お節料理には必ず昆布が入っていますよね。
これは昆布が縁起物食べ物とされているからです。
昆布が縁起物とされているのには古くからの理由があります。
その理由や効果について調べましたのでご紹介します。
もくじ
昆布が縁起物と言われる理由や由来
昆布はお節料理に用いられるくらい、古くから縁起物の食べ物とされてきました。
その歴史は、実は戦国時代にまでさかのぼります。
昆布が縁起物と言われる理由や由来について調べましたので、ご紹介しましょう。
戦国時代の必勝祈願
昆布は戦国時代では必勝祈願の縁起物とされていた歴史があります。
戦国武将が好んで昆布を食べていた理由は、語呂合わせにあります。「喜ぶ」を「よろこんぶ」として、昆布が好まれていたのです。昆布を食べることで戦いに打ち勝ち、みんなで喜ぶという意味や願いが込められていたのです。
戦国時代、戦いは運も大きく作用していました。そのため、このような語呂合わせで縁起を担ぐという方法も頻繁に取り入れられていたようです。
朝廷では不老不死の食べ物としての献上品
昆布は朝廷では不老不死の食べ物として、縁起物の献上品とされていました。
昆布がなぜ不老不死の象徴とされていたのかには、さまざまな理由や由来があります。
その一つが、やはり語呂合わせです。
長生きをすることで喜ぶということから、「よろこんぶ」になり、昆布が不老不死の力を与えてくれる縁起物の食べ物とされていたのです。
また、昆布は大変長いという特徴があります。
この長さが長寿を連想させたということもあるようです。昆布のように長く生きることができるように、という願いも込められていたのでしょう。
昆布の語源はアイヌ語の「ヒロメ」
昆布の語源はアイヌ語の「ヒロメ」です。
北海道では幅の広い昆布がたくさん採れたので「ヒロメ」と呼ばれていたようです。
「ヒロメ」は漢字の「広め」を連想させますよね。広いという言葉には広い家や広い庭、そして顔が広いなどのような、大変良いイメージがあります。
アイヌ語の「ヒロメ」という言葉を持つ昆布を食べることで、広さを手に入れることができると考えられていました。
それは広い家や顔が広くなって良縁に恵まれる、という願いが込められていたのです。
より広い世界へ旅立つ、という意味も込められていたそうですよ。
中国でも昆布は縁起物とされている
中国では、日本よりも古くから昆布は縁起物として大変重宝されてきました。
その理由は昆布に含まれている栄養素にあります。
昆布にはヨウ素やカリウムが多く含まれています。これが漢方薬として大変役に立っていたのです。
中国ではヨード欠乏症が大変恐れられていました。
ヨードが欠乏すると治りにくい病にかかりやすくなると言われていたのです。
そのため、日頃からヨードを多く取るような習慣があったのですが、その時に利用されていたのが昆布です。
ただし、昆布の摂取のし過ぎは甲状腺の病を引き起こす原因にもなります。
甲状腺の病気が見つかったら昆布の摂取がどれくらいかを調べるということが現在でも行なわれています。
中国では漢方薬の観点から昆布は長寿や病を治すとして、縁起物とされています。
ですが、その扱いには充分注意が必要だということも、長い歴史から学んでいるのです。
昆布は実は栄養価が高い食べ物
昆布は実は栄養価が大変高い食べ物です。
そのような点でも縁起物の食べ物とされているのかもしれませんね。
昆布の栄養価がもたらしてくれる効果についてご紹介します。
ダイエット効果
昆布のネバネバした部分には、アルギン酸やフコイダンが多く含まれています。
アルギン酸やフコイダンは脂肪や糖分の吸収を抑えるという効果があります。
過剰な脂肪分や糖分の吸収を抑え、外へ逃がしてくれるのだそうです。
脂肪分や糖分は肥満の原因となりますよね。
これらの吸収が抑えられることで、肥満を抑制することができます。
これらのことから、昆布を食べることでダイエット効果があると言われています。
美容効果
昆布は肉体の酸化を防ぎ、弱アルカリ性に保つという効果もあります。
肉体で酸化が進むということは、それは老化を意味しているのです。
人間の身体が参加すると、強矢やハリがなくなってしまうのですね。
昆布はそんな酸化を抑えて弱アルカリ性に保ってくれます。
これは言い換えるなら、老化を防いでいつまでも若々しく保ってくれるということです。
よく昔から昆布を食べると髪の毛が美しくなると言われています。
これは昆布を食べることで髪の毛そのものを弱アルカリ性に保ち、美しく保ってくれるという効果があることを指しているのです。
昆布を食べることで美容効果があるということです。
過剰摂取は危険
昆布は女性に嬉しいダイエット効果や美容効果が得られる食べ物です。
ですが、いくら美容やダイエットのためだからと言って、昆布を大量に摂取するのは良いとは言えません。
昆布にはヨードという成分が多く含まれています。
このヨードはたくさん体内に取り込んでしまうと、甲状腺の機能を低下させてしまうことがわかっています。
甲状腺の機能が低下すると、さまざまな病気を引き起こしてしまいます。
それらの中には一度病にかかってしまうと治りにくいものもあり、かなり危険なのです。
美容やダイエットのために毎日昆布ばかり食べる、という食生活をすると甲状腺の病気を引き起こしてしまうことになります。
急激に昆布を中心にした食生活に変更するなどのようなことはやめた方が良いでしょう。
昆布がもたらす縁起物の効果とは
昆布は縁起物として大変好まれている食べ物です。
その由来や意味についてはご説明して参りました。
それでは昆布がもたらす縁起物の効果にはどのようなものがあるのでしょうか?
スピリチュアルな観点も含めて、昆布がもたらしてくれる縁起物の効果をご紹介します。
願いが叶いやすくなる
昆布には、願いが叶いやすくなるという縁起物の嬉しい効果があります。
昆布の「よろこんぶ」という語呂合わせから、小さな幸せに気づきやすくなるからです。
小さな幸せに気づきやすくなると、嬉しい気持ちが湧き上がりやすくなります。
その気持ちが願いを叶えるチャンスを引き寄せてくれるのですね。
昆布を食べるときには笑顔で食べることを意識してみてください。
すると、より小さな幸せに気づきやすくなり、その結果、願いも叶いやすくなるでしょう。
子宝に恵まれる
昆布を食べると子宝に恵まれるという嬉しい縁起物の効果もあります。
子供はニコニコ笑っているところにやってくる、という言い伝えがあります。昆布の語呂合わせ「よろこんぶ」は笑顔を連想させますから、子供がやってくる可能性も高くなるのです。
子宝に恵まれたい場合には、子供ができたことを想像しながら昆布を食べると良いでしょう。
頭が賢くなる
昆布は頭が賢くなるという、縁起物としての嬉しい効果も得られます。
特におやつ昆布などはたくさん噛むことが多くなります。
噛むというその行動が脳に良い刺激を与え、頭の回転を速くしてくれる効果があるのだとか。
大切な試験を控えていたり、受験があったりする場合は、おやつ昆布を時々食べてみることをお勧めします。
頭が冴えわたって勉強もきっとはかどるでしょう。
まとめ
お節料理でも必ず入っている昆布には、実は戦国時代から縁起物として考えられていたという歴史がありました。
過剰摂取は身体に悪い影響を及ぼしてしまうこともあります。
ですが、一度に多く食べるようなことをしなければ、身体にとっても大変良い食べ物です。
1週間に1回くらいの割合で、昆布を食べる習慣を作ってみてください。健康だけでなく、幸運体質にもなれるかもしれませんよ。