不思議な形をしているひょうたんは縁起物!その由来や理由について大解説!

 
ひょうたん

縁起物としても有名なひょうたん。とっても不思議な形をしていますが、どうして縁起物と言われているのでしょうか?ひょうたんの詳しい歴史を紐解きながら、その由来についても大解説します。

ひょうたんについて詳しく知ろう!

ひょうたん
昔話などでよく登場するひょうたん。お守りにもひょうたんの形を模したものがありますよね。ですが、ひょうたんについて詳しく知らないという人もいるのではないでしょうか?

縁起物とされているひょうたんについて、まずは詳しくご紹介しましょう。

ひょうたんはウリ科の植物

ひょうたんは不思議な形をしていますが、実はウリ科の植物です。ウリ科の植物と聞いてピンとこない人は、スイカやゴーヤ(ニガウリ)などを想像すると良いでしょう。あれらと同じ仲間なのですね。

さらに、ひょうたんはユウガオの一種でもあります。「ユウガオ?」と思う人もいるかもしれませんね。太巻きずしなどに入っているかんぴょうという食べ物があります。あれは実はユウガオの実から作られているのですよ。ひょうたんはそんなユウガオの一種でもあるのです。

食べると危険な植物

ひょうたんはウリ科の植物であり、ユウガオの一種でもあるということがわかりました。

ウリ科の植物の中にはニガウリやスイカなどがあり、これらは食べることができます。また、ユウガオの一種でもありますが、ユウガオの実から作られるかんぴょうはおいしく食べることができますよね。

そんなニガウリやスイカ、そしてかんぴょうと同じ種類に分類されるひょうたんですが、食べることはできません。ひょうたんの実は大変苦くて食用には向いていないのです。しかも食べられないというのは苦みが強いというだけではありません。無理矢理食べるとお腹を壊してしまいます。

ニガウリやスイカなどと同じ仲間だからと言って、ひょうたんも食べてみようとは考えないでくださいね。食中毒になってしまうので、口の中に入れるのはやめましょう。

ひょうたんの使い方【日本】

延命橋の上にある伊万里焼
ひょうたんは、実は日本では今から約1万年前から栽培されていました。とても歴史が古い植物だったのです。

それでは、どのようにひょうたんは使われていたのでしょうか?

日本でのひょうたんの使い方について調べましたので、ご紹介しましょう。

水筒の代わりとして使われていた

日本では古くからひょうたんの実は水筒代わりとして使われていました。

ひょうたんの果肉の部分を取り除き、乾かすと中が空洞になります。これに水やお酒を入れて保存していたそうです。

どうしてひょうたんの中に入れて保存していたのかというと、ひょうたんの表面には目に見えない穴が開いています。その穴から水分が蒸発する時、熱を奪っていってくれます。これを気化熱というのですが、この気化熱のおかげでひょうたんの中は温度が低く保たれるのです。

外よりも温度が低く保たれるひょうたんは、水やお酒を保存するのにぴったりだったということです。昔の人が気化熱のことを知っていたかどうかはわかりません。ですが、大変便利な水筒だと考えられ、重宝されていたのですね。

柄杓の代わりとしてつかれていたこともある

日本ではひょうたんを柄杓代わりに使っていたこともありました。

ひょうたんをちょうど真ん中で二つに割ると、お皿のようなものができます。これに柄をつけて、水を汲んだりすくったりする道具として使われていたそうです。

ひょうたんは別名「瓢(ひさご)」と言います。この瓢にはひょうたんやユウガオなどの果実の総称を表しているという意味があります。ですがそれ以外に、ひょうたんを半分に割り、水をくむために使っていた道具のことを指しているという意味もあるのです。このような漢字の意味からも、ひょうたんが柄杓代わりとして使われていたという歴史をうかがい知ることができます。

ひょうたんの使い方【海外】

ビビンバ
ひょうたんは日本独自の植物ではありません。その原産国は実はアフリカなのです。それが約1万年位前に日本に伝わり、栽培されるようになったそうです。

ひょうたんはもともと海外から伝わった植物ですから、当然海外でもひょうたんは使われています。

海外に焦点を当ててひょうたんの使い方について見ていきましょう。

朝鮮半島では食器の代わり

ひょうたんは朝鮮半島にも伝わっていました。

そんな朝鮮半島でのひょうたんの主な使い方は食器だったそうです。ひょうたんの実を半分に割ったものを「パガジ」と呼び、現在でもつかわれているのだそうです。

また、日本と同じようにひょうたんを半分に割り、柄をつけたものを柄杓代わりにするという使い方もされています。こちらも食器と同様に「パガジ」と呼ばれています。

ちなみに韓国ではひょうたんを半分に割ったような形のプラスチックの器が、今でも売られています。名前はひょうたんで作った食器と同じ「パガジ」です。それだけ庶民になじみのある食器なのでしょう。

アメリカインディアンはタバコのパイプとして使用

アメリカインディアンも、実はひょうたんを使用していました。

その使い方はタバコのパイプとして利用していたようです。ひょうたんは中身をくり抜いてしっかり乾かすと、とても固くなります。これをパイプの形に削ってタバコ用に使っていたのだとか。

ひょうたんはもともと植物ですから、実を乾かしても目に見えない穴がたくさん開いています。この穴から空気が取り込まれるため、タバコ用のパイプに大変適していたそうです。

南米ではマテ茶の容器代わりとして使用

南米にもひょうたんは伝わり、栽培されていました。

当時は、マテ茶の容器代わりに使われていたそうです。カップというものがあまり普及していなかった当時、ひょうたんは半分に割れば器の形になります。中身をくり抜いてしっかり乾かすとカップのような形になりますから、ここにマテ茶を入れて飲んでいたのだそうですよ。

ひょうたんが縁起物とされた理由

富士山
ひょうたんは縁起物として大変有名な植物です。神社仏閣のお守りでも、ひょうたんの形のものがありますよね。

どうしてひょうたんは縁起物とされているのでしょうか?その理由について調べましたのでご紹介します。

『日本書紀』に登場する

ひょうたんが縁起物とされるようになった最も有力な説は、『日本書紀』に書かれているお話です。

323年、仁徳天皇は現在の大阪府を流れる淀川が頻繁に氾濫することに悩まされていました。そこでその氾濫を止めるために堤防を築かせることにしたのですが、なかなか完成しません。そんなある日、仁徳天皇は夢の中で「茨田連衫子(まんだむらじころものこ)を人身御供にするように」というお告げを聞きます。

突然人身御供として水神様に捧げられることになった茨田連衫子(まんだむらじころものこ)。いくら多くの人たちを水害から守るためとは言え、人身御供になることには大変抵抗がありました。そこで茨田連衫子(まんだむらじころものこ)は、ひょうたんを二つ持ってきてこのように言いました。「もしこの二つのひょうたんが水に沈めば、それは真の神の証であるから人身御供になろう。しかし、もしひょうたんが沈まずに浮かべば、それは偽りの神であるから私は人身御供にはならない」と。

多くの人たちが見守る中、茨田連衫子(まんだむらじころものこ)はひょうたんを淀川に放り投げました。すると、ひょうたんは一旦沈みましたが、すぐに浮かび上がり、そのままぷかぷかと水面を漂いながら川下へ流れていってしまいました。ひょうたんが浮き上がったことから偽りの神ということになり、茨田連衫子(まんだむらじころものこ)は人身御供になることから逃れたのでした。

ひょうたんは茨田連衫子(まんだむらじころものこ)が人身御供という辛く悲しい運命から逃がしてくれました。このことから、ひょうたんは縁起物として考えられるようになったという説が最も有力とされています。

末広がりの形から

ひょうたんの形から、縁起物とされている場合もあります。

ひょうたんは上が小さくて下が大きいですよね。これを末広がりと言い、大変おめでたい形とされています。富士山がちょうど末広がりですが、これと同じことがひょうたんにも当てはまると考えられているのです。それで、縁起物とされています。

まとめ

ひょうたんは、日本最古の栽培された植物だと言われています。とても歴史が古い植物なのですね。

ひょうたんは身代わりにもなってくれると言われていますから、縁起物として今も愛されています。もし何か困ったことや難関を突破しなければならない時には、ひょうたんのお守りやグッズを手に入れてみてください。良いことが起こるかもしれませんよ。

絵写経

ピックアップ記事

  1. 習字道具
    大変有名な京都の法隆寺。実は御朱印の種類が豊富だというのをご存知でしょうか?中には期間限定の貴重な御…
  2. 法隆寺の大講堂
    法隆寺にはさまざまな謎があり、七不思議があるとされています。ですが、実際には七不思議どころではなく、…
  3. 蘇
    古代食として古くから食べられていた蘇。実は現在に通用する栄養満点の健康食だったのをご存知でしょうか?…
PAGE TOP