厄年には悪いことが起こる、と考えている人は意外と多くいます。縁起や昔からの風習が廃れつつある現在でも、厄年だけは気にするという人が実は多いのです。そんな厄年には縁起のいいものを持って幸運を引き寄せたいですよね。厄年の人に贈ると喜ばれる縁起物の贈り物と合わせてご紹介します。
もくじ
男性と女性のそれぞれの厄年
厄年は全ての人に訪れます。ですが、実は男性と女性で厄年にあたる年齢は違うのです。また、本厄を中心にして前厄と後厄もあります。
まずは男性と女性のそれぞれの厄年について解説します。
女性の厄年
女性の場合の厄年は以下の通りです。
前厄・・・2歳、17歳、31歳、35歳、60歳
本厄・・・3歳、18歳、32歳、36歳、61歳
後厄・・・4歳、19歳、33歳、37歳、62歳
女性の本厄の中でも3歳は「幼児の厄」、32歳は「女の大厄」、36歳は「女の小厄」、61歳は「老い厄」と言います。
お祓いに絶対行くべきだと言われているのは「女の大厄」にあたる32歳です。ただ、大厄の年にお祓いをしても間に合わないという考えがあり、通常は前厄の31歳の間に神社仏閣に厄払いに行くのが一般的です。
男性の厄年
男性の場合の厄年は以下の通りです。
前厄・・・2歳、23歳、40歳、60歳
本厄・・・3歳、24歳、41歳、61歳
後厄・・・4歳、25歳、42歳、62歳
男性の本厄では、3歳を「幼児の厄」、41歳を「男の大厄」、61歳を「老いの厄」と言います。特徴は、女性の「小厄」がない点です。
男性が絶対にお祓いに行くべきだと言われているのは「男の大厄」にあたる41歳です。ですが、女性の場合と同じように、本厄の年にお祓いに言っても意味がないと言われています。そのため、前厄の40歳の間に神社仏閣へ厄祓いに行きましょう。
厄年に縁起のいいもの
厄年に持つと良いと言われている縁起物があります。ですが、意外と知られていないというのも現状です。
入手しにくいものではありませんから、ぜひ参考にして身につけてみてくださいね。
長いもの
厄年は必ず誰にでも訪れるものです。避けて通れるような出来事ではありません。ですが、ずっと続くものでもなく、時間が経てば通り過ぎてしまうものでもあります。
「長いものに巻かれる」ということわざがあります。無理に反抗したりせず、状況を静観して身を委ねることで、大きなトラブルを避けることができるという意味です。厄年もこのことわざの考えが当てはめられています。無理に抵抗するのではなく、誰にでも訪れることだから静観して通り過ぎるのを待った方が良いということです。
このことから、「長いもの」を身につけると良いと言われています。「長いものに巻かれる」ということわざの「長いもの」を本当の長いものに当てはめているのです。マフラーやネクタイ、ベルトやリボンなどのような長いものを身につけると、厄年を平穏に過ごすことができると言われています。
うろこ模様のもの
うろこ模様のものは、厄年に持つと大変縁起いいとされています。その理由は龍神様に関係しています。
龍神様は水を司る力強い神様です。水は悪いものを浄化したり、悪い気を流して清めたりする力が宿っていると考えられています。その水を司り、守っているのが龍神様です。
厄年は悪いものですし、悪い気も引き寄せやすい時期でもあります。水の力を借りてそれらを浄化して清めることで、大きな災いに見舞われず厄年をやり過ごすことができるとされてきました。
龍神様を連想させるうろこ模様のものを持つと、龍神様が厄年に訪れるであろう厄をすべて払い、守ってくださると信じられているのです。うろこ模様のものは龍神様の化身というわけです。
7色のもの
7色のものも、厄年に持つと縁起がいいとされています。これにはさまざまな説があります。
一つは七福神です。七福神には7人の神様がいます。それぞれの神様には「色」があり、これを表す7色のものにも、七福神のご利益が宿っていると考えられています。7人の神様のご加護を得ることで、厄年を平穏に過ごすことができるということです。
また、日本では昔から7色は大変縁起がいい色とされてきました。虹の色は海外では5色や6色の場合もありますが、日本では7色と考えられていますよね。縁起がいいとされているから7色とされているのです。このように7色は縁起物として考える日本の風習から、厄年に持つと縁起がいいとされている説もあります。
厄年に喜ばれる縁起物の贈り物
厄年の人に贈り物がしたいと思う人もいるでしょう。特に大切な人には厄年を安全に過ごして欲しいですよね。
そこで男性と女性に分けて、それぞれ厄年に喜ばれる贈り物をご紹介します。
男性に贈る場合
厄年の男性に縁起のいい贈り物を贈る場合は、ベルトやネクタイがおすすめです。ベルトもネクタイも「長いもの」ですよね。厄年では長いものを身につけると縁起がいいとされているので、長いベルトやネクタイを贈りましょう。
また、うろこ模様の財布もおすすめです。龍神様の化身とされているうろこ模様の財布は、男性のファッションアイテムとしても活躍します。うろこ模様がはっきりしているものを贈ると、厄年を安全に過ごすことができるでしょう。
女性に贈る場合
厄年の女性に縁起のいい贈り物を贈る場合は、スカーフを贈ると良いでしょう。スカーフは真四角の形をしていますが、実際に使用する時には細長くして身につけます。男性のネクタイと同じで長いものに早変わりするのです。
また、7色の宝石がついたアクセサリーもおすすめです。厄年の女性に向けて作られたペンダントが売られています。ペンダントも長いものなりますから、7色のご利益と共に大変縁起がいい贈り物です。
性別関係なし
性別関係なしに厄年の人に縁起のいいものを贈りたい場合は、仕事に関するものを贈りましょう。
実は「厄年」には「役年」という考え方もあります。人のために役立つ年、ということです。
全ての仕事は多かれ少なかれ、必ず誰かの役に立っています。そのため、仕事に関するものや仕事で役立つものを贈ると縁起がいいとされています。
厄年の人に縁起物の贈り物をするタイミング
厄年の人のために縁起物の贈り物を購入したら、あとは本人に渡すだけです。それでは、そのタイミングで渡すと良いのでしょう。
厄年の人に縁起物の贈り物を渡す最も良いタイミングをご紹介します。
節分まで
一番良いのは節分までです。節分は一年の節目とされています。厄年の影響が表れ始めるのも、ちょうど節分以降と考えられているのです。
節分以降に贈っても縁起物の効果は充分得られるでしょう。ですが、せっかく贈るのなら最大限のご利益も一緒にプレゼントしたいですよね。
できれば、節分までに時間を見つけて本人にプレゼントしましょう。実際の厄年は本厄の節分以降からになります。なので、それまでに贈ると縁起のいい効果が得られるでしょう。
誕生日
誕生日に贈るというのも良いでしょう。誕生日は本人にとっての大切な節目です。厄年の影響が出てくるのは、本人の誕生日からという考え方もあります。
節分までにプレゼントできなかった場合は、誕生日プレゼントも兼ねて贈ってあげてください。
まとめ
日本の昔からの考え方や風習はなくなりつつあります。ですが、それでも厄年だけはなくなる気配がありません。最近では、海外でも厄年を気にする人が増えてきているようです。人生の大きな節目と言える年です。お祓いをしたり縁起のいいものを持ち歩いたりして、上手に厄年を乗り越えてくださいね。