黒猫は縁起が良いの?それとも悪いの?黒猫にまつわる縁起や効果について解説!

 

黒猫は海外と日本で捉え方が違っていたというのをご存知でしょうか?

特に欧米や北欧では黒猫は縁起が悪いものとして考えられていたようです。

中にはとても黒猫についてのかわいそうな歴史を持つにもあります。

そんな黒猫にまつわる縁起や効果についてご紹介します。

もくじ

海外での黒猫って?

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海外での黒猫の捉え方は、国によってさまざまです。縁起がいいと考えている国もあれば、縁起が悪いと考えていた国もあったのです。

特に縁起が悪いと考えていた国では、現在もそのような考え方が根強く残っているところもあります。

そんな海外での黒猫についての考え方や捉え方についてご紹介します。

縁起がいいと考えている国

イングランドでは、黒猫が家に入ってきたり住み着いたりすると幸運がやってくると考えられています。

黒猫は幸運の象徴として考えられているため、黒猫が自分の家にやってくるとその黒猫にくっついて幸運も自分の家に訪れるとされているのです。
また、イングランドでは結婚した人にお祝いとして黒猫や黒猫をモチーフにしたものをプレゼントすると大変縁起がいいとも言われています。

子宝に恵まれたり、いつまでも仲のいい夫婦でいられるという迷信があるのだとか。

南フランスでは黒猫は『魔法の猫』とされています。黒猫には不思議な力が宿っていて、その力が幸運をもたらしてくれるのだそうです。黒猫を見かけたら敬意を表して接し、餌を上げたり優しくなでてあげたりすると、そのお礼として幸運がもたらされると言われています。

スコットランドでは、飼い猫ではない黒猫を見かけたら金銭面での幸運がもたらされるとされています。そのため、黒猫の野良を見かけたら餌をあげるという習慣があるそうです。子宝に恵まれない人も、見知らぬ黒猫に優しく接すると子供を授かるとも言われているそうですよ。

縁起が悪いと考えている国

アイルランドでは、月夜の夜に外を歩いていて目の前を黒猫が横切ると伝染病にかかって命を落とすと言われていたそうです。

黒という色が不吉なイメージを与えていたからでしょう。

また、このような迷信があった時代ではアイルランドで深刻な伝染病が流行っていた、ということも影響していたようです。

イタリアでは、黒猫が病床で臥せっている人のベッドに横になると、その病人は確実に亡くなるとされていました。

そのため、病人の近くには絶対に黒猫を近づけないように注意していたのだとか。

その黒猫が飼い猫だった場合は、家によっては殺処分というかわいそうなこともしていたそうです。

ドイツではクリスマスの夜に黒猫の夢を見ると、翌年重い病気にかかるという迷信がありました。

そのため、ドイツのクリスマスツリーには白猫のぬいぐるみやモチーフを飾る家も多かったのだとか。

クリスマスプレゼントに白猫を贈る、なんて習慣もあったそうですよ。

黒猫にまつわる海外でのかわいそうな歴史

15世紀頃のベルギーでは、魔女狩りが大変盛んに行なわれていました。

魔女狩りの対象となったのは人間だけではなく、黒猫も含まれていたのです。

黒が魔女をイメージさせたため、黒猫も魔女の手先や邪悪な力が宿っていると考えられたのでしょう。

ベルギーの中でも大変かわいそうな歴史があるのは、イーペルという街です。

ここでは、19世紀頃まで『猫の水曜日』という日を年に一度設け、時計台から黒猫たちを投げ落として尊い命を奪うという行事が行なわれていました。

ですが、現在はこの当時のことを悔やむとともに猫を大切にしようという運動が行なわれ、黒猫も大変かわいがられています。

イーペルでは3年に一度『猫祭り』という大きなイベントも開催されています。

日本での黒猫は縁起がいい

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日本では、黒猫は昔から縁起がいいとされていました。

その歴史は古く、有名な日本文学にも登場しています。

そんな日本での黒猫の捉え方や考え方について調べましたので、ご紹介します。

江戸時代から黒猫は幸運を呼ぶとされていた

日本では江戸時代から黒猫は幸運を呼ぶ縁起のいい動物とされていました。

黒猫を家で飼っていると、結核に苦しんでいた人の病が治ったという逸話も残っています。

この話の信ぴょう性は定かではありませんが、このうわさが広まり、江戸時代では黒猫を飼うことが大変流行った時期もあったようです。

新選組で有名な沖田総司も結核で苦しんでいましたが、この迷信を信じて黒猫を飼っていたそうです。

黒猫は恋煩いにも効果があるとされていました。これは、黒猫が結核に効果があるという迷信からこのような噂が出たのです。

実は、江戸時代では結核の原因は恋煩いにあると噂されていました。

黒猫が結核に効果があるのなら、その結核の原因である恋煩いにも効果があるだろう、と考えられていたのです。

夏目漱石の作品でも黒猫は幸運を示している

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夏目漱石は「吾輩は猫である」という有名な作品を残しています。

この作品に登場する「吾輩」のモデルは、自分の家で飼っていた黒猫なのだとか。

ある日、夏目漱石の家に1匹の黒猫が迷い込んできました。漱石の妻だった鏡子は実はネコ嫌いで、黒猫を外へ追い追い出します。

ですが、追い出しても追い出してもすぐに黒猫は戻ってきてしまいます。

その様子を見ていた漱石は、「飼えばいいじゃないですか」と鏡子に伝え、飼うことにしました。
自宅で飼うことになった黒猫を眺めていた漱石が思いついて執筆したのが『吾輩は猫である』です。

この作品は夏目漱石の処女作となり、瞬く間に有名になりました。それ以降、鏡子はこの黒猫を「福猫」と呼んでたいそうかわいがったそうです。

夏目漱石にとって、自宅に迷い込んできた黒猫はまさしく福をもたらしてくれた縁起のいい動物だったのです。

黒猫が縁起がいいとされている理由

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黒猫が昔から日本では縁起がいい動物とされているのには、理由があります。

その理由について調べましたので、ご紹介しましょう。

暗闇の中でも目だけははっきり見えるから

黒猫は暗闇の中にいると、どこにいるのかわかりませんよね。

ですが、目だけははっきりわかります。

人間にとっての暗闇とは困難な状態を意味しています。そんな中でも、きらりと光る黒猫の目が一筋の光をイメージさせ、困難を乗り越える力を与えてくれると考えられているのです。

困難な状況から脱出するための素晴らしいアイデアをもたらしてくれる、という考え方もあるようですよ。

黒猫の毛の色があんこに似ているから

黒猫はその毛の色から「あんこ猫」と呼ばれていたこともありました。

昔の日本では、あんこはおめでたい席でしか食べられない貴重な食べ物でした。そんなあんこの色に似た黒猫は幸運をもたらしてくれる、と信じられていたのです。

黒猫がもたらす縁起がいい効果とは?

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日本では黒猫は縁起がいい動物と言われ、昔から大変かわいがられています。

そんな黒猫には、どんな幸運があると言われているのでしょうか?

黒猫がもたらしてくれる縁起がいい効果についてご紹介しましょう。

商売繁盛

黒猫は商売繁盛をもたらしてくれると言われています。

招き猫にも黒い招き猫がありますよね。あれは商売がうまくいってたくさんのお金を引き寄せる、という願いが込められているのです。

勝負運が強くなる

実は黒猫は勝負運が強くなるとも言われています。

特にギャンブルなどのような賭博性の強い場面では、黒猫がたくさんの幸運をもたらしてくれるのだとか。

そのため、ギャンブル好きの間では黒猫のお守りを持つなんてことがあるそうです。また、ギャンブルに行く途中で目の前を黒猫が横切ったら、その日は大きなツキが巡ってくると信じられてもいるそうです。

まとめ

黒猫には、さまざまな悲しい歴史がありました。

それは色が黒というところから、悪いイメージを抱きやすかったせいもあるのでしょう。

ですが、黒猫に罪はありませんし、猫は全般に幸運をもたらしてくれる生き物とされています。それは黒猫も同じです。

黒猫を見かけたら笑顔で挨拶をしてみると良いでしょう。きっとあなたに幸運をもたらしてくれますよ。

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