花火大会やお祭り、夏になると浴衣を着る機会が増えますよね。最近では着付けの簡単な浴衣が増え、若いひとから年配の方まで、浴衣を着るひとが増えてきました。
つい自分の好みで選びがちな浴衣、実は柄に意味があるってご存知ですか?柄に込められた意味を知れば、もっと浴衣を選ぶのが楽しくなります。
浴衣の柄の意味を徹底解説します!
もくじ
浴衣の柄に込められた意味とは
浴衣の柄でもっとも多いのが「花」や「蝶」など、自然界に由来した柄です。花も種類によって違う込められた意味が異なります。
【牡丹・芍薬・百合】に込められた意味
浴衣の花柄で多いのが「牡丹(ぼたん)」「芍薬(しゃくやく)」「百合(ゆり)」です。
いずれも縁起がよく「豊かさ」や「美しい女性の象徴」とされている花です。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」ということわざが、これらの花が女性の美しさと密接な関係があることを表していますね。
牡丹は古来より唐草文様としても親しまれている柄です。中国では「百花の王」とも呼ばれる牡丹。
大きくて美しい花に「豊かさ」や「高貴さ」「女性特有の優美さ」といった意味がこめられています。
芍薬はすらりと伸びた茎と、凛とした花の美しさが特徴です。持つ意味は「幸福」「富貴」です。
「慎ましさ」「はじらい」「誠実」といった意味もあり、気品も兼ね備えている柄です。
百合は華やかさと美しさで人気の柄です。「幸福」や「富貴」という意味のほか「純潔」「無垢」という意味もあり、清楚で上品な印象をあたえる柄です。
【蝶】に込められた意味
花柄と並んで人気の蝶柄。蝶はさなぎから成虫へと羽化することから「変化」「不老不死」といった意味があります。
産卵期のオスとメスの蝶が仲睦まじく飛ぶ様子から、恋愛面での「円満」も意味しています。
「ちょう」という響きが「長」につながり「健康長寿」の意味も持ちます。恋愛成就や健康、長生きを願う方は、蝶柄を選ぶといいでしょう。
また蝶は天高くひらりひらりと舞う様子から「立身出世」の意味もあります。向上や、さらなる成長を願う方も、蝶柄が向いています。
【桜】に込められた意味
日本の国花でもある桜。桜は五穀豊穣の神が宿る木とされ、とてもおめでたい模様です。いっせいに花が咲き誇る桜は「豊かさ」や「繁栄」を意味しています。
また、春に咲くことから「物事のはじまり」も意味しています。
桜は春の花ですが、季節を問わず身につけられる柄です。夏に桜柄の浴衣を着ても差し支えありません。
地色を白やピンクにすれば明るい雰囲気に、黒や紺地にすれば落ち着いた雰囲気になるため、桜は年齢問わず好まれている柄です。
【梅】に込められた意味
梅は冬の寒さに耐え、春になって花をつけます。華麗さのなかに力強さも兼ね備えた花です。このことから梅柄は「忍耐力」「高潔」を意味しています。
また小さいながらも美しい花を咲かせる梅は「上品」「厳しい美しさ」といった意味もあります。
「うめ」という音から「産め」と掛け合わせ、安産祈願の意味も込められています。妊娠を望んでいる方や、妊娠中の方は梅柄に想いを託してはいかがでしょうか。
【朝顔】に込められた意味
朝顔はつるを巻き付けてのびていく植物です。
このことから「結びつく」「愛情」といった意味があります。
七夕の時期に咲くことから、織姫と彦星があえたことをお祝いする花とも言われています。良縁を願うときや、好きな人とデートするときに朝顔柄の浴衣を着ると良いですね。
朝に咲く朝顔は「さわやか」といった意味もあります。
毎日をすこやかに生きて行きたいという方にも、朝顔柄は向いています。
【金魚】に込められた意味
可愛くて涼しげな金魚柄。金魚は幸福と豊かさの象徴と言われている魚です。
このことから、金魚柄は「金運」「お金があまるほどの富があること」を意味しています。また金魚はたくさんの卵を産むことから、「たくさんの子供に恵まれますように」という意味もあります。
【向日葵】に込められた意味
向日葵(ひまわり)の花言葉は「あなただけを見つめる」「憧れ」です。まっすぐ太陽に向いて伸びて行く花が、ひたむきさを意味しています。
「高貴」「愛慕」といった意味もあるので、片思いをしている相手と出かけるときに、向日葵柄の浴衣はおすすめです。
【薔薇】に込められた意味
愛の象徴ともされる「薔薇(ばら)」。薔薇はもともと西洋の花だったので、浴衣の柄になってきたのは近年になってからです。
薔薇には「永遠の愛」「友情」「尊敬」「気品」といった意味があります。大切なひとと出かけるときや、告白したいときの浴衣にぴったりです。
【紫陽花】に込められた意味
紫陽花(あじさい)は梅雨を耐え抜き花を咲かせることから「辛抱強い愛情」という意味があります。小さな花がたくさん寄せ集まって咲いている様子から「団欒」「和気あいあい」「仲良し」の意味もあります。雨を想わせる紫陽花の柄は、涼しげで浴衣のなかでも人気の柄です。
紫陽花は次第に色の変わる花ですから「移り気」「浮気」という意味もあります。
また青、藍色で若干暗いイメージもあり「冷淡」という意味も。これらのネガティブな印象を強く感じてしまう方は、避けたほうがいい柄でもあります。
【藤】に込められた意味
藤の花は高貴な紫色をしています。このことから藤柄は「気品」「物静かさ」を意味しています。また藤は「ふじ」という音から「不死」の意味も持ちます。とくに「しだれ藤」の柄は、ちいさな花がたくさんつくことから「子孫繁栄」の意味があります。
【菊】に込められた意味
菊は美しい見た目はもちろんのこと、香りがとても良いため「無病息災」「邪気払い」の花として古来より親しまれてきました。皇室の御紋にも、菊が使われるほど高貴な花でもあります。
菊柄には「不老不死」「健康長寿」といった意味があります。
菊は秋の花ですが、おめでたい花のため夏の浴衣の柄としても、問題なく着用できます。
浴衣で運気をアップさせるために
浴衣で行く場所といえば「花火大会」や「お祭り」ですよね。実は花火とお祭りは、とても御利益があつまっている場所なんです。
ひとがたくさん集まる場所は、それだけひとの「気」が集まる場所です。花火大会やお祭りは、わくわくした楽しい気分で来るひとが多いので良い気があつまっている場所でもあります。
風水においても運気がアップする良い場所とされています。
さらに花火大会やお祭りのにぎやかな「音」も、厄払い効果があり良い運気をもたらします。
もともと良い気があつまっている花火大会やお祭りに、目的にあった柄の浴衣を着て行くことで、さらに運気を高めることができます。
浴衣の柄だけでなく「色」にもこだわってみましょう。
告白をしたり、パートナーとさらに仲良くなりたいのであれば、ピンクや紫が良いです。ピンクや紫は恋愛運を高め、情熱的な恋愛に導く色だからです。
ピンクで豊かさや繁栄を意味する桜柄や、「仲良し」を意味する藤柄で紫の浴衣なんかも良さそうですね。
このほか赤色は勝負運、健康運、決断力、黄色は金運、家庭運など、色それぞれつかさどる運気が異なります。
浴衣の柄とあわせて色も意識すれば、ますます運気はあがり実りある時間となるでしょう。
まとめ
かつては白地、紺地だけだった浴衣も、最近は色柄がどんどん豊富になってきました。素材も木綿、綿朝、ポリエステルなど多彩になり、柄もより細かく表現されています。
柄の種類も多彩になり、柄を組み合わせたり、キャラクターなども描かれるようになりました。帯とコーディネートすることで、よりおしゃれを楽しむことができる浴衣。浴衣の柄の意味を知れば、選ぶのももっと楽しくなりますね。
お友達や彼氏に、浴衣の柄の意味を教えてあげると「すごいね!」「よく知っているね」と誉めてもらえるかも。素敵な浴衣を選んで、夏のイベントを楽しみましょう!