茶柱が立つと縁起がいいという話を聞いたことがあるでしょう。茶柱は縁起がいいというのは本当なのでしょうか?そもそも茶柱が立つと縁起がいいというのはどのようにして生まれたのでしょう。茶柱の演技についての由来や意味などを調査しましたのでご紹介します。
もくじ
茶柱の由来や起源
茶柱が縁起がいいと言われるようになったのはどうしてなのでしょう。実はそこには驚くべき由来や起源が隠されていました。茶柱と縁起の関係について調べましたので、ご紹介します。
お茶の売り上げを伸ばすため
当時、お茶と言えばお茶の葉だけで作られたものが最も良いお茶とされていました。お茶の葉以外の混入物が入っているお茶は質が悪いとされ、多くの人たちから敬遠されていたのです。あまり裕福ではなかった家庭でも、お茶だけは良いものを飲もうという風習があり、お茶の葉以外の混入物が入ったものは毛嫌いされていたという事実があります。
ですが、実際にお茶の葉だけで作ったお茶は手間がかかり、大量生産できません。また、どんなに注意深く精製しても、お茶の茎が入ってしまうことは良くあったのです。現代のような精密な機会があるわけではありませんから、お茶の葉以外の混入物を完全に取り除くのというのはとても大変なことだったのです。
ですが、お茶を購入する人たちはそのような苦労や手間は関係ありません。お茶の葉だけで作られたお茶だけを好んで購入していきます。すると、お茶の葉以外にお茶の茎が入ったお茶は当然売れ残ってしまいます。当時のお茶屋さんは考えました。どうにかして、お茶の茎が混ざってしまったお茶も売ることができないかと。
そこで思いついたのが茶柱でした。茶柱はお茶の茎の部分がまっすぐにお湯の上に立ちます。これはお茶の茎の部分が混ざっていないとできません。茶柱が立つと縁起がいいという触れ込みをすれば、お茶の茎が混ざったお茶も売れるだろうと考えたのです。
効果は絶大でした。当時は現代以上に縁起を担ぐ人が多かったこともあり、瞬く間にお茶の茎が混ざったお茶が売れるようになりました。今までたくさん売れ残って困っていた「二番茶」と呼ばれるお茶も、この噂が広まって以降は順調に売れるようになったそうです。
ピンチをチャンスに変える、最強のマーケティング戦略ですね。
滅多に見ることができないから
茶柱はお茶の茎の部分があるからできる現象です。ですが、お茶の茎がお茶に混ざっていたからと言って、必ずしも茶柱が立つとは限りません。むしろ、茶柱ができないことの方が多いのです。茶柱は様座七条件がそろって初めてできる現象です。
そのようなめったに見ることができないものは、大変縁起がいいと昔から考えられていました。例えば空にあらわれる虹なんかも、めったに見ることができないという理由から縁起がいいとされています。また、彩雲も同じです。どれだけ空を見上げていても見ることはできず、あらゆる条件がそろって初めて見ることができます。
茶柱も同じです。ただ単にお茶の中にお茶の茎が混ざっていたからできるというものではありません。滅多に見ることができないから、できた時は運気が上昇している証拠で嬉しいことが起こる。だから縁起がいいというわけです。
昔は茶柱が立つお茶は失礼だった
ちなみに、今でこそ茶柱が立つお茶は縁起がいいとされていますが、当時は茶柱が立つお茶はお客様に出すのは失礼だとされていました。それは、茶柱が立つお茶は二番茶と言われて、質の悪いお茶だとされていたからです。
最高級のお茶はお茶の葉のみで作られています。お茶の茎は混ざっていませんから、当然茶柱が立つということもありません。また、そのようなお茶は大変手間がかかっているため、お客様に出すのは最適だとされていたのです。
反対に茶柱が立つお茶は二番茶で、最高級のお茶をお客様に出していないということになります。いくら縁起がいいからと言って、茶柱が立ったお茶を出すという行為は、「あなたは私にとって素晴らしいお客様ではありません」と言っているようなものであり、失礼に当たるとされていたのです。
茶柱の幸運を得るには
茶柱が立ったからと言って、確実に幸運が得られるというわけではありません。茶柱が立った縁起にあやかるには、さらにもう一つ手を加える必要があるのです。
茶柱の縁起にあやかるための方法をご紹介します。
茶柱のことを誰かに話してはならない
茶柱が立ったら、誰かに話してはならないと言われています。幸運は誰かに話してしまうと減ってしまったり逃げてしまったりすると考えられているからです。
茶柱が立ったら思わず誰かに言いたくなります。ですが、それは聞く人によっては自慢に聞こえてしまうこともあるでしょう。他人の幸運を素直に喜ぶことができる人ばかりではないということもあります。
これらの理由から、茶柱が立っても絶対に誰かに言ってはいけないと言われているのです。黙っていれば茶柱の縁起にあやかることができるというわけです。
立った茶柱は大切に保管する
立った茶柱は大切に保管すると、縁起物としてのご利益があるという説もあります。お湯のみを覗いてみて茶柱が立っていたらそれを取り出し、何かに包んで持ち歩けば良いことが起こる、ということです。
ただし、この場合も誰かに見られてはいけません。茶柱の縁起は誰にも知られないということが絶対条件となっています。そのため、取り出して保管する場合も誰かに知られたり見られたりすることは良くないとされています。
一人でこっそり飲み込む
茶柱が立っていたら、その茶柱と一緒にお茶を一人でこっそり飲み込むという説もあります。先ほどは茶柱を見つけたら、こっそり取り出して保管しておくという説でしたが、こちらはお茶と一緒に飲み込んでしまうと、縁起物としてご利益が頂けるということです。
ここでもポイントになるのは「一人でこっそり」です。やはり茶柱は誰にも知られたり見られたりしてはいけないのですね。誰か見られたり知られたりする前に、こっそり飲み込んでしまうことで、幸運が訪れると言われています。
必ず茶柱が立つ茶柱縁起茶
必ず茶柱が立つお茶があります。その名も「茶柱縁起茶」です。とても縁起がいいとされ、多くの人たちが購入しているそうです。そんな茶柱縁起茶についてご紹介します。
茶柱縁起茶の入れ方
実際のお茶で茶柱を立てるのはとても難しく、多くの人たちはチャレンジしてもほとんど失敗に終わるでしょう。茶柱が立つ原理はかなり複雑で、あらゆる条件がそろわないとなかなかできないものなのです。
ですが、茶葉柱縁起茶だけは違います。簡単に茶柱を立てることができます。茶柱縁起茶は、お茶の粉と一緒に茶柱がカプセル状の容器に入っています。湯呑にカプセルの中身を入れ、その上からお湯を注いで軽く混ぜれば完成です。簡単に茶柱が立ちます。
なお、茶柱縁起茶の茶柱には、必ずお茶の中で立つように特殊な加工がされています。だから簡単に茶柱が立つのです。
茶柱縁起茶を購入できるサイト
茶柱縁起茶はアマゾンや楽天市場などのネットショッピングサイトで購入することもできます。
また、茶柱縁起茶を開発した縁起茶本舗が運営するオンラインショッピングサイトでも購入できます。リンクを張っておきますので、興味のある方は覗いてみてください。
まとめ
茶柱の縁起について解説してきました。まさか当時のマーケティング戦略の一環だったとは驚きでした。それだけ当時は二番茶としてまったく売れなかったのでしょう。現在はわざわざ茶柱に加工してまで販売されていますから、時代の流れと共に大きく変わったということですね。もし茶柱が立ったら、誰にも言わずにこっそり楽しんでください。