写経は全然難しくない!初心者でも楽しめる写経をご紹介!

 

写経は難しいと思っていませんか?

写経は仏の道を極める修行の一つですが、実はそんなに難しいものではありません。

最近では写経を趣味の一環として始めている人も増えてきています。

そんな写経の歴史や写経が体験できるお寺をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

もくじ

写経とは?

写経とはもともとどういうものなのでしょうか?言葉は聞いたことがあるという人や、何となく想像できるという人はいるかもしれませんね。ですが、具体的に説明するとなると自信がない、という人が多いのではないでしょうか?

まずは写経の歴史や今と昔での意味の違いについてご紹介しましょう。

写経とは経文(きょうもん)を書き写すこと

本来の写経とは、経文を書き写すことです。

経文とは、お経の文章や文句のことで、お経そのものの意味もあります。神様に捧げる祈りの言葉を経文というのですね。

写経ではこの経文がたくさん書かれた経典を参考にして経文を書き写します。写経を行なうことで、経文を読み上げることと同じ意味や効果があると言われています。

昔の写経は供養の一環だった

写経は古くから行なわれてきたいわば修行の一環のようなものです。写経を行なうことで、仏様に経文を捧げ、仏の道を極めるという意味があったのですね。

ただし、昔の写経には修行の意味だけではなく、供養としての意味もありました。現在では、お葬式で僧侶がお経を読み上げて供養してくださいますよね。ですが、昔はお経を読み上げるのではなく、高僧が写経を行ない、その写経した経典を棺などに一緒に入れて供養したのだそうです。

高僧が写経した経典を棺に一緒に入れることで、亡くなった人が天国へ行くことができるようにという願いも込められていたのでしょう。

現在の写経には精神安定の意味もある

最近では、写経を趣味にしている人も多くいます。その理由は、精神安定です。

写経を行なうときには、集中力が必要になります。経文を書き写すというその行動が集中力を高め、精神を安定させてくれるのだそうです。

日常生活の慌ただしさに疲れてしまった人は、写経をしてみると心が穏やかになるかもしれませんね。

写経に必要なもの

写経には必要なものがあります。それらをそろえると、あなたも今日から写経を行なうことができますよ。

写経で絶対に必要なものと、あった方が良いものをそれぞれ紹介します。写経を始めようとかなと思っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

写経で絶対に必要なもの

①筆ペン

まずは筆ペンです。写経は鉛筆やボールペンでは意味がありません。何故なら、写経で大切なことは、止めや払いなどのような文字の書き方が大切だからです。これらを意識して文字を書くには、書いた時にその部分が明確にわかる筆ペンが必需品となるのです。

②経典

経典も必要になります。経典はお経が書かれた本のことで、墨文字で書かれたものを用意しましょう。墨文字で書かれた文字は、止めや払いなどのような文字を書く際に注意しなければならないポイントがはっきりわかります。お手本にして書く本になりますから、経典は必ず墨文字で書かれたものを用意しましょう。

③半紙

書道で使用する半紙を用意してください。半紙では、墨の字がはっきりするため、止めや払いの部分も明確になります。どの部分ができていて、どの部分が不得意なのかということも明確になるので、今後の練習にもとても便利ですよ。

写経であると便利なもの

①写経用紙

写経することを目的とした写経用紙というものが売られています。これを用いると、文字の幅が整うので、とても書きやすくなります。中にはマス目があるものもあり、このような写経用紙を用いると文字の大きさが整うので、初心者でも美しく写経することができます。

②筆

本来写経は筆で行なうものです。本格的に写経を行ないたいと思うのであれば、筆ペンではなく、筆を使うと良いでしょう。より気持ちが引き締まって、文字も美しく書けるようになります。

③なぞり書き

これは、写経用紙にあらかじめ経文が書かれています。筆ペンや筆でその文字をなぞって書いていくというものです。超初心者用のお手本の写経用紙と考えると良いでしょう。止めや払いなどの基本的な書き方が身についてとても便利だと人気があります。

写経をすることで得られるもの

写経は最近大変人気があります。ご年配の方だけでなく、若い人の間でも写経を趣味にしている人が多くいるそうです。

写経にはどんな魅力があるのでしょうか?

写経を行なうことで得られるものをご紹介しますので、参考にしてみてください。

冷静さを保つ

写経を行なうことで、いつでもどんな時でも冷静さを保つことができるようになります。

写経は自分の内面と向き合うという修行でもあります。経文を写す中で自分の中にいるもう一人の自分と向き合い、その自分が抱えている不満や怒りが浄化されていくのです。不満や怒りが浄化されていくと、人間が本来持っている冷静さが蘇ってきます。

冷静さを取り戻したいときや、怒りで心の中がいっぱいになっているときは写経をすると良いかもしれませんね。

我慢強くなれる

写経で我慢強くなれるという効果も得られます。

実際に写経を行なってみるとわかりますが、かなりの根気と努力が必要です。筆で経文を書き写すということは、なかなか簡単なことではないのです。文字がにじんでしまったり、思い通りの文字が書けなかったりするからです。

根気強く写経を行なうことで、自然と我慢強さも身についていくのです。

本質を見抜く力

写経を行なうことで、本質を見抜く力も得ることができます。

写経によって冷静さが戻ってくるため、相手の表情や話の内容を冷静に見抜くことができるようになります。もし相手が嘘をついていれば、その嘘を見抜くこともできるようになるのです。

写経は真理に近づくための修行でもあります。仏の道を歩んで真理に近づくことで、物事の本質が見抜けるようになるのです。騙されにくくなるという嬉しい効果も得られるのですよ。

感情のコントロール

写経で感情のコントロールができるようにもなります。

経文には生きることの楽しさや、心の持ち方などが書かれています。写経をすることによってそれらを読んでいくことになるので、自然と仏の教えを吸収することができるのですね。

仏の教えを吸収すると、自分の感情といつも向き合うことができるようになるので、感情のコントロールも容易になるのです。

写経が体験できるお寺

写経を自分で行なおうとするとハードルが高い、と思う人もいるかもしれませんね。そのような人たちの為に、楽しく写経を体験できるお寺があります。

関西と関東の両方のお寺をご紹介しますので、ぜひ参考にして訪れてみてください。

写経が体験できるお寺【関西編】

京都の建仁寺(けんにんじ)は、京都最古の禅寺としても大変有名なお寺です。

写経体験は約45分1,000円で行なうことができます。

住所:京都市東山区大和大路通四条下る小松町5
電話:075(561)6363
拝観時間:午前10時~午後5時
ホームページ:https://www.kenninji.jp/

写経が体験できるお寺【関東編】

関東で写経体験ができる一番のおすすめは、『寺カフェ 代官山』です。

こちらは浄土真宗本願寺派信行寺が運営するカフェになっていて、一人1,500円で楽しく写経体験をすることができます。

住所:東京都渋谷区恵比寿西1-33-15 EN代官山ビル1F
電話:03-6455-3276
開店時間:午前11時〜午後10:00
ホームページ:https://tera-cafe.com/teracafe/index.html

まとめ

写経という言葉を聞くと敷居が高くて簡単にできないという印象を受けるかもしれません。

ですが、最近では写経セットがネットで売られていたり、あちこちのお寺で写経体験ができたりと、写経ブームが広まりつつあります。日常生活の疲れを癒すために写経をする人もいるくらいです。

写経は決して敷居の高い難しいものではありません。ちょっとした癒しを自分にプレゼントしてみるつもりで始めてみてはいかがでしょうか。

絵写経

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