舞茸っておいしいですよね。煮物にしてもてんぷらにしても最高です。そんな舞茸が実は縁起物の食べ物だというのは知っていますか?そんな舞茸の謎や縁起物と言われている理由について調べてみました。縁起物の効果についてもご紹介します。
もくじ
どうして「マイタケ」っていうの?
そもそも舞茸はどうして「マイタケ」というのでしょうか?
舞茸にはさまざまな逸話や伝説もあったようです。
それらの舞茸のことについて調べてみましたので、ご紹介します。
舞茸の姿から
「マイタケ」という呼び方は、その姿から名前が付いたという説があります。
舞茸は先の部分がビラビラしていますよね。この部分がちょうど踊りを踊る扇のように見えたのだとか。また、揺れた時にも踊っているように見えるという点からも、舞っているように見える茸だから「舞茸」という名前が付いたのだそうです。
確かに強い風に吹かれると、先の部分がひらひら揺れて舞を舞っているように見えなくもないですよね。昔は舞を舞うということそのものにも、神様へのお供え物として特別な意味がありました。茸は神様からの御恵みですから、神様つながりで「舞茸」という名前を考え付いた、という説もあるようです。
舞茸が増えていく特徴から
舞茸は自分の子株を増やす時、周りに輪を作るようにして増やしていきます。株が大きくなればなるほど、舞茸の輪はどんどん外側に大きくなっていくのです。
舞茸が生息しているその姿が、ちょうど輪になって舞を舞っているように見えたのだそうです。茸が円陣を組んで踊っているように見えた、ということですね。
日本でも盆踊りなどは和を描いて舞を舞いますよね。ちょうどその姿に似ていたこともあり、「舞茸」と呼ばれるようになったという説もあります。
発見した当時の人の気持ちから
舞茸は昔はとても貴重な食べ物でした。現在では人工的に栽培が可能なため、スーパーなどでもいつでも見られるようになっています。ですが、当時はそのような技術はなく、山に入って探すしかなかったのです。
舞茸はその姿からなかなか簡単に見つけられる食材ではありませんでした。そういう点では高級食材だったと言っても良いでしょう。天然の舞茸は現在でも見つけることが難しく、高級食材とされています。
昔の人は今以上に舞茸を手に入れることは困難でした。そんな時、山奥で舞茸を見つけた人が、「ようやく見つけた」と踊って大喜びしたのだそうです。その時の喜びの舞から「舞茸」と呼ばれるようになったと言われています。
それだけ昔は舞茸が今以上に貴重で大切な食材だった、ということですね。
「今昔物語集」に登場する「マイタケ」とは別物
実は今昔物語集には、「マイタケ」が登場します。この作品に出てくるマイタケは、食べると幻覚症状が現れ、突然踊り出すのだとか。
現在知られている舞茸にはそのような毒キノコのような成分は確認されていません。食べても安全なキノコとして知られています。
そのため、今昔物語集に「マイタケ」という名前で登場する茸は、現在の舞茸とは別物と言われています。マイタケに似た茸が他にもあり、そちらは毒キノコで食べると幻覚症状が見えたり踊りだしたりする人もいるのだとか。その茸と間違えているのだろうと言われています。
舞茸が縁起物と言われる理由とは
舞茸はどうして縁起物と言われているのでしょうか?
その理由について調べてみましたので、ご紹介しましょう。
とても栄養価が高いから
舞茸は大変栄養価の高い食べ物です。他の野菜に比べてもその栄養価は高く、体調を崩している人に舞茸を食べさせてあげると、たちどころに元気になるのだとか。
昔は今以上に薬が簡単に手に入る時代ではありませんでした。そのため、食べ物が薬の代わりにもなっていたのです。舞茸は大変栄養価が高い食べ物ですから、当然薬としての効果も期待されていました。
栄養価が高い食べ物をたくさん食べれば、いつまでも元気で長生きすることができます。これはとても縁起の良いことですから、舞茸は縁起物の食べ物として考えられていたのです。
昔はとても貴重な食材だったから
舞茸は昔はとても貴重な食べ物でした。山に入ってもそう簡単に見つかるような食材ではなかったのです。色が目立たない色をしているため、とても見つけにくかったのですね。また、かなり山の奥の方まで入らなければ見つけることができず、命を落とすこともしばしばあったようです。
昔から高価な食べ物は特別な時にしか食べられませんでした。特にお祝い事のときに好んで食べられていたのです。お祝いのときに好んで食べられる食べ物は、当然縁起が良いと考えられますよね。
その理由から舞茸は縁起物の食べ物として扱われていたようです。
ストレスが緩和されるから
実は舞茸にはストレスを緩和する効果があります。イライラしているときに舞茸を食べると、イライラした気持ちが治まって穏やかな気持ちになるのですよ。
ストレスは大病のもとでもあります。イライラすることで暴飲暴食をしてしまって体調を崩す、なんてことはよくある話ですよね。そのようなことは昔からあったのです。
また、イライラして誰かに八つ当たりをしてしまうと人間関係が壊れてしまいます。人間関係の悪さは運気を下げる原因にもなります。幸運は他人が持ってきてくれるからです。
そのような悪い原因となるストレスを和らげてくれる舞茸は縁起物として考えられているのです。健康運を上げるだけではなく、対人運にも良い影響をもたらしてくれるので、とても縁起がいいと考えられているのですね。
現在では認知症にも効果があるとされている
これはまだ実験段階にあるようですが、舞茸には認知症にも効果があると言われています。
認知症の治療はまだまだ謎が多く、研究も治療方法も画一されていません。そんな中、舞茸をたくさん食べると認知症の予防になるという研究結果が発表されています。
健康で長生きしたいと思うのは、多くの人たちの願いでしょう。認知症にもなりたくないものですよね。舞茸はそんな認知症を抑える働きをもたらしてくれるため、いつまでも健康で長生きしたい人にとっては縁起物の食べ物として、大変注目されています。
舞茸がもたらしてくれる縁起物の効果
舞茸はどんな縁起物としての効果をもたらしてくれるのでしょうか?
縁起物としての舞茸の効果についてご紹介しましょう。
健康体でいられる
舞茸をたくさん食べると、健康体でいられるという嬉しい効果があります。
昔から茸は薬の代わりとしても大変重宝されてきました。漢方薬でも茸はたくさん用いられていますよね。舞茸もそんな茸と同じなのです。
おいしくたくさん食べることでいつまでも健康で若々しくいることができます。病気にもなりにくくなりますから、ぜひ健康が気になる方はたくさん食べてくださいね。
仕事運がアップする
舞茸には仕事運がアップするという嬉しい縁起物の効果もあります。
舞茸を食べることでストレスが緩和され、仕事を楽しくすることができるようになるのです。仕事が楽しいと感じれば、仕事での嬉しいこともどんどん増えていきます。楽しいという気持ちが幸せを引き寄せてくれるからです。
また、仕事運がアップすれば必然的に金運もアップしていきます。舞茸には一石二鳥以上の効果があるということですね。
まとめ
舞茸は今ではかなりお手軽に手に入る食材です。ですが、実は縁起物としての効果が絶大にある食材でもあるのです。
舞茸は煮物にしてもてんぷらにしてもおいしいですよね。また洋風のお料理にも最適な食材でもあります。
おいしく食べて自分の運気もどんどん上げてくださいね。縁起物としての効果は絶大ですから、きっと嬉しいことがたくさん起こるようになりますよ。