奈良・法隆寺の門前宿で日帰り和文化体験! グルメからクラフトまでモノづくりが存分に楽しめる「和空 法隆寺」

 

プロローグ:心身を整えるアクティビティーの時間を満喫するために

家事や仕事など、毎日の忙しい生活から少し抜け出し、リフレッシュすることはとても大切です。日常生活から離れ、新感覚の体験をすることで気分転換になり、自分自身向き合う時間をつくることができます。そんな時間と癒しの空間を求め、何か新しいアクティビティーに挑戦したいと思いたちました。

今回は、法隆寺が佇む、聖徳太子ゆかりの地・奈良に、日帰りでもグルメやクラフトなど、さまざまな和文化体験が楽しめる施設があると聞き、足を運んでみました。

柿の葉ずしづくりを満喫

和空 法隆寺のスタッフの方に案内されて訪れたのは、江戸時代末期の1861年に創業された、奈良を代表する柿の葉ずしの名店「文久元年創業 平宗」です。和空 法隆寺から徒歩で数分の場所に位置する同店で、柿の葉ずしの手づくり体験を行いました。

まずは、お店のスタッフの方から説明を受け、柿の葉ずしの歴史や素材、製作工程についてまとめられた8分ほどの動画を鑑賞。 海のめぐみ(鯖や鮭など)、山のめぐみ(柿の葉)、地のめぐみ(奈良県産米)そして感謝を受け継いでゆくという、柿の葉ずしの本質を学びます。

海のない奈良の盆地に保存食として運ばれた塩鯖を、少し甘めの酢飯と合わせ、柿の葉で香りをつけた押しずしは、代々受け継ぐ故郷の味として親しまれているそうです。

柿の葉ずしについて知ったら、いよいよ柿の葉ずしづくりをスタート。鯖と鮭の切り身、柿の葉、シャリ、そして柿の葉ずしを詰める木箱など、必要な材料は、全てお店側で用意してもらえます。

スタッフの方から丁寧にレクチャーしてもらいながら、まずは、丸い団子状のシャリを4分割し、あらかじめお手本として用意されている長方形に美しく型押されたシャリを見本に、形を整えていきます。親指と中指で上手にシャリを押さえ、空気を入れながら握るのがポイントです。

葉の手前部分をご飯に沿うよう、空気が入らないように巻いていき、巻き終えたら、両端をキャラメルの包み紙のような要領で織り込みます。

鯖の切り身とシャリを葉に包み終えたら、木箱の左下に詰めます。自ら形を整えたシャリで鯖の分をつくり、続いて、見本として用意されていた型押しされたシャリに鮭の切り身を使って、同じ要領で葉に包み、箱に詰めていきます。

鯖は左側、鮭は右側に、正方形の木箱に美しく配置できました。

用意されているお手拭きや生姜を添えて、木箱にしっかりと蓋をしてできあがり! 約1時間かけて完成です。

柿の葉ずしは、作りたてより、時間を置いた方が食べごろとのことだったので、お土産として持ち帰ることに。翌日、木箱の蓋を開けるとしっかり型押しされて馴染んだ押しずしが!塩付けされた旨みのある魚と、シャリの香りが絶妙でとても美味しくいただくことができました。

普段、自宅で行う機会がない、柿の葉ずしの握り・包み・箱詰め作業は、何もかもが新鮮で、終始わくわくした気持ちで取り組むことができました。

お店のスタッフの方が丁寧に教えてくれたので、スムーズに作業を進めることができ、あっという間に時間が経過。持ち帰り後に、食が楽しめるというのもうれしいポイントです。日本の食文化に触れることができる、とても素敵な体験ができました。

張子鹿の絵付けに挑戦

奈良といえば、鹿を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。奈良市にある奈良公園とその周辺や山間部に生息する鹿(ニホンジカ)は国の天然記念物に指定されている野生動物です。奈良では、古くから神の使いとして伝えられているシンボル的な存在の鹿。

和空 法隆寺では、オリジナルの張子鹿を作成できるプランがあるということで、挑戦してみることに!

張子とは、竹や木で組んだ枠や、粘土でつくった型に紙などを張り付け、形をつくる技法の1つで、郷土玩具などに用いられています。日本では、平安時代にその技法が普及し、奈良の張子鹿の歴史は江戸時代から記録があり、伝統工芸とされているそうです。

和空 法隆寺の張子鹿の絵付体験では、日本全国の工芸技術を活かしたものづくりを展開する「中川政七商店」と「Good Job!センター香芝」が共同開発した「鹿コロコロ」と「おじぎ鹿」の2種の張子が用意されているため、好みのものを選択できます。

3Dプリンタを使用してつくられた張子の型は、 中川政七商店とGood Job!センター香芝のコラボ商品となり、それを体験としてしていただけるのが和空法隆寺となります。

中川政七商店の創業300周年にあたる2016年を機に「今から100年後に残る郷土玩具」を目指しつくられたという、郷土玩具「鹿車」が現代風にアレンジされた新郷土玩具「鹿コロコロ」は、車輪がついて可愛らしかったのですが、私は、絶妙な首の振りの愛らしさに心が惹かれ、「おじぎ鹿」を選びました。

テーブルには、アクリル絵の具や筆、マーカーペン、和紙、水のり、ピンセット、ボール、スポンジ、手袋、水など絵付けに必要な体験キット一式が準備されています。どのような材料を使おうか、子どもの頃、わくわくした気持ちで工作を楽しんだ感覚が蘇りました。

和紙を張り付けた周りの部分には、割り箸を使って、白のアクリル絵の具でドットを入れてみました。なんだかグッとオシャレになってきました。難しいことはしていないはずなのに、とても良い雰囲気の鹿ができてきた!とワクワク。

最後に目を描きましたが、バランスをとるのが難しく、何度か塗り直すことに。アクリル絵の具は、上から塗り直すことができるため、納得がいく仕上がりになるまで修正が可能です。細かな部分は、マーカーペンを使用しました。

約1時間かけて完成です!自分の感性の赴くままに筆を進め、和紙を張ったり、色付けしたりし、手の平サイズの張子鹿ができあがりました。

インテリアの置物としてはもちろん、クリスマスデコレーションなどにも合いそうな張子鹿を作ることができて大満足!クラフト体験は、作業中、時間を忘れて熱中できることに加え、オリジナル作品を持ち帰ることができて嬉しいですね。

和と洋の香りの融合「大和ポプリ」づくりを楽しむ

古来より親しまれてきたお香は、お線香やお焼香などに使用されていますが、最近では、ルームフレグランスの一種として香りを楽しむ人が増えています。白檀やかっ香、桂皮、龍脳、安息香などは、疲労回復やリラックス効果があるそうです。

それらの香料に、ハーブやドライフラワーなどを混ぜ合わせ、熟成させた室内香であるポプリのオーナメントを作成することができるということで、体験してみました。

「和の香」と「洋の香」が融合されたポプリ。一体どのようなものなのか、期待が膨らみます。今回は、薔薇のレシピに挑戦しました。

和の香りの元は、科学的なものが使用されていない「香木」という香りの強い木片です。白檀とかっ香をスプーン1杯ずつ、安息香とカミツレをスプーン半分ずつ、その他、桂皮・龍脳・丁子など、数種類の香木を、その原料と歴史についてスタッフの方からお話を伺いながら、ボールに調合していきます。

次に、洋の香りの元を別のボールに入れます。香りを楽しみながら彩りを考慮し、混ぜ合わせていくことがポイントです。バラやデイジー、チーゼルフラワー、ミニツガなど、 自然から取れた木の実・花・花びらが洋の香りの元となります。

洋の香りのボールに少し和の香りの元をブレンドさせます。

ポプリを詰める器は、がま口財布がモチーフとなった和風のものとシンプルな透明ガラスの洋風のものから選べます。私は、洋風の器をチョイス。

器の底に和の香りの元を敷き詰めます。

その上に、カラフルな綿素材を装飾。

ピンセットを使用しながら、洋の香りのドライフラワーをアレンジしていきます。

彩りとバランスを考えながら、レイアウトを調整。

40分程でオリジナルの大和ポプリのオーナメントが完成しました! ほのかに香る、落ち着きを感じさせてくれる匂いに癒されながら、色彩感覚を研ぎ澄ませ、クリエイティブな時間に夢中できるひと時でした。

香りは、日が経つにつれて少しずつ変化していくとのこと。持ち帰った後、どのような匂いの変化を感じることができるのかも楽しみの1つです。

香りだけでなく、インテリアとしても素敵なオーナメントなので、 誰かへのプレゼントとして思いを込めて作成するのも良いのではないでしょうか。

今回、体験したポプリづくりは、香想師・岩佐喜雲さんがプロデュースしたもの。 有名ブランドのお香をオリジナルで調香したり、国内寺社向けにお香についての講義を行ったりしているほか、フランスやハワイなど海外にもお香の魅力を発信している方だそうです。

貴重な本物の生薬を使用するポプリづくりを体験できるのは、和空 法隆寺ならでは。とても感慨深いものがあります。

門前宿「和空 法隆寺」

和空 法隆寺は、聖徳太子が斑鳩宮を造営した国宝法隆寺のすぐ近くに佇む門前宿です。宿泊施設としてはもちろん、絵写経や、柿の葉ずしづくり、大和ポプリ、張子の絵付け、大和にほひ袋・文香づくり、花苔玉づくり、大和古代貴族人衣装体験など、さまざまな日本文化体験ができる場所として注目を集めています。

宿泊者向けに、世界最古の木造建築である世界遺産・法隆寺の見どころを紹介する「法隆寺ガイド」も実施。歴史を熟知したスタッフが境内を案内してくれます。

また、和文化体験は、プランが充実し、日帰りでも気軽に参加できることが特長です。 和の癒しを現代に伝えるべく誕生した和空 法隆寺では、ゆったりとリフレッシュする時間を過ごすことができます。

仏像や写仏セット、和風雑貨などを取り扱うギフトコーナーも併設されているので、ぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。

和空 法隆寺を運営する「和空」は、宿坊体験など、従来は敷居が高かいとされるサービスを気軽に利用できる事業などを展開。寺社振興や地方創生を目的にサービスを提供しています。

日本各地の歴史・文化・風土などに触れる機会を創出すべく、大阪・四天王寺に「和空 下寺町」、滋賀・大津に「宿坊・和空 三井寺」も運営しています。各所で日本の歴史や伝統文化の魅力を体験できる「和の空間」を満喫できるため、ぜひ、チェックしてみてください。

和の文化に触れることで満喫できる癒しの時間

体を動かしたり、グルメやショッピングなどを楽しんだりすることで気分転換を図る人は多いでしょう。そんな中、非日常的な体験や新しいことにチャレンジすることによって得られるリフレッシュ効果は抜群だと思います。

人間が持つ感覚機能には、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚から成る五感があります。それらの五感を研ぎ澄ますことができる和文化体験は、まさにリフレッシュと癒しの時間。和空 法隆寺では、あまり意気込まずに、日本の伝統文化に触れ、自分と向き合う時間を実現できます。

グルメやクラフトを通して、何か日本らしい体験をしてみたいという人や、モノづくりに没頭することで、日々の疲れを取り除き、気分転換をしたいという人におすすめです。家族や親しい友人と一緒に訪れて、癒しのひと時を共有し、楽しめることはもちろん、一人でふらっと立ち寄れる手軽さもあります。

また、外国人の友人に日本の文化を紹介し、体験してもらう機会として利用するのにも最適です。ぜひ、一度出かけてみてはいかがでしょうか。

和空 法隆寺へのアクセス

 

【電車】

◆JR大和路線法隆寺駅より徒歩約20分

大阪駅よりお越しの場合:JR大阪駅から大和路快速奈良行き「法隆寺」下車

京都駅よりお越しの場合:JRみやこ路快速奈良行き「木津」下車後、大和路快速 天王寺行に乗り換えて「法隆寺」下車

奈良駅よりお越しの場合:JR大和路快速 天王寺行「法隆寺」下車

【バス】

◆JR大和路線法隆寺駅より「法隆寺参道」行きバス「法隆寺参道」下車

◆JR王寺駅より「国道横田・シャープ前・法隆寺前」行きバス「法隆寺前」下車

◆近鉄筒井駅より「JR王寺駅」行きバス「法隆寺前」下車

※JR大和路線法隆寺駅(南口交番前)より無料送迎あり。送迎希望の場合は、要事前連絡(Tel:0745-70-1155)

【自動車】

◆ 西名阪自動車道法隆寺ICより北へ約5分

〒636-0116 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺1丁目5-32

Tel:0745-70-1155

Web:https://waqoo-horyuji.com/

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