神社やお寺で頂く「御札」。お正月に手に入れる人も多いでしょう。ですが、「持ち帰ったはいいけどどうやって飾ったらいいの?」なんて悩んでいる人も多いのでは?そんな方のために今回は、縁起のいい御札の飾り方についてまとめてみました!
もくじ
◆家庭の願いをかなえてくれる「御札」♪
神社で頂く御札は、神棚に飾るのが習わし。ですが、今どきは家に神棚が無いという人も多いはず。
でも大丈夫!わざわざ神棚を取り付けなくても、縁起よく飾れる方法はあるんです。
神社では「お札」※神札(しんさつ)・神符(しんぷ) や「お守り」※守札(しゅさつ) を頒布しており、これを総称して「護符(ごふ)」とも呼んでいます。
神木の葉や剣などには霊威が宿るという古い信仰があり、それらを身に帯びていれば、厄災から身を守ることができると信じてきました。こうした信仰に仏教や道教などが影響を与え、やがて神社や寺院が護符を発行するようになりました。そして参詣者が護符を授かるという風習が生まれ、広がっていったものと考えられています。
◆正しい方角は?
お札を置く場合に気にしなければいけない点のひとつは方角です。
・字が書いてある方を表向きに
・北側を壁に南向き、もしくは西側を壁に東向きに
そして、清浄な神様に失礼にあたらない、良好な清潔な場所におきましょう。もしも、これから神棚を設置したい!と考えている方は「北に置いて南向き」もしくは「西北に置いて南向き」にするといいようですので、ご参考になさってください。
南は日中太陽が輝く場所、東は太陽が出る場所なので、「御札の正面をこの方角に向けましょう」という意味です。
◆神棚が無くても大丈夫♪
神棚がない場合、御札の正面が南か東向きになること、立ち上がったときの目線より高い位置にすることの2点に気をつけて祀る位置を決めましょう。戸の上など御札の下を人が行き来するような場所や、お手洗いや台所の近くも避けましょう。寝るときに自分が落ち着かないので、寝室もおすすめしません。仏間に置くことはOKですが、先祖を祀ることと神様を祀ることは別なので、仏壇に直接御札を祀ることは避けましょう。
◆飾り方の注意点
お札をテープで貼るのは問題ありませんが、画びょうでお札を刺してはいけません。
どうしても画びょうを使用したい場合はお札よりも一回り大きい厚紙を台紙として、その上にお札を張り台紙に画びょうを刺すようにしましょう。
またマンションや集合住宅に住んでいる方は、白い紙に「天」または「雲」と書いてお札の真上の天井に貼ります。
本来は神棚の上には人が通らないようにするのですが、マンションでは無理な話なので「天」や「雲」の文字を貼ることで神棚の上は天空だという意味にするわけです。
高い位置であれば、タンスの上でも十分です。拭き掃除などして常に清潔に保ち、下に白い和紙か布を敷きましょう。
◆お札が何体もある場合は・・・
ですが、神社とお寺の御札を両方飾る場合は、微妙に事情が違ってきます。
結論から言えば、神社とお寺の御札を並べて飾ること自体は何も差し支えありません。
ただし、神社とお寺の御札をそれぞれまとめて、少し間隔を空けて飾りましょう。
御札が何体もある場合は横に並べて祀りますが、御札の種類によって並べ方があります。
・中央:神宮大麻(じんぐうたいま)
天照大御神の御神札。伊勢神宮が発行しますが、全国の神社で授与しています。
・向かって右:氏神神社
住んでいる地域の氏神様。
・向かって左:崇敬神社
生まれなどに関係なく、個人的に信仰している神社。
・北に置いて南向き
・西北に置いて南向き
・西に置いて東向きつまり、どちらの方角に飾っても南か東向きであればOKなんです♪