薩摩芋は冬の定番の野菜と言ってもいいでしょう。
そんな薩摩芋が実は縁起物だということは、意外と知られていません。
薩摩芋がどうして縁起物だと言われるようになったのかという理由や縁起物としての効果について調べてみました。
もくじ
薩摩芋が縁起物と言われている理由とは?
薩摩芋が縁起物だと言われているのは、実はあまり知られていません。
でも、実はとっても縁起のいい食材なのですよ。
薩摩芋が縁起物と言われている理由や由来について調べてみました。ご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
外側が赤いから
薩摩芋が縁起物と言われている理由の一つに、外側が赤いからということが挙げられます。
昔から赤は魔除けの効果があるとされていました。お祝い事で赤い赤飯を食べるのは、お祝いという意味だけではなく、赤という色で魔を退けようという考えがあったからです。
また、赤は昔からエネルギーの源の色という考え方もありました。
赤という色が血をイメージさせることから、赤いものを食べると血が元気になって活力がみなぎってくると考えられていたのですね。
薩摩芋は外側の皮が赤いですよね。そんな赤い皮を持った薩摩芋を食べることで魔を退けたり活力がみなぎって元気になったりすると考えられていたのです。
そのため、お祝いの席はもちろん、病気で苦しんでいる人にも薩摩芋を食べさせてあげると良いと言われ続けてきました。
どんな荒れ地でも育つから
薩摩芋はどんな荒れ地でも元気に育ちます。薩摩芋で有名な鹿児島では、土が水を含んでくれないためにお米を育てることができませんでした。
そんな悪い土壌でも薩摩芋だけは元気に育ち、その土地に住む人たちの命をつないできたという歴史があります。
人生はいつも順風満帆とはいきません。時には自分とは関係のないところから悪い状況が舞い込んで辛い思いをすることもあります。また、昔は今以上に生活が苦しい人がとても多かった時代です。そんな困難な状況の中でもしっかり根を張って育っていくことができるようにという願いが込められています。
薩摩芋のように、人生の荒れ地でも元気に成長できるようにという願いが込められているのですね。また、やがてその困難を乗り越えてお金持ちになれるようにという切なる願いも薩摩芋には込められています。
一つの種イモからたくさんできるから
薩摩芋は一つの種イモからたくさんできるという特徴があります。たった一つの種イモを土に植えると、その年にはたくさんの薩摩芋ができるのです。
薩摩芋は当時の人たちにとってはお米と同じだけの価値がありました。一つの種イモから複数の薩摩芋ができるこの特徴は、財産を増やすということと同じように感じられたのです。少ない財産が薩摩芋のようにたくさん増えるようにという願いですね。
また、たくさんの薩摩芋ができるという特徴から、「子宝に恵まれる」という意味もあったようです。たくさんの子供に恵まれることで家族が増えて幸せに生きていくことができるように、という願いも薩摩芋には込められているのです。
これらのことから財産や子宝に恵まれるという意味で、薩摩芋は縁起物の野菜として多くの人たちに愛されているという理由があります。
栄養価が高いから
薩摩芋は他の野菜に比べて大変栄養価が高いという特徴があります。
昔は現在のように簡単に薬が手に入る時代ではありませんでした。また、米も大変高かったため、食べられる人はごく限られた人だけだったのですね。
そんな中、救世主となったのが薩摩芋です。薩摩芋は栄養価が高い上に比較的手に入りやすいという、当時の庶民には嬉しい特徴がありました。そのため、病気の人には薩摩芋のおかゆやふかした薩摩芋を食べさせてあげると良いと言われていたほどです。薬の代わりだったのですね。
当時は栄養価の高い食べ物は高価な食べ物、という考え方も根強くありました。そんな中で、比較的安価で手に入る薩摩芋は縁起物の食べ物として考えられていたのです。命を救う大切な食べ物、ということですね。
中が黄金色だから
薩摩芋の中が黄金色だからという理由も、縁起物として考えられていることに挙げられます。
特に金時芋は中を割ってみると黄金色に輝いていますよね。このような黄金色に輝く食べ物は昔はとても効果で、なかなか簡単に手に入る食べ物ではありませんでした。多くの庶民たちにとっては憧れの食べ物だったのですね。
また、黄金色ということから小判を連想させますよね。そうでなくても黄金色は大変縁起のいい色として昔から大変愛され、親しまれてきた色です。その色の食べ物である薩摩芋もまた、縁起物として考えられていたのです。
薩摩芋がもたらしてくれる縁起物の効果
薩摩芋がもたらしてくれる縁起物の効果には、どのようなものがあるのでしょうか?
調べてみましたのでご紹介しましょう。
魔除けの効果
薩摩芋には魔除けの効果があるとされています。
これは薩摩芋の外側が赤いからです。赤は昔から魔除けの色として信じられてきました。神社の鳥居が朱色なのもそのせいです。赤は魔を退ける色であると同時に、神様の色としても愛されていたのですね。
そのため、薩摩芋を食べると悪い出来事から守ってもらえるという効果があります。最近ついてないと思ったら薩摩芋を食べると良いかもしれません。悪いことが遠ざかり、良いことや嬉しいことが舞い込んでくるでしょう。
どんな環境でも出世ができる
どんな環境でも出世できるという嬉しい効果も薩摩芋にはあります。
薩摩芋は暗い土の中でしっかり根を張りながら、たくさんの薩摩芋をつけていきますよね。このように見えないところで努力が実るという意味があるのです。
薩摩芋を食べて一生懸命努力をすると、その努力が出世という形で開花するでしょう。ただし、努力が何より不可欠になりますから忘れないでくださいね。薩摩芋を食べてそのまま努力もしないでぼんやりしていても出世はできませんから注意が必要です。
病気知らずになれる
病気知らずになれるという嬉しい効果も得られます。
薩摩芋のような根のものはもともと生命力を強くする効果があります。薩摩芋も大変栄養価の高い食べ物ですから、病気に打ち勝つ肉体を手に入れることができるのです。冬に多く薩摩芋が食べられるのも、栄養価が高いという理由もあるからでしょう。
特に寒い冬や風邪を引きやすい季節でもあります。そんな時は温かく調理した薩摩芋を食べると良いでしょう。病気知らずの強い肉体が手に入って、元気に冬を乗り越えることができますよ。
勝負運がアップする
薩摩芋は勝負運がアップするという縁起物の効果もあります。
特にお金に関する勝負運に強くなるのです。薩摩芋の中が黄金色だからというのが大きな理由の一つです。大切な場面で運を味方につけやすくなるのですね。
ここでは絶対に負けられないという時には、薩摩芋の力に頼ってみるのも良いかもしれません。笑顔でおいしく食べることで幸運体質になり、勝負に勝つことができるようになりますよ。
まとめ
冬においしい薩摩芋は、実は昔から縁起物の食べ物として多くの人たちに愛されてきました。そこには、昔の人たちの知恵もあったのでしょう。
薩摩芋はとても栄養価の高い食べ物ですから、寒い冬を元気に乗り越えるにはうってつけの野菜です。縁起物としての効果も強いですから、ぜひこの冬は薩摩芋を食べて運気を上げてくださいね。