神社仏閣にお参りに行ったとき、お賽銭をしますよね。そのお賽銭の金額には縁起のいい金額があるというのをご存知でしょうか。縁起のいい金額のお賽銭をするとそれだけご利益もたくさんいただけるかもしれません。お賽銭の意味や由来についてもご紹介します。
もくじ
縁起を担ぐお賽銭の本来の意味
お賽銭は最近では縁起を担ぐ儀式として、多くの人たちが行なっています。ですが、本来のお賽銭には縁起を担ぐという意味はありませんでした。
お賽銭の本来の意味について調べましたので、ご紹介しましょう。
日々の感謝の気持ちを伝えるためのもの
お賽銭は日々の感謝の気持ちを神様に伝えるためのものとされています。
人間の毎日の生活は神様からのご加護を受けて営まれているということですね。その感謝の気持ちを神様に表すために、お賽銭をして感謝の気持ちを心の中で伝えるという意味があります。
また、毎日感謝の気持ちを表すことで、更なる幸運に恵まれるという考えもありました。お賽銭自体はそんなに大きな金額ではありません。少ない金額で感謝の気持ちを伝えることが何より大切だ、という考えも込められているのです。
自分自身への宣言や宣戦布告の意味もある
お賽銭は自分自身への宣言や宣戦布告の意味もあります。
「私はこれを達成するために頑張ります」と、自分自身に宣言することで、より目的や目標を達成しやすくなります。覚悟を決める、ということですね。その覚悟の意志を神様に伝えてより強い覚悟を持って挑み続けようという思いを伝えているのです。
また、自分自身に宣戦布告をすることで、強い精神で達成できるようにサポートしてくださいという思いも込められています。自分の力だけでは難しい状況になった時、神様に助けてもらいたいという思いもお賽銭には込められているのです。
願い事を聞き届けてもらうためのものではない
現在は、お賽銭をするときには願い事を聞き届けてもらうことが目的になっています。ですが、実際のお賽銭は決して自分の願いを聞き届けてもらうためのものではありません。
どちらかというと、自分が決めたことを最後までやり遂げるためのサポートをして欲しいということを伝えるためのものです。願いを叶えるのはあくまで自分自身の力です。ですが、人間の力ではどうしようもなくなった時には、少しだけ神様の力を貸してくださいねという思いが込められているのです。
また、願いを叶えるための努力が早く目に見える形になって実りますようにという願いも同時に込められています。願いをかなえてもらうのではなく、叶えるためのサポートをしてくださいという気持ちを込めたのがお賽銭なのです。
縁起のいいお賽銭の金額
お賽銭には縁起のいい金額というものがあります。
同じお賽銭をするのなら、縁起のいい金額をしたいものですよね。
そんな縁起のいいお賽銭の金額について調べましたので、ご紹介しましょう。
5円
お賽銭の縁起のいい金額で最もポピュラーなのは5円です。
これは、「ご縁」という語呂合わせの意味や願いが込められています。人間や幸運にご縁があるようにという気持ちを込めて、5円をお賽銭として入れて神様にお願いごとをするのです。
また、神様とのご縁が今以上により深くなりますように、という願いも同時に込められています。神様とのご縁が深くなれば、それだけご利益も受け取りやすくなると考えているからです。
11円
11円という金額もお賽銭では縁起のいい金額とされています。
こちらも5円と同じで「いい縁」という語呂合わせが由来となっています。いい縁に巡り会えますように、という願いを込めて11円をお賽銭として奉納すると、本当にいいえんにめぐりあうことができるのだそうですよ。
20円
20円も縁起のいいお賽銭の金額です。
これは「二重に縁がありますように」という願いが込められています。一重よりも二重の方がより大きなご縁が頂けて、嬉しい幸運にも恵まれやすくなります。そんな幸運に恵まれたいという強い願いが込められているのですね。
25円
25円もまた、縁起のいいお賽銭の金額です。
こちらは「二重にご縁がありますように」という語呂合わせです。先ほどの20円よりも少し丁寧な言い方になっています。丁寧な言葉で表現することで、より神様とのご縁が深くなり、ご利益も頂きやすくなると考えたからでしょう。
また、5円の金色からお金でのご縁も得やすくなる、という考えも含まれているのだとか。
41円
41円も縁起のいいお賽銭の金額と言われています。
これは、「良い縁」ですね。特に恋愛関係でのご縁を得たい場合は、41円をお賽銭として奉納すると良い縁に恵まれると言われています。
素敵な出会いがないと悩んでいる人は、41円を奉納して神様にお願いごとをすると、理想の異性に出会うことができるかもしれませんよ。
45円
45円も縁起のいいお賽銭の金額です。
これは「始終ご縁が得られる」という意味があります。ずっと良いご縁に恵まれるということですね。一時的なものではなく、生きている限りずっと縁に恵まれることで幸運がたくさん訪れるという意味が込められています。
幸運は人間が運んできてくれるものです。ですから、始終良いご縁に恵まれていれば、幸運もそれだけたくさん得やすくなるのです。
縁起のいいお賽銭の作り方
お賽銭はただ単にお金をお賽銭箱に入れるだけではありません。
縁起のいいお賽銭の作り方というものがあります。
その方法についてご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
①すべてのお金をピカピカに磨く
まずすべてのお金をピカピカに磨きましょう。
使い古した歯ブラシに歯磨き粉をつけて磨くと、ほとんどの硬貨はピカピカになります。また、歯磨き粉で磨いても汚れが落ちない場合は、一晩お酢につけておくと良いでしょう。すると、綺麗な硬貨になりますよ。
お賽銭では綺麗なお金をお賽銭箱に入れることで、よりご利益が頂けると言われています。お参りに行く前日にはお金をピカピカに磨いておくと良いでしょう。
②1週間毎日綺麗な水につけ置く
1週間毎日きれいな水につけ置くという方法もあります。
水は浄化の意味があります。お金はさまざまな人が触るため、けがれがつきやすいものでもあります。その穢れを綺麗な水で浄化することで、願い事が届きやすくなると言われています。
水は水道水で大丈夫です。ただし、毎日水を替えるようにしてくださいね。1週間続けるとお金についたけがれが落ちて浄化されます。
③1週間毎日太陽に当てて日光浴させる
1週間毎日太陽に当てて日光浴させるという方法もあります。
太陽も水と同じで強い浄化の作用があります。お金についたさまざまなけがれを太陽の光が浄化し、美しいお金に変えてくれるのです。
ただし、これは1週間毎日日光浴をさせる必要があります。雨が降ったり曇っていたりするとやり直しになってしまいますから、かなり根気と運が必要になります。
本格的に浄化したい場合はお天気を運につけて頑張ってみてくださいね。
まとめ
お賽銭は本来は願いごとをかなえてもらうための縁起物ではありませんでした。本来の意味は毎日の感謝の気持ちを伝えたり、自分自身への宣戦布告だったりするのです。
これからはお賽銭をする際にはお願い事ではなく、感謝の気持ちを伝えるようにしてみてください。すると神様からのご加護が得やすくなるかもしれませんよ。