【地鎮祭と上棟式】建築に縁起のいい日を調べてみました。

 

 

家を建てたり、建て替えたり、マイホームを作ることは人生の一大イベントですね。そこで、現代でも浸透している建築で縁起の良い日・悪い日、そして地鎮祭や上棟式などの儀式などについて調べてみました。家を建てる前に見ていてほしいです。

もくじ

暦に見る縁起のいい日

六曜

『六曜』とは、六曜星の略で、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6種類からなり、
それぞれ意味を持ちます。一般的に、下記の日柄とされています。
六曜(ろくよう)は、カレンダーによく記されていますね。
先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の順に繰り返していきます。
よくお日柄が良い悪いと言いますが、六曜は暦の一種です。
一か月を5で割り6日周期として、それぞれの日の吉凶を表したもので、
中国から伝わったといわれ、占いの要素もあるといいます。

六曜

十二直

『十二直』は、北斗七星の柄がどの方角を向いているかで吉凶を占う方法です。
建・満・平・定・成・開・破・危・閉・執・納・除の12種類に分けられ、
一般的に、下記の日柄とされています。
建築的には、建・満・平・定・成・開が良い日とされています。
十二直(じゅうにちょく)の直は当たるという意味があるそうです。北斗七星の運行と十二支による方位を組み合わせて12日周期とし、吉凶を表したといいます。

十二直

六曜(ろくよう)と十二直(じゅうにちょく)という暦を組み合わせた日が
建築に縁起の良い日といわれています。

地鎮祭と上棟式の意味と縁起の良い日

地鎮祭
地鎮祭とは、土木工事を行う際や建物を建てる際に、工事の無事や安全と建物や家の繁栄を祈る儀式のことを言います。「じちんさい」と読むほか「とこしづめのまつり」と読むこともあります。「鎮」の字にはしずめる、落ち着かせるといった意味があります。
工事の着工にあたり、神職をお招きして神様にお供え物をし、祝詞をあげ、お祓いをして浄め、最初の鍬や鋤を入れ、工事の無事を祈ります。

上棟式

「棟上げ式」や「たてまえ」、「たちまい」、「上棟祭」などと呼ばれることもあります。
住宅の骨組みの中で一番高い位置に取り付けられる材料を「棟木」といい
この材料を取り付けるときに行われるのが上棟式です。
棟を上げるので「上棟」といわれ、この時に家の繁栄をお祈りするのが上棟式です。
上棟式は建築前に行われる地鎮祭とは違い、安全や工事の無事の完成を願ったものではなく、無事に骨組みが組みあがったことを祝い、家の繁栄をお祈りする「祭」といった意味合いが大きくなり、完成後の家の繁栄や家内安全などを神様にお願いする神事でもあります。
上棟式の後には施主が「完成までお願いします」と大工さん等の職人さんをもてなす宴会の席を設けることも多く、まさしく「祭り」の姿そのものです。

地鎮祭と上棟式の縁起の良い日

建築儀式の日取りを決める時に、多くの方は結婚式などと同じように「大安」「友引」などを選ばれますし、建築業者の方もそういう日をすすめるようですが、これは易占の中の六曜というセグメントでみた場合のことに過ぎません。
易占には、その他にも、九星とか十二直という見方もあり、例えば六曜でみた時に「大安」だったので最も良い日を選んだと思っていても、十二直でみたら危(あやぶ)という最悪の日だった、という事も当然起こり得ます。
実際は十二直のほうが建築関係では昔から重視されていたことも事実です。
十二直の中の「建(たつ)」「満(みつ)」「成(なる)」などは吉日のなかでも特に良い日と言われています。

建築に縁起の良い日はもっとあります。

天赦日(てんしゃび)と一粒万粒日(いちりゅうまんばいび)

天赦日(てんしゃび、てんしゃにち)とは、百神が天に昇り天が万物の罪を赦(ゆる)す日とされ、最上の大吉日である。
そのため、天赦日にのみ「万(よろづ)よし」と言われている。
一粒万倍日・・・一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になるという大収穫を得られる日とされ、特に仕事初め・開店・種まき・お金を出すことに吉。逆に借金や借り物をすると万倍になってしまうので凶。
天赦日と一粒万倍日が重なった日がいちばん最良の日といわれています。

できれば避けたい日もあります。

建築関係の節目(地鎮祭、上棟など)に絶対に選ばない方が良いのが三隣亡(さんりんぼう)と言われる日です。
いわれは様々ですが、この日に上棟などを行うと「火事などで隣3軒まで滅ぼす」とも言われ、建築業界では現在でもこの謂われに従うことが多いです。
また、基礎・擁壁工事の着工をしない方が良いと言われるのが土用(どよう)です。
太陽が立春・立夏・立秋・立冬に入る前の18日~19日間・・・つまり、年に4回あります。
土用中は四季の変化期ですので、土気盛んになるのだとか。
穴掘りなど、土を触る作業は避けた方が良いでしょう。
ただし、土用前に着工していれば、期間中に工事をしても良いと言われています。

建築吉日カレンダーがあります。

OPTPiX Image

建築吉日カレンダー | すむすむ | Panasonic

これを参考に、家を建てるときに縁起の良い日を探してもいいでしょう。
けれど、あまりにも吉日にこだわると、「がんじがらめ」になるかもしれません。
くれぐれも建築業者さんなどのご意見もお忘れなく!
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