日常から離れて和文化体験!はじめての「絵写経」で心豊かな時間を満喫 in「和空下寺町」

 

プロローグ:あまり気負わずに、自分と向き合う時間を求めて

「日常生活から少し離れ、自分と向き合う時間がほしい」
そんな思いを抱えながらも、仕事や家庭のことに追われる忙しい毎日。

何かに集中することによって、自分の感覚を研ぎ澄ませたり、心身ともにリラックスできる時間を持ったりするためには、どのような方法があるのだろう…という思いを馳せながら、日々を過ごしていました。

そうした中、大阪市内で気軽に和文化体験ができる場所があり、そこで「絵写経」を行えることを聞きつけ、足を運んでみることに。

いざ、絵写経体験へ!訪れたのは大阪・四天王寺のふもと

訪れたのは、大阪・四天王寺近くに佇む「和空下寺町」。

和風モダンな外観が印象的な、文化体験が堪能できる宿泊施設です。

「縁起の宿」として、縁結びや金運成就などのお部屋・プランも用意されているようですよ。

エントランスをくぐるとフロントがあり、スタッフの方々が温かく迎えてくれました。

絵写経を体験したい旨を告げると、文化体験の作法や絵写経について丁寧な説明がスタート。

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絵写経ってなに?
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絵写経とは、お経を写す「写経」と仏像の絵を描き写す「写仏」を組み合わせた
和空オリジナルの日本文化体験。
好みに合わせて様々な絵写経の中から取り組んでみたいものを選ぶことができます。
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さまざまな種類が用意されており、絵柄や所要時間によって好みのものを選ぶことができます。

どれだけ細かく時間をかけて作業するのかにもよりますが、仏様の名前を綴るものは約30分、短いお経のタイプは1〜2時間、般若心経を写経するものは2〜3時間を要するそうです。

かわいらしい画風のお子様向けのものや、御朱印スペースがあるタイプもありました。

完成した絵写経を、和空下寺町の近くにある愛染堂勝鬘院に持って行き、そのスペースに御朱印をいただくことも可能とのこと。

また、どのお寺で御朱印をいただいてもそれを貼り付けられるよう、スペースのサイズにあった別紙をもらうこともできます。

私は、やさしい風貌の仏様の絵柄が気に入り、聖観音菩薩が描かれている十句観音経のものを選択しました。

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▼聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)とは?
悟りを求める修行者を意味する菩薩は、お釈迦様の出家前の姿をもとにしているとされます。十一面観音や千手観音など、救いを求める人にとってふさわしい姿で現れるものを変化観音と呼びますが、聖観音は変化前の基本形とされているやさしい姿の仏様です。
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選んだら、絵写経の用紙と、なぞり書きをするペン、色塗り用の色鉛筆のセットを受け取ります。

絵写経スタート!

絵写経を行う部屋に入室する前に、まずは塗香で身を清めます。

塗香とは、元来は仏教で使われるお清めの道具で、練り香水のようなものを手に広げて香りをまといます。

塗香は、瞑想・良縁・森林の3つの中から、好きな香りを選択することができ、手順についての説明書きのパネルが設置されていたので、スムーズに行うことができました。

どれもリラックスできるような香りで、絵写経体験全体を通して日本文化を味わえるのはとても良いですね。

襖で仕切られた間に靴を脱いで上がり、奥の間にどんどん進みます。

靴を脱いで木と畳の空間に入るのは、日本らしくてなんとも言えず心地よさがあります。

一礼をして整頓された静かな部屋に入ります。

室内の正面に仏様が描かれた掛け軸があるので、席に着く前に手を合わせ、お辞儀をすることを忘れないように。

着席前にも、合掌します。

いよいよ、絵写経を開始!

机には、模範となるサンプルが用意されているのでどんな風に仏像の絵に色を塗れば良いのかもわかりやすいです。

原紙には、あらかじめ写経部分と仏様の絵柄がうすく印刷されています。

まずは、筆ペンなどで「写経」します。

次は、仏様のなぞり描き「写仏」です。

そして、なぞり書きをしたものに、色鉛筆で色を塗っていきます。

絵写経を行っている時間は、真剣そのもの。

筆を持って字を書いたり、色鉛筆を手に取り、思いのままに色塗りしたりする機会は滅多にないことなので、最初は戸惑いながらも、新鮮な気持ちで集中することができました。

普段は日常生活の忙しさにまみれて、頭の中までせわしくしていることも少なくないのでは?

絵写経をしている間は、そんな日々の雑踏からも少し離れて、無心になる時間を作ることができました。

絵写経は筆祈願の要素も含まれるため、絵写経の紙の左上に願意と日付、氏名を書き入れます。

祈願の文例の見本を見ながら、私は「心身健全」と記しました。

約1時間かけて完成です!

絵写経ができ上がったら、室内の正面にある、仏様が描かれた掛け軸の前に持って行きます。

想いを込めて完成させた絵写経を置き、右側にあるお鈴を鳴らし合掌。

お辞儀をして、仏様に絵写経の完成を報告します。

お焚き上げを希望する場合は、そのままトレイに置いておくと、後日、お寺に奉納してくれるそうです。

完成した絵写経は、持ち帰って飾ったり、お守り代わりにしたりすることも。

持ち帰り用に、丸めて収められるビニール製の袋、もしくは封筒をフロントでいただくことができます。

また、カラフルでかわいいお守り袋が別途販売されているので、せっかく書いた絵写経をお守りとして大事に持っておきたい人にはぴったりですね。

御朱印スペースがあるタイプを選んだ場合は、お寺を訪れて御朱印をいただきましょう。

私は、お焚き上げをしてもらうことにしました。

絵写経は、初めての体験で少しとまどうこともありましたが、集中力がアップすることに加え、リラックス効果があったように感じます。

また、普段、字を書くことから離れ、色彩感覚を意識することがなかったので、とても新鮮な気持ちになりました。

「写経と写仏が融合された絵写経」は、楽しく取り組めることがポイントではないでしょうか。

最初は、絵写経ってなに??と思いましたが、写経と写仏が一緒に楽しめるのはいいですね。

非日常的なことを体験することで、気分転換にもなります。

心身ともにリラックス効果があるのはもちろん、一文字ずつ丁寧に書き写していくことで集中力がアップし、脳の血流が上がって活性化することで脳トレにも最適なのだそうです。

なにより気負わずに、自分と向き合う時間を持つことができました。

ぜひ、また近いうちに、今回とは違う絵柄とお経の絵写経に挑戦したいと思います。

大阪・下寺町とは

今回、絵写経体験をするために訪れた「和空 下寺町」は、和宗総本山四天王寺にほど近い場所に位置します。

四天王寺といえば、かの聖徳太子ゆかりのお寺。今から1400年以上も前の推古天皇元年(593年)に建立されました。

時代は飛鳥時代に遡り、当時の実力者物部守屋と蘇我馬子の合戦の際、崇仏派(仏様を崇める考えを持つ)の蘇我氏についた聖徳太子が、形勢の不利を打開するために、自ら四天王像を彫ったそうです。

そして、もし戦いで勝利を収めたら、その四天王像を安置する寺院を建て、この世の全ての人々を救済すると誓願。

戦いに勝利した後、その誓いを果すために、この「四天王寺」が建立されたと日本書紀に記されています。

今もなお、聖徳太子ゆかりの地として知られる四天王寺ですが、この周辺は、実は、約80の寺院が集中する国内でも珍しい寺町です。

大阪のど真ん中にこんなにたくさんの寺院が集まっているなんて、知らなかったという人もいるのではないでしょうか。

平安末期から鎌倉初期には、浄土宗開祖の法然上人が住んでいたと言われる「一心寺」などもあり、日本の仏教界において1つの聖地であったとも伝えられています。

戦国時代には、豊臣秀吉の登場で町が賑やかに。大阪・夏の陣の主戦場として壮絶なドラマを生みました。

大河ドラマでもテーマになった戦国武将・真田幸村が、大坂・夏の陣で最期を迎えたのが、同エリアにある「安居神社」と言われています。

安居神社には歴史の爪痕が数々残されており、和空 下寺町界隈を散策するだけでも日本の歴史や日本文化を味わうことができます。

この他にも、縁結びで有名な「愛染堂勝鬘院」、清水坂など、験担ぎや縁起を大切にしたい時にぜひ訪れたいスポットが点在しています。

一方、近年は、日本一高いビル・あべのハルカスが視線の先に見え、近隣には、天王寺動物園や通天閣も!

エンターテインメント性をたっぷり堪能することができる地域としても日々、変化し続けています。

大坂・下寺町は、歴史や文化を感じられる町であることはもちろん、時代に合った進化を遂げる必見のエリアです。

縁起の宿、和空下寺町

今回お伺いした「和空 下寺町」は「縁起の宿」。

縁結びや金運成就などのお部屋・プランも用意されています。

四天王寺を代表とするこの近辺には、とにかく寺や神社が多く存在しており、何か心に秘めた想いを祈願するにはもってこい。

また、ここに訪れると、絵写経をはじめ、写経や写仏、座禅などの和文化体験に加え、精進料理をいただいたり、朝のお勤めに参加したりすることができます。

聖徳太子ゆかりの地・四天王寺周辺に、地域に寄り添い、下寺町の活性化につながるよう、寺社や日本の歴史・文化が凝縮された「和の空間」として佇んでいます。

1泊2食&修行体験付きプラン

 

和空 下寺町では、日帰りでサクッと日本文化体験をすることができますが、もう少しゆったり自分の時間を過ごしたいという時には、1泊するのがおすすめです。

充実した時間を過ごせる「1泊2食&修行体験付きプラン」例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1日目:
【15:00〜チェックイン】
チェックインの受付時間は、15:00~24:00の間です。
チェックイン前に荷物を預かってくれるサービスもありますので、周辺散策にも便利。

【16:30〜周辺を散策】
夕食までの時間は、ぜひ近隣の散策をしてみてください。
「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」と最寄り駅の名前が付いているほど、同エリアでは、夕陽が本当にキレイに見えます。

【18:00〜精進料理の夕食】
夕食は、京懐石の名店「和光菴」がプロデュースした精進料理をいただくことができます。
ヘルシーなのに美味しくてボリューム満点の逸品を堪能!

【19:30〜くつろぎの時間】
客室に、着心地の良い作務衣や、かわいい鼻緒のルームサンダルが用意されているので、夕食後はそれを着て、部屋でゆっくりくつろぎタイムを過ごせます。

また、写経・写仏・坐禅などの夜の日本文化体験では、正座をしたり、足を組むことになるので、ゆったりとした作務衣での参加がおすすめです。

【20:30〜プチ修行体験】
宿坊の醍醐味である修行体験は、写経・写仏・坐禅など日によってさまざまな体験プログラムが用意されています。

お寺の修行僧のような苦行ではないので、少しかじってみたい、何かに集中してイヤなことを忘れたいなど、軽い気持ちで臨むことができるプチ修行のスタートです。

【24:00〜就寝】
どの客室にも低めのベッドを配置。
和室にマッチする低くてワイドなタイプのものなので、 お子様から年配の方まで、安心・快適に利用できます。また、エントランスの出入りにはカードキーが必要になりますが、外出は24時間可能です。

2日目:
【7:00〜朝のお勤め・御祈祷】
少し早起きをして、 清々しい空気を吸いにお寺へ!
朝のお勤めに参加します。
縁結びにご利益のある愛染堂勝鬘院で、一般の人は入れない御祈祷や護摩焚きを目の前でみることができます。心のモヤモヤを吹き払い、新しい1日のスタートです。

【8:00〜朝食・吉縁粥】
朝食には、 朝のお勤めの際、愛染堂勝鬘院で御祈祷を受けたお米が使用された吉縁粥をいただきます。お漬物がたくさんあって、

【〜10:00チェックアウト】
チェックアウトの受付は10:00までとなっています。
フロント近くに、ギフトに最適な「お香のかおりのハンドクリーム」や「写仏セット」などの販売コーナーがあるので、必見です。

フロントでもらえる「下寺町おさんぽマップ」を利用して、チェックアウト後に、周辺を散策し、ゆっくり歴史探訪したいという場合は、荷物をフロントに預けることが可能です。
また、事前予約をすれば、周辺スポットを知り尽くすガイドによる歴史ツアーを楽しむこともできます。

和空下寺町を展開する「和空」グループ

和空下寺町は、新世代型の宿坊として、宿泊だけでなく、さまざまな体験ができる場としての役割も担っているため、宿泊者以外の人でも気軽に訪れることができる点が特長です。

また、和空下寺町を運営する「和空」は、お寺に宿泊する(宿坊)という、従来は敷居が高かったサービスを気軽に利用できる事業を手がけています。

奈良県生駒郡に「門前宿 和空法隆寺」、滋賀県大津市に「宿坊・和空 三井寺」も展開しているため、ぜひチェックしてみてください。

気軽に和文化体験ができる醍醐味

日常から離れ、寺社体験をするための方法として、京都や高野山などの宿坊を訪れる人は多いのではないでしょうか。

私は、アクセスの良い大阪市内の、しかも都心部近くにこんな場所とは思ってもみませんでした。

大阪で和文化体験ができる「和空下寺町」は、予約も受け付けていますが、ふらっと立ち寄り、気軽に絵写経や座禅などを体験することができます。

あまり意気込まず、
・気分転換に非日常的なことをしてみたい
・日々の疲れからリフレッシュしたい
・自己啓発のために何か行動を起こしたい
・何か日本らしい体験をしてみたい
という方々におすすめです。

ひとりの時間を楽しむことはもちろん、親しい友人と一緒に訪れ、癒しの時間を共有するのも良いでしょう。

また、外国人の友人に日本の文化を紹介し、体験してもらう機会として利用することもできます。

ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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和空下寺町へのアクセス

【電車】
◆地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅5番出口より徒歩約6分
◆地下鉄堺筋線「恵美須町」駅1-A出口より徒歩約6分
◆JR・地下鉄各線「天王寺」駅より徒歩約15分
◆あべの・上本町シャトルバス(松屋町筋経由)「下寺町二丁目(和空下寺町前)」下車すぐ
【自動車】
◆環状線方面よりお越しの場合:阪神高速1号環状線夕陽丘出口から約2分(620m)
◆松原方面よりお越しの場合:阪神高速14号松原線文の里出口から約9分(2.7km)

〒543-0076 大阪府大阪市天王寺区下寺町2丁目5-12
Tel:06-6775-7020(受付17:00~24:00)
Fax:06-6775-7030
Email:info@waqoo-pj.jp
Web:https://waqoo-shitadera.com/

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絵写経

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