これまで引っ越しを経験したことがある方は多いと思いますが、意外に知られていないことがたくさんあります。それは、引っ越しの日にしたい縁起のいい日や縁起担ぎなどです。その辺をピックアップしてご紹介します。
もくじ
引っ越しに縁起のいい日がある?
これは引っ越しにも当てはまることです。
新生活を決定づける引っ越しの日なのですから、吉日にやっておきたいですよね。
六曜の中では大安が最も縁起の良い日とされていて、
新しい生活をスタートさせる引越しを行う日に大変
ふさわしい日ともいえます。もし、業者に引越しの荷物運びを頼む場合、
大安の日は需要が多く人気なので、
費用が多少割高になるケースが多いようです。一方、最も縁起の悪い日とされている赤口や仏滅の日は、
需要が低いので引越し料金が格安になるケースも多く、
占いを気にされない人には人気の日となっています。
気にしない方は逆手にとって縁起の良くないとされている日を選んでもいいかもしれませんね。
持っていきたい「引っ越しの縁起担ぎ」
盛り塩
これは引っ越しにも欠かせないものです。
とはいえ、必ずしもお祓いのためというものではなく、別の意味合いがあるようです。
塩を盛る、いわゆる盛り塩があります。玄関に盛り塩を置くことがありますが、そもそもの由来はなんでしょうか? 当時の妃や妾が、王の寵愛を受けるために塩水を玄関に撒きました。すると牛車の牛はその塩をなめては彼女の方に導かれていきます。
つまり、玄関に置く盛り塩には「お祓い」「清め」というより「人寄せ」の意味あります。塩にはお祓いの意味があり、神事で塩を用いるのは、まさしくそのとおりだと思います。昔は海水でしたが、塩水、そして塩となりその代わりとなっていったのです。
玄関に置く盛り塩は縁起担ぎの意味合いが強く、歴史的・信仰的な意味合いをより強く求めるのであれば、神主さんや専門の方に頼みましょう。儀式なのできちっと儀礼を行いましょう。
万年青
実は引っ越しには欠かせないものなんですよ。
引っ越し・家相と万年青
引っ越しの際、他の荷物に先立って、万年青を運び込むと、運が開けるといいます。
このような慣習ができたのは徳川家康が駿河から江戸へと城を変わる際にまず3本の万年青を持ち込んだというエピソードもあり、そのエピソードにあやかろうとしたという説もあります。
引っ越しの日が吉日に当たらない場合は、先に吉日を選んで万年青だけを持ち込んでおくと、その日に引っ越したことになるともいいます。
また万年青は鬼門に置くと家相のマイナスを和らげるといいます。
引っ越しと言えばやっぱり引っ越しそば!
そもそも、この引っ越しそばの文化はいつごろ始まったのでしょうか?
そしてどのような縁起があるのでしょうか?
「引越しそば」は、江戸時代中期から江戸を中心に行われるようになった習わしだそうです。
「そばに(近く)に越してきたことに引っかけて、『おそばに末長く』あるいは『細く長くお付き合いをよろしく』との江戸っ子の洒落が込められている」(そば・うどん百味百題/柴田書店)との説があるようです。
江戸時代引越しそばは、現在の引越し挨拶品と同様、ご近所の方々に振舞っていたようです。
「転居先に荷物を運び入れたところで、家主、向こう三軒両隣に配るようになったそうです。
引っ越しを予定している方はぜひ縁起のいい日を見つけて、そして縁起担ぎのものを持って行ってくださいね。