お彼岸にもマナーがある?マナーを守ってお彼岸のお参りをしよう!

 

お彼岸にお墓参りや法事に行く人は多いでしょう。そんなお彼岸にもマナーがあるのをご存知ですか?お彼岸には多くの親戚一同が集まることもあります。そんなとき、きちんとしたマナーを守っていると、あなたの評価が高くなりますよ。いまさら聞けないお彼岸のマナーについてご紹介します。

もくじ

お彼岸の期間のマナーと注意点

「お彼岸」と呼ばれる日には、一定の期間があります。ですが、具体的にいつからいつまでがお彼岸なのか知らない人も多いようです。

そんなお彼岸の期間とマナー、そしてお彼岸の期間の注意点について紹介します。

基本的なお彼岸はいつ?

基本的なお彼岸は、次の通りです。

● 春分の日を真ん中にして前後3日間の合計1週間
● 秋分の日を真ん中にして前後3日間の合計1週間

「お彼岸」というと秋に咲く彼岸花もあることから、秋をイメージする人が多いようです。ですが、春にもお彼岸があるのです。

また、お彼岸は1週間と意外と長い期間設けられています。この間に、お墓参りをして亡くなった人たちにご挨拶をします。

1週間あるお彼岸の中でも、最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」と言って、呼び方が変わるのもポイントの一つです。

お彼岸の期間にお参りしなくても大丈夫?

お彼岸は、お墓参りをして亡くなった人たちをしのぶことが目的です。

それでは、お彼岸の期間中に必ずお墓参りをしなければならないのかというと、そうではありません。昔は、お彼岸の期間中にお墓参りをすることが一般的だった、というだけです。

現在は、お彼岸の期間中に仕事の休みが取れない人もたくさんいます。お墓参りに行きたくてもいけない、という人も大勢いるでしょう。

本来はお墓参りをすることが目的ではなく、亡くなったことをしのぶ気持ちを持つことが目的です。都合の良い日にお墓参りをすれば充分なのです。

お彼岸の期間は暦によってズレる

お彼岸の期間は春分の日と秋分の日を真ん中にした1週間です。ですが、このお彼岸の期間はズレることがあります。

春分の日と秋分の日は、国立天文台によって作成された「暦象年表」というものに基づいて決められています。暦はいつも一定なものではなく、少しずつズレていきます。そのため、春分の日と秋分の日もズレてしまうのです。毎年同じ日とは限らないのです。

春分の日は3月20日か21日のどちらか、春分の日は9月22日か23日のどちらかになります。

お彼岸の服装マナー【お墓参り編】

お彼岸でお墓参りに行くとき、服装に迷うことはありませんか?

スーツなどのような正式な服装が良いのか、それとも普段着で大丈夫なのか困る人も多いかもしれませんね。

お彼岸にも服装のマナーというものがあります。ですが、それは状況によって異なります。まずはお墓参りの際の服装のマナーについて見ていきましょう。

普段着で大丈夫

お墓参りに行く際の服装のマナーは、普段着で大丈夫です。葬儀に参列する際の黒いスーツやワンピースを着る必要はありません。

ただし、秋のお彼岸はまだまだ日差しが暑く、半袖などを着ている人も多いでしょう。長袖を着る必要はありませんが、あまり肌を露出しすぎる服装もマナーとして良くありません。

タンクトップやキャミソールなどのような、肌の露出が多い服装は避けた方が良いでしょう。

アクセサリーは避ける

アクセサリーも避けるべきでしょう。お墓参りは遊びに行くことが目的ではありません。亡くなった人をしのぶことが目的です。華美なおしゃれをする必要はないのです。

墓地に入る前に身につけているアクセサリーはすべて外し、バッグの中にしまっておきましょう。

毛皮や動物の革で作られた服装は避ける

お墓参りに行く際の服装のマナーは、基本的には普段着で大丈夫です。

ですが、毛皮は殺生をイメージさせるため、良いとは言えません。亡くなった人をしのぶことが目的なのに、殺生をイメージさせる毛皮の着用は感心できませんよね。

それと同じ理由で、動物の革で作られた服装も、殺生をイメージさせるので避けるべきでしょう。

お彼岸の服装マナー【法要編】

お彼岸では、法事などのような法要を行なうこともよくあります。

法要はお墓参りと違って正式な行事ですから、服装にもマナーがあります。

次に法要での服装のマナーについて見ていきましょう。

黒のスーツやワンピースが基本

法要での服装のマナーは、黒のスーツやワンピースが基本です。お通夜やお葬式と同じと考えた方が良いでしょう。

ただし、13回忌などのように亡くなってからかなり年月が経っている法要の場合は、堅苦しさを避ける場合もあります。そんなときは黒ではなく、グレーや濃紺などの服を着用するようにしましょう。

どうすれば良いのかわからない、という場合には黒を着ていきましょう。

アクセサリーは真珠のみOK

アクセサリーは基本的にはすべてNGです。

ただ、真珠だけはOKとされています。何故なら、真珠は涙を意味しているからです。亡くなった人をしのぶ気持ちからこぼす涙を真珠で表しています。

真珠のみOKですが、華美なものは避けましょう。ネックレスやイヤリングの場合には、珠の小さなものを着用するようにしましょう。

肌はできるだけ見せないように注意

法要での服装のマナーは、基本的に肌見せはNGです。

9月と言えばまだまだ日差しが照り付けて暑い日が続きますよね。ですから、ついつい半袖を着たくなります。

ですが、基本的には長袖着用です。どうしても暑い場合は、法要が執り行なわれている間だけ、長袖のカーディガンやジャケットを着るようにしましょう。

お彼岸のお供え物のマナー

お彼岸でお墓参りをする際、お供え物をしますよね。

そのお供え物にもマナーがあるのを知っていますか?

どうしてそのようなことをするのか、ということもあわせてご紹介していきます。

お線香に火をつけた後はお線香を振って火を消す

お墓参りでも法要でも、お線香に火を灯しますよね。ライターやマッチなどでお線香に火を灯すと、最初は炎があがります。

お線香についた炎は、必ずお線香を振って消すようにしましょう。息を吹きかけて消す行為は、穢れを意味しているからです。

お線香は亡くなった人のご飯の代わりです。とても神聖なものとされています。そのような神聖なものに、人間の穢れた息を吹きかけるのは大変失礼なことなのです。

お線香は燃え尽きるまで見守る

お線香は燃え尽きるまで見守ることが基本です。

お線香は亡くなった人のご飯です。一人でご飯を食べるのはとても寂しい気持ちになりませんか?亡くなった人も同じです。

お線香がある間は、亡くなった人が食事をしています。楽しい気持ちで食事をしてもらうためにも、お線香が燃え尽きるまではそばにいてあげましょう。

お花は亡くなった方のご飯

お花は生きた切り花をお供えするのが基本です。お花も亡くなった人のご飯の代わりだからです。

お花そのものを亡くなった人が食べるわけではありません。生花から香る花の香りが、亡くなった人にとってのご飯なのです。

ですが、あまり香りのきつい生花をお供えするのは良くありません。風が吹いた時にふわっと香るような、甘くて柔らかな香りを放つ生花をお供えしましょう。

お水もお供えする

亡くなった人は生きている私たち人間と同じで、水を飲みます。そのため、お供えには水も欠かせません。

お墓参りに行った時には、お墓に水をかけてあげますよね。あれは、新鮮なお水をたくさん飲んでもらうという意味が込められているとも言われています。

ただし、亡くなった人が生前お酒が好きだったからと、お墓にお酒をかける人がいます。これは良くありません。墓石が痛んでしまうからです。お墓にかけてあげるのは、水だけにしましょう。

食べ物は帰る際に必ず持ち帰る

お墓参りに行ったとき、生前好きだったものをお供えすることは良くあります。供養という意味で、これはとても大切なことです。

ですが、置き去りにして帰ってしまうのは良くありません。衛生的にも良くありませんし、野犬やカラスのたまり場になってしまいます。

お供えした食べ物は帰る時に必ず持ち帰ることが基本のマナーです。

お盆とお彼岸の違いって?

お彼岸と混同されやすいのがお盆です。お盆にもお墓参りをする人が多いので、混同することが多いのでしょう。

お彼岸は基本的にはお墓参りをして亡くなった人をしのぶことが目的です。

お盆は亡くなった人を自宅へお迎えすることが目的です。

お彼岸とお盆では、その目的がまったく異なっているのです。

詳しい違いについては、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

【知ってますか?】お盆とお彼岸の違いって?目的やお供えも合わせて違いを徹底解説!

まとめ

お彼岸はお墓参りをする日、と思っている人は大勢います。ですが、具体的なマナーが守られている人は意外と少ないのが現状です。

マナーといっても決して難しいものではありません。その理由を知ることで、意識しなくてもマナーを守ったお彼岸を過ごすことができるようになります。

この記事でご紹介したマナーを参考にして、理解を深めてみてくださいね。

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