが現代の考えのようです。
ただ知っとくとなお、お子さんと楽しんで準備からお片づけまでできるのではないでしょうか?
日取り
一番は立春です。
節分の次の日で、豆まきで厄を払い清められている上、春を迎える日、とこれまた相応しい日はないとか。
あとは、「 雨水の日 」 。
2月19日頃から啓蟄(けいちつ)3月6日までの期間に飾ると、” 良縁 “ に恵まれます。注意するのは 「仏滅 」。
当たり前ですが避けましょう。
それ以外は大安なら尚よしですがその他は気にしなくても良いようです。あと、「 一夜飾り 」も禁物です。
注意しましょう。
片付け
1度は聞いたことがあるはず。
「いつまでも片づけずに飾っておくと、 嫁に行くのが遅れぞ!」
ほぼ飾ってもらえなくての実証例なら自信を持って言えるのですが片づけずに飾っておくことがどうかまではわかりませんが、先に話した通り「身代わり」ー代わって厄を受けてくれるお人形さんーとなれば、いつまでも身近に置いておくのもなんだか少し怖いものがありますよね。
災いを遠ざけるといった意味でも終わったらなるべく早く片付け、大事に保管したいものです。
さいごに
私たちの生活にたのしい思い出を作ってくれるお雛様にもいろんな過去・所以があるんですね。お雛様はいつも優しいお顔で私たちを楽しませながら私たちの息災を吸い取ってくださっていた。
ただの風習といえばそれまでだけど、
そんな歴史を感じながら縁起を担いで出して、見て、片付けて・・・と
桃の節句楽しむのも一興ではないでしょうか?