私たちが忘れているような行事も！～日本の月別縁起物～

日本には独特の行事がありますが、普段私たちが忘れているような行事もあります。今回は主な行事はもちろんですが、あまり思い出せなような行事なども取り上げまとめました。今一度、日本独特の行事と縁起物を振り返りませんか？

神社は日本独特のもの。年間でいろいろな行事が行われています

一月（睦月・むつき）、鏡開きの御餅

食べてこそ「鏡開き」
お供えした餅には神様の霊が宿っているので、刃物を使わず木づちなどで叩いて割って（鏡を開く）、雑煮や汁粉などで食べましょう。

二月（如月・きさらぎ）、繭玉飾りの団子

「繭玉飾り」は繭玉団子を柳や水木の枝にさしたもので「餅花」の一種です。「餅花」とは丸めた餅や団子を柳の枝にさして作物の豊かな「稔り」を表現したもので、それを神棚やその近くに飾り作物の豊作を祈念した予祝行事です。

三月（弥生・やよい）、春分の日のぼた餅

春分の日に食べる物と言えば「ぼた餅」です。

これについては、ぼた餅と似たような食べ物である「おはぎ」だと勘違いされている方も多いようですが、春分の日に食べるのは「ぼた餅」が正解です。

四月（卯月・うつき）春祭りの熊手、ざる、俵、宝船、扇

縁起物には、熊手、ざる、俵、宝船、扇などがあるわ！
これらの縁起物には、買う順番と意味がそれぞれあるのよ。

五月(皐月・さつき）、こどもの日の鯉のぼり等

江戸時代以降男子のいる家庭では、鯉のぼりをたて、甲冑、刀、武者人形を飾って、子供の成長を祝う行事となっていきました。

六月（水無月・みなつき）『水無月』

この水無月については、恐らく京都に住んだことのある人しか知らないかもしれません。何しろ、このお菓子『水無月』を食べることは、確か６月３０日の夏越の大祓の一日だけの一種の行事でしたから。

七月（文月・ふみつき）　夏祭りの面

旧暦6月15日頃を中心に各地で夏祭りが行われます。夏は疫病、害虫、風水害等不安の多い季節で、それは悪霊、疫神のためであると考えられていました。これらの悪霊を鎮め、災害を除去するために夏祭りが執り行われています。

八月（葉月・はつき）　お盆のほおずき

ほおずきは代表的な盆花です。

盆花は盆棚にそなえる花のことですが、花は精霊やご先祖様が憑依するとされています。

九月（長月・ながつき）、観月祭の月見団子

旧暦8月15日は十五夜、仲秋の名月ともいわれ、各地の神社では月のでるのを待って観月祭が執り行われます。また、各家庭においても、月見団子などのお供え物をしてお祝いすることが一般的に行われています。

十月（神無月・かんなつき）秋祭り、神輿

日本の祭りでよく目にするのは、神輿を担いだ若者の姿ではないでしょうか。
私達にとっては当たり前となっている神輿のある祭りの風景ですが、神輿とはそもそも何なのでしょうか。

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十一月（霜月・しもつき）、新嘗祭の宝船

明治神宮（東京都渋谷区）
明治神宮の新嘗祭で有名なのは「宝船」です。全国から納められた農作作物（野菜や果物）で組み立てています。

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十二月（師走・しわす）、除夜の鐘

さて、この除夜の鐘は、
日本仏教にて年末年始に行われる年中行事の一つです。仏教の風習ですから
除夜の鐘を聞くのはもちろんお寺ですね。