最終更新日:2026年1月20日
ひな祭り(桃の節句)は、一般に3月3日に行われる年中行事で、「上巳(じょうし)の節句」「上巳の節供(せっく)」とも呼ばれます。雛人形(ひな人形)を飾り、桃の花や節句の料理を用意して、子どもの健やかな成長と無病息災を願う行事として親しまれています。
一方で、ひな祭りは家庭・地域・寺社によって作法がさまざまです。この記事では「迷ったときに失礼になりにくい基本」を、断定しすぎない形で整理します。
この記事の要点
- ひな祭りは「桃の節句」「上巳の節句」とも呼ばれる年中行事(3月3日が一般的)
- 雛人形は、もともと「けがれ・災いを祓う」発想(形代・流し雛)と結びついて語られる
- 雛人形を飾る時期は家庭でOK(目安:節分後〜2月中旬頃)。無理のない運用が正解
- 片付けは「湿気対策」として早めが安心。「婚期が遅れる」は言い伝えとして受け止めれば十分
- 手放すときは、感謝して丁寧に。人形供養や受け入れ先に相談するのが安心
ひな祭り(桃の節句)とは?
ひな祭りは、五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)のひとつ「上巳の節句」にあたり、春の節目として行われてきた行事です。
現代では「女の子の健やかな成長を願う日」として定着していますが、もともとは季節の変わり目にけがれ(災い)を祓う発想と結びついて語られます。
由来をざっくり:上巳の祓い → 人形(ひとがた) → 雛人形へ
ひな祭りの由来は一つに断定できませんが、一般に次の流れで説明されます。
- 季節の節目に、身を清める(祓い)の行事が行われた
- 紙や草木で作った人形(ひとがた/形代)に災いを移し、川や海へ流す風習(流し雛)と結びついた
- やがて人形を家で飾るようになり、雛人形・雛飾りへと発展していった
こうした背景を知っておくと、雛人形を「怖いもの」「厄を押し付けるもの」と過剰に恐れる必要はなく、家族の節目を整える象徴として扱いやすくなります。
いつ祝う?(3月3日が一般的/旧暦で4月頃の地域も)
一般的には3月3日ですが、地域によっては旧暦の感覚を残して、4月上旬に行う場合もあります。
大切なのは「家族が無理なく集まれて、気持ちよく祝える日程」に整えることです。
雛人形はいつ飾る?(迷ったらこの目安)
厳密な正解はありません。迷ったら次の運用が扱いやすいです。
- 目安:節分(豆まき)後〜2月中旬頃に出す
- 忙しい年:2月下旬〜3月頭に「簡易飾り」でもOK
- 出すのが難しい:桃の花や小さな飾り、折り紙の雛など「できる範囲」で十分
飾る場所のコツ(安全・長持ち優先)
- 直射日光を避ける(色あせ防止)
- 湿気を避ける(カビ防止)
- 倒れない・落下しない(地震対策/小さなお子さま・ペットがいる家庭は特に)
当日の過ごし方(最低限これだけでOK)
全部そろえなくても大丈夫です。家庭の事情に合わせて“できるもの”を組み合わせるのが現実的です。
1)家族で一言「お祝い」する
主役は雛人形ではなく、家族の節目です。短くても良いので「健やかに育ってくれてありがとう」「今年も元気に」など、言葉にすると行事が締まります。
2)桃の花・飾りで春の節目を作る
桃の花を飾るのが難しければ、写真・小物でもOK。春の季節感が出るだけで十分です。
3)節句の食べ物(代表例)
- ちらし寿司:具材や彩りを整えやすい
- はまぐりのお吸い物:家庭によって用意することがある(必須ではありません)
- 菱餅(ひしもち)、ひなあられ
- 白酒:アルコールのため大人向け。子どもには甘酒(アルコールがないタイプ)が一般的
片付けはいつ?「婚期が遅れる」は本当?
「ひな人形を早く片付けないと婚期が遅れる」という話は、よく知られた言い伝えです。
縁起物百科としては、これを不安材料として捉えるよりも、湿気・ほこりから守るために早めに片付けるという“現実的な理由”で扱うのがおすすめです。
- 目安:3月3日が終わったら、天気の良い日を選んで片付ける
- 雨の日・湿気が強い日は避ける(カビ対策)
- 無理なら数日遅れても問題ありません(焦りすぎない)
雛人形(雛飾り)を手放したい:処分・供養はどうする?
雛人形は思い出が強い分、「捨てる」ことに抵抗が出やすいものです。迷ったら次の順で考えると安心です。
1)購入先・地域の人形店に相談
人形供養の案内や、引き取り・相談窓口を案内してくれる場合があります。
2)寺社の人形供養(お焚き上げ等)へ相談
受け入れ対象や費用、持ち込み可否は場所によって異なるため、事前確認が安心です。
3)自治体ルールで手放す場合
どうしても難しい場合は、自治体の分別ルールに従いつつ、できる範囲で丁寧に扱って区切りをつける人もいます。
縁起物百科としては「粗末に扱わない」「感謝して区切る」を優先するのが無難です。
よくある質問(FAQ)
Q. 雛人形がないとダメ?
A. ダメではありません。桃の花を飾る、食事を整える、折り紙の雛を飾るなど、家庭に合う形で十分です。
Q. ひな祭りは女の子だけの行事?
A. 一般に女の子の健やかな成長を願う行事として広く認識されています。ただ、家族の節目として、家全体で季節を祝う形にしても問題ありません。
Q. 雛人形は毎年同じ場所でいい?
A. 問題ありません。むしろ「安全で、湿気が少なく、丁寧に扱える場所」を固定するほうが運用が楽です。
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