ヤモリは、縁起が良い生きもの。
バッタやカエルのように、日常的に目にする機会がなかなかないため、見つけたら「ラッキー」の前兆といわれています。
では、なぜラッキーなのか? どういうパターンならラッキーなのか?
今回はそんなヤモリと縁起の関係について、詳しくご紹介していきます。
もくじ
ヤモリってどんな生き物?
自然が減少している昨今、もしかしたら「今までの人生で一度もヤモリを見たことがない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
ヤモリの外観は、トカゲに似ています。実際にトカゲやカメの仲間で、爬虫類に分類されます。
家に表れるのは「ニホンヤモリ」という種類で、体長は12cm程度。臆病なので、手に乗せたとしても人を噛むこともなく、毒性もありません。
家の庭などに住み着くことが多く、害虫を食べてくれることから「家守(ヤモリ)」と名が付いたといわれています。
ヤモリとイモリの違い
ヤモリと似た言葉を持つ生きものに、「イモリ」が挙げられます。
どちらも日常的に目にする機会は少ないので、「どう違うの?」と疑問を抱くことでしょう。
ヤモリは爬虫類ですが、イモリは両生類。
陸を歩くことしかできないヤモリに対し、イモリは陸でも水中でも生活できるのが大きな違いです。
また、毒性の有無でも区別できます。
ヤモリに毒はありませんが、イモリは毒を持っています。
イモリのお腹は赤いですが、これは周囲に毒を持っていることを知らせるため。
このように「ヤモリ」と「イモリ」は名前こそ似ていますが、両者はまったくの別物なのです。
なぜヤモリは縁起がいいとされているのか
ヤモリを漢字で書くと「家守」ですが、それ以外にも「守宮」という当て字もあります。
昔からヤモリは、白アリやゴキブリなど家にとっての害虫を食べてくれるありがたい存在でした。
それがいつしか、「ヤモリには家を守る力が備わっている」というスピリチュアルな意味が付けられていったのです。
特に昔は木造建築ばかりだったので、家にとっての危険を取り除いてくれるヤモリの存在は、神のように珍重されてきました。
人の手が届きにくい天井や屋根裏にもスッと入り害虫を退治してくれるため、まさに人間にとってヤモリは無くてはならない存在でした。
縁起の良い、住宅の守り神。それこそがヤモリなのです。
出会えると縁起がいいパターン
ここまでお読みいただき、「ヤモリが家に住み着かなければ運気は上がらないの?」と感じるかもしれません。
実はヤモリは特に家に住み着く必要はなく、見かけるだけで縁起が良いといわれています。また、ヤモリの夢を見るだけでも運気が上がるそうです。
ヤモリに関して縁起が良いのは、以下の5パターン。
・家にヤモリが現れるだけで縁起がいい
・白いヤモリに出会うと金運アップ
・夢で白いヤモリを見るとさらに金運アップ
・数匹のヤモリが出ると人間関係が改善される
・女性がヤモリを見ると妊娠の前兆
それでは、それぞれを詳しく見ていきましょう。
家にヤモリが現れるだけで縁起がいい
爬虫類が苦手な方は、ヤモリを見かけるだけで追い払いたくなってしまうかもしれません。
しかしヤモリは、家の守り神。家に住み着くと、その家に住む人々に幸運を運ぶといわれているほど、縁起が良い生きものです。
ヤモリは、白アリやクモなど、人間にとっての害虫を食べてくれます。
夏の夜には網戸に小さい虫がたくさん張り付きますが、それらの虫もヤモリは食料にします。
人間にとって退治してほしい虫を、率先して退治してくれる存在。それが、ヤモリなのです。
ヤモリは10年以上生き、長生きすると20年以上の寿命も珍しくないそうです。
冬の間は軒下や物置のすき間などで寒さをしのぎ、あたたかくなると前年と同じ場所に出現します。
もし家でヤモリを見つけたら、そのヤモリは寿命が尽きるまであなたの家を守ってくれるはずですよ。
ちなみにヤモリは、バリ島でも縁起の良い生きものとして珍重されています。
日本と同じように、ヤモリが家に住み着くと運気が上がるといわれていて、家にヤモリを招き入れたい住民たちは木製の彫刻のヤモリを玄関に飾っておくそうです。
白いヤモリに出会うと金運アップ
濃い茶色というイメージが強いヤモリですが、白いヤモリに出会うことができたら、金運がアップするといわれています。
白いヤモリは、実は自然界では「アルビノ個体」に分類されます。
これは色素が欠乏して生じるもので、緑や茶色を基調とする自然界では、目立つために天敵に狙われやすいという弱点が。
しかし人間の世界では、アルビノ個体のヤモリは、その珍しさから見かけたら縁起が良いといわれています。
白いヤモリが住み着いたある宝くじ売り場では、高額当選が続出したとか。
その実績が、ヤモリのおかげとして金運上昇のジンクスとなりました。
夢で白いヤモリを見るとさらに金運アップ
都会に住んでいると、自然が少ない分、ヤモリに出会う確率がどうしても低くなります。
しかしヤモリは、実際に目にすることだけが運気上昇の条件というわけではありません。
夢で白いヤモリを見れば、実際に遭遇するよりも遥かに金運がアップするといわれています。
宝くじはもちろん、競馬やパチンコなどのギャンブルでも大勝ちする可能性があるので、白いヤモリの夢を見たら「一攫千金」のチャンスを狙っても良いかもしれません。
数匹のヤモリが出ると人間関係が改善される
もし複数のヤモリを見かけたり、あるいは複数のヤモリが夢に出てきたら、それは人間関係が改善する兆しです。
今までに悩んでいた、職場や家庭などでの人間関係のトラブルがあるならば、翌日からそれらが嘘のように改善するかもしれません。
女性がヤモリを見ると妊娠の前兆
もしあなたが女性で、ヤモリを見かけることがあったら、それは妊娠の前兆です。
もちろん夢の中に出てくるヤモリでも、同様です。
「ヤモリを見た後に妊娠が判明」「夢の中でヤモリを見かけた日に妊娠発覚」など、女性たちに与える妊娠効果は絶大。
昔は医学が発達していなかったので、現在のように妊娠を判定できる手段がありませんでした。そのためヤモリは、妊娠を告げる生きものとして重宝されていたという歴史があります。
ヤモリは家の守り神というだけあり、家の繁栄にも大きな関わりがあるのかもしれません。
ちなみに東南アジアでは、赤ちゃんが誕生する瞬間にヤモリが鳴いていると、その赤ちゃんは幸せになれるといわれています。
まとめ
ヤモリと縁起の関係について、5パターンを紹介してきました。
もしあなたの家が「白アリがいない」「クモの巣が張らない」「蚊がいない」など快適に過ごせる環境なら、それはヤモリのおかげかもしれません。
ヤモリには様々な呼び名があり、人間に与える恩恵の大きさから「神の使い」「竜神の使い」などと呼称されています。
ヤモリが住むということは、人間にとって快適な住環境を提供してくれているということ。それはまさに「共存」として、これからも長きにわたり人間とヤモリの関係はつながっていくでしょう。
もちろん実際に家に住むだけではなく、夢の中に出てくるヤモリも大切にしてあげてください。あるときは妊娠を知らせる使いとして、またあるときは金運を運んでくれたり、ヤモリを大事にすることで思わぬ未来が花開くかもしれません。