最終更新日:2026年1月20日
だるま(達磨)は、「七転び八起き」の象徴として親しまれている縁起物です。転んでも起き上がる姿から、目標達成・再起・粘り強さと結びつき、受験・商売繁盛・厄除けなど、さまざまな願い事に用いられます。
ただし、だるまは「持てば必ず叶う」と断定できるものではありません。縁起物百科としては、だるまを願いを言語化し、行動を継続する“象徴”として扱うのが誠実です。この記事では、初心者が迷いやすい「目入れ(願掛け)」「飾り方」「いつまで持つか」「供養・返納(処分)」を、失礼になりにくい形で整理します。
この記事の要点
- だるまは「七転び八起き」の象徴。目標達成・再起・商売繁盛・合格祈願などに用いられる
- 基本は「片目を入れて願掛け → 成就したらもう片目」。どちらの目から入れるかは地域・授与元の案内を優先
- 飾る場所は「清浄・安全・毎日目に入る」。落下しない工夫が大切
- 手放すときは、授与元やだるま供養・お焚き上げの場に返納するのが安心(受け入れ可否は要確認)
だるまとは?(縁起物百科的な整理)
だるまは、一般に「倒れても起き上がる」形状(起き上がりだるま)と、「目標を立てて達成する」運用(願掛け・目入れ)がセットで語られる縁起物です。
縁起物としての価値は、次の2点にあります。
- 目標を“見える化”できる(だるまを見るたびに思い出せる)
- 達成までの継続を促す(行動のリマインダーになる)
だるまは何の願いに向く?(目的別)
だるまは幅広く使われますが、迷う場合は「達成したい目標」があるかどうかで選ぶと分かりやすいです。
- 合格祈願・資格試験:学業成就、受験の目標管理
- 商売繁盛・仕事運:売上目標、事業の節目
- 厄除け・再起:転機の決意、立て直し
- スポーツ・勝負事:大会、昇級、目標達成
願掛け(目入れ)のやり方:基本の流れ
だるまの最も有名な作法が「目入れ」です。一般的な流れは次の通りです。
1)目標(願い)を決める
できれば「いつまでに」「何を」「どの状態にするか」まで具体化すると、だるまが“行動の道具”になります。
- 例:×「合格したい」 → ○「2026年○月の試験に合格する」
- 例:×「売上アップ」 → ○「今期売上を○%伸ばす」
2)片目を入れて願掛けする
片方の目だけを入れて、願掛け(決意)をします。
どちらの目から入れるかは地域や授与元の作法で差があります。だるま市や寺社で授与された場合は、その案内を優先してください。案内がない場合は「あなたが続けやすいルール」を決めて統一すれば十分です。
3)達成したら、もう片方の目を入れる
願いが叶ったら(目標を達成したら)、もう片方の目を入れて「成就」を形にします。
この“完了の儀式”が、だるまを縁起物として強くしている部分です。
(任意)名前や目標を書く
だるまの腹や底に、目標や名前、年号を書く人もいます。家族で使う場合は「誰の目標か」が分かるようにしておくと混乱しません。
だるまの飾り方(置き場所):失礼になりにくい基本
方角よりも、まずは「安全」と「続けやすさ」を優先してください。
- 清浄:汚れやすい床置きは避け、棚や台の上へ
- 安全:落下しない場所(地震対策も)
- 継続:毎日目に入る場所(机・棚・リビング等)
目的別おすすめの置き場所
- 合格祈願:勉強机の上、書棚の上(落下防止を)
- 商売繁盛:事務所の入口付近、レジ周り、デスク上
- 家内安全・厄除け:リビングの棚など家族の目に入る場所
いつまで持つ?入れ替え(更新)の目安
だるまの持ち方に「絶対の期限」はありません。迷う場合は次のルールが現実的です。
- 目標達成型:達成するまで持つ → 達成後に両目 → 返納・供養
- 年中行事型:1年を目安に新しくする(正月や節目に入れ替える)
大切なのは、放置して粗末にならない運用に整えることです。
古いだるまの供養・返納(処分)はどうする?
だるまを手放すときは「感謝して返す」が基本です。次の順で考えると迷いません。
1)買った(授与された)場所に返す
可能なら、だるまを入手した寺社・だるま市などで返納(供養)できるか確認するのが最も確実です。
2)近くの寺社の「お焚き上げ」「古札納所」へ相談
遠方で難しい場合は、近くの神社やお寺に「だるまを納められるか」を事前に確認してください。
受け入れ対象(お札・お守りのみ等)は場所によって違うため、確認が安心です。
3)自宅でどうしても難しい場合
地域のルールや家庭の考え方もあります。基本は「感謝して丁寧に扱う」ことを優先し、可能な範囲で寺社の案内に寄せるのが無難です。
やってはいけないこと(トラブル予防)
- 粗末に扱う(踏む場所に置く、汚れ放置、投げる等)
- 落下しやすい場所に置く(安全面でもNG)
- 供養・返納が必要そうな場所で勝手に捨てる(迷うならまず相談)
よくある質問(FAQ)
Q. 目はどっちから入れるのが正しい?
A. 地域や授与元の作法で違いがあります。授与元の案内が最優先です。案内がない場合は、あなたが続けやすいルールを決めて毎回統一すれば十分です。
Q. だるまは複数置いてもいい?
A. 問題ありません。ただし増えすぎると管理が雑になりやすいので、丁寧に扱える数に整えるのがおすすめです。
Q. 願いが叶わなかった場合は?
A. “失敗の証”にするより、「ここまで頑張った区切り」として感謝して手放し、次の目標を立てるほうが建設的です。だるまは行動を支える道具として使うのが相性が良いです。














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