「竹の様に明るい」とか「破竹の勢い」といったように、竹に関する言葉は様々なものがあります。縁起物としては「松竹梅」とか「門松」が有名ですよね。そんな竹と私たちの生活にどのようなつながりがあるのかを調べてみました。
もくじ
正月の縁起物「門松」
門松は、歳神様の依代(よりしろ)と言われており
正月飾りのなかで、最も重要なものとされています。歳神様が迷わず降りて来るための目印となるものです。
依代とは、心霊が依り憑く対象物のことをいいます。
松というのに、なんとなく、竹の方が主役に見えるのは私だけでしょうか?
門松は、正月の家々の門前に立てるもので「松飾り」、「飾り松」、「立て松」ともいいいます。関東では、丈の高い太い竹に松をそえたりしますし、関西では、松の枝または小さな若松を用いたりします。昔は、榊(さかき)、栗、柳なども用いられましたが、今でも地方によっては、栃、杉、楢、葛、椿、朴などを飾るところもあります。松は、昔から常に緑であり、おめでたい木とされており、鎌倉時代以後になって、松に竹を加えて門松とされるようになったとされています。
しかし、門松だけが竹の縁起物を示すというわけではありません。今回は他の竹の縁起物としての利用法を見ていこうと思います。
「松竹梅」は縁起がいい言葉
縁起物の代表と言えば、松・竹・梅(しょうちくばい)。
これは格付けではなく、歳寒三友(さいかんのさんゆう)と言う、古代中国の画家が好んで選んだ、メジャーな絵のテーマでした。降り積もる雪に負けることなく、絶えず枝葉を伸ばし続ける松と竹。寒さに負けず、花を咲かす梅。この「強さ」と「ひたむきな姿」を昔の人は人の美学になぞらえたようです。
竹コースはかなりいいものが出てきますよね。
すくすくと真直ぐ成長する。竹を割った様な性格、迷い無く一直線に進む心の強さ。
決して折れる事の無い撓り・復元力は、苦境でも耐え忍び、跳ね返す生命力を意味する。
縁起モノの代表格としてよく知られた松竹梅。
どれも寒さに耐える植物で「歳寒の三友(さいかんのさんゆう)」と呼ばれ、
古くから”慶び”のしるしとされています。
嵐の時も吹雪の中でもその緑を失わない松、天に向かってしなやかに伸びる竹
古くから利用されていました。
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常緑樹で1年中枯れることがなく、根が周囲にはびこって次々と新芽を出して広がる様は子孫繁栄の象徴とされてきました。 節の中の水は飲み水となり、葉は薬草ともなり、筍は食用になります。 竹になってからは食器・家具・建築材・楽器・玩具など多用途に役立つことから、生活に密着した貴重な植物とされてきました。
via www.hashikyu.com
竹は成長が早くその生き生きと強いようすから長寿・友情の象徴ともなっており、お守りとしての意味合いもございます。
竹といえば、強く伸びる力強さと、災害に強い根強さから、私たちには神秘的なものと映っていたのかもしれませんね。次は私達との繋がりを見てこうと思います。
竹と私たちの生活のつながり
常に青くまっすぐに天に伸びる竹は、その成長の早さから「生命力の象徴」とされています。そして節があることから「節度がよい」、その青さから「清浄である」と言われてきました。昔から農家を中心に、五穀豊穣を祈るお正月に松とともに、門松として飾られました。
つまり、竹の強さにあやかって、稲などの作物を枯れることなく成長する事を心から祈ったわけですね。また、あの青々しさもかなり魅力で、見ているだけで勇気を得る事が出来そうな気がするものです。
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さて、竹は、日本人の生活を支えてきた素材のひとつ。昔は、台所用具や料理を頂くお膳に、竹製品が多く登場。
真っ直ぐで、柔軟性もある竹は、細工や加工もしやすく、さまざまな使い道がありました。
このように私たちの生活に密接につながりのある、素晴らしい縁起物だという事が理解できたのではないのでしょうか。
終わりに
このように、竹は私たちの生活に大きなつながりがあります。今後も長い付き合いになると思うので、うまくやっていきましょう。まずは筍料理を食べたり、こうした観葉植物を部屋に置いてみるのはいかがでしょうか。きっと開運の足掛かりになりますよ。