「お盆休みが空けると、なんかいいことがなくなる」・・・と、あなたの周囲で毎年嘆いている方はいらっしゃいませんか?
「連休疲れかな」なんて言葉で片づけてしまいがちですが、実はお盆期間の行動が、運気を逃していたのかもしれませんよ。
お盆明けでも快適に過ごすためには、NG行動を知っておくことが不可欠。
ただのジンクスと侮らず、ぜひ一度実践してみてください!
もくじ
お盆の時期っていつからいつまで?
まずは「お盆」の時期について見ていきましょう。
お盆期間とは、毎年8月13日から8月16日までの計4日間のこと。
しかし会社のお盆休みは、その時期とぴったり重なるかというと、決してそうではありません。
例えばお盆期間に土日祝が入ると、お盆休みが1~2日延びることもあります。
2016年度からは、8月11日が「山の日」として祝日認定されたため、8月11日を含めた連休として設定している会社も多いようです。
特に令和元年は8月17~18日が土日に相当するので、特に有給休暇を消化しなくても9連休が実現します。
お盆の時期は無殺生を心がける
日本古来から伝わる、仏教。
お盆期間は、仏教において「不殺生戒」の期間に相当します。これは「生き物を殺生してはいけない」という教えのことで、動物や虫など小さな命から、植物のように心臓のない命まで、すべての命を大事にしなければいけないとされています。
もちろん、「誰かが殺生した命」を食することもNG。例えばスーパーで購入したお肉やお魚を料理で使うこともタブーです。
では、なぜお盆期間だけ不殺生が推奨されているのでしょうか。
それは、ご先祖様と関係があります。あの世にいるご先祖様は、現世に戻ってくるときに、虫などの生き物に乗って帰ってくるといわれています。
生き物を殺してしまっては、ご先祖様が戻る手段がありません。
そのため、ご先祖様が下りてきやすいように、生き物を大事にする期間とされているのです。
ちなみにこの期間に殺生をしてしまうと、仏様がお怒りになり、生きている人の魂をあの世に連れていってしまうといわれているのでご注意ください。
お盆は海辺に行くのは危険
お盆時期は、夏真っ盛り。
せっかくの連休ですから、ご家族で海遊びを楽しみたいですよね。
でも、お盆期間に海辺に行くのは避けることをおすすめします。
お盆のとき、ニュースで水難事故の報道が毎年のようにされていませんか?
8月15日あたりは大潮になることが多いので、水難事故が多発しがちなのです。
ちなみに翌日の8月16日は、「地獄の釜が開く」といわれています。
どちらにしても良いことは起こりそうにないので、悪い思い出をつくらないためにも、お盆期間に海辺に行くのは避けておきましょう。
また、もしかしたら「お盆期間に海に近づくと霊に足を取られて溺れる」というジンクスを耳にしたことがある方がいるかもしれません。
これは海難事故を防ぐために、警告の意味を込めて意図的に伝えられたものと考えられます。
さらにこの時期は、大量のクラゲが発生しがちです。大潮と共に訪れる大きな波に乗り、毒があるクラゲがたくさん押し寄せるので、思わぬ怪我や事故防止のためにも、やはり海に近づくのは避けておくのがベターです。
お盆は魚釣りや昆虫採集もNG
せっかくの連休、趣味の魚釣りを計画している方も多いかもしれません。
しかしお盆中は、魚釣りはNGです。
先述のとおり、魚釣りは「殺生」を意味するため、生き物の命を奪ってはならないというお盆のルールに反しているためです。
「キャッチアンドリリースなら問題はないのでは?」と感じるかもしれませんが、たとえ釣った魚を海に戻す予定であっても、「生き物」を娯楽にすること自体を避けたほうが良いでしょう。
同じように、昆虫採集もNGです。
なぜなら、昆虫はご先祖様があの世から乗ってくる「乗りもの」。
お盆期間中は、生きとし生けるものは皆ご先祖様と関わりが深い存在となるため、自分の娯楽のために集めたりつかまえたりするのはやめましょう。
お盆に引越しもやめた方がいい
お盆は、「死」と関わりが深い行事です。
そのため、祝い事は避けたほうが良いとされています。
「引っ越しなら特にめでたくはないのでは」と感じるかもしれませんが、「引っ越し祝い」として祝われるとおり、引っ越しは「祝い事」の部類に属しています。
そのため、「死」に関わりが深い時期に引っ越しを行うと縁起が悪い、といわれているのです。
また、ご先祖様がこの世に戻ってくるお盆には、その地域ごとの風習できちんとお出迎えしてあげるのがベストとされています。
確かに、新しい土地に越してしまうと、ご先祖様があなたの居場所がよく分からず迷子になってしまうかもしれません。
やはりこういった観点からも、引っ越しはお盆が終わってから・・・と考えておいたほうが良いでしょう。
しかし、これらはあくまで縁起上の理由。
実際は、お盆期間の引っ越しはわりと人気が高いです。
なぜならお盆期間は、「引っ越しするには縁起が悪い」とされているため、引っ越し業者の仕事が少なく安い金額で引っ越せるというメリットがあるのです。
学校も仕事も、家族皆が休みになっていることも多いので、引っ越しをするに適した時期ともいえます。
もしお盆に引っ越しを決行するなら、夏の暑さにはどうぞご注意ください。
炎天下の中、重い段ボールを何度も積み下ろすとなると、体力切れを起こしやすいもの。
できれば夕方以降の作業が望ましいですが、そうもいかない場合は暑さ対策を万全に行いましょう。
またお盆期間中は、電気会社やガス会社など主要な業者はほとんど休暇となります。
いざ当日に慌てなくて済むように、事前にスケジュールを確認しておくことをおすすめします。
「どうしても引っ越しの都合がつくのがお盆しかないけれど、縁起が悪くなるのは嫌」という場合には、大安など縁起が良い日を選ぶようにしましょう。
当日にすべての荷物を運ぶのではなく、前々から少しずつ家具を移動させるようにしておけば、逆に運気上昇できるともいわれていますよ。
お盆には入籍など祝い事もNG
先述のように、お盆は「死」に関係する粛々とした期間です。
そのため、入籍などめでたい行事は日にちをずらすことがベスト。
また入籍だけではなく、「退院した友人に快気祝いを贈りたい」「出産祝いを贈りたい」など、「〇〇祝い」と名が付くものも避けるようにしましょう。
必ずしもNGではないものの、中には縁起を気にして眉をひそめる方もいます。
人によっては「不謹慎」と判断されてしまうので、お祝いの品を渡すのは、お盆が空けてからにしたほうが間違えがありませんよ。できれば、「おめでとう」の言葉そのものも避けてください。
一般的には、「慶事<弔事」ということを常に頭に入れておけば、場違いという烙印を押されずに済むでしょう。
まとめ
お盆期間中には、NGだとタブー視されていることが多々あります。
けれどそれは「災難から身を守るため」の警告の意味合いであったり、ご先祖様への感謝を優先させるべきという考えが元になっていたりします。
何かと制約が多いお盆ですが、正しい知識を身に付けて、避けるべきものは避けておけば間違えがありません。
NGな行動は避けて生活すれば、縁起が悪いどころかむしろ運気を上昇させることさえできる、と覚えておいてくださいね。