お風呂に笹を入れるとどんな効果があるの?その効果や笹の種類についても解説!

 
笹の葉

日本では古くからお風呂に笹を入れるという習慣がありました。現在はその習慣はほとんど残っていません。何故、お風呂に笹を入れていたのでしょう。お風呂に笹を入れると得られる効果や笹の種類についても調べてみましたので、ご紹介します。

もくじ

お風呂に笹を入れる習慣について

笹の葉
今はお風呂に笹を入れる人はあまり多くないでしょう。ですが、実はお風呂に笹を入れるという習慣は昔からあったと言われています。そんなお風呂と笹の関係について解説します。

笹をお風呂に入れる習慣は昔からあった

現在ではほとんど残っていませんが、昔はお風呂に笹を入れるという習慣が日本全国にありました。なぜ、このような習慣があったのかと言うと、笹には黄金と同じだけの価値があると言われていたからです。

笹は地中深くまで茎を伸ばし、地中深くを流れている水分を吸い上げて成長します。地中深くを流れている水には、地上にはないミネラルや栄養素がたくさん含まれていると考えられてます。竹の成長が異常なほど速いのは、そんな地中深くに溜まっているミネラルや栄養分をたくさん取り入れているからだと考えたのです。

そんな栄養をたくさん含んだ水を吸って成長した竹の葉にもまた、吸い上げた水に含まれる栄養素がたくさん含まれていると昔の人は考えました。そんな竹の葉である笹をお風呂の入れることで、笹に含まれる栄養分がお湯に流れ出して人間の体内に取り込むことができるとされたのです。

昔は黄金、もしくは黄金以上に健康が重視されていました。薬が今ほど簡単に手に入らなかったこともあり、健康であることは黄金以上の価値があるとされていたのです。笹をお風呂に入れることで、そんな黄金以上の価値ある健康が手に入ると多くの人たちが考え、笹にお風呂を入れる習慣が広まったと言われています。

現在では西日本に残っている入浴法

時代の流れとともに、お風呂に笹を入れるという習慣は廃れていきました。笹の代わりに柚子や薬草を入れる習慣が広まり始めたからです。

また、笹をお風呂に入れて得られると言われていた効果は、少しわかりにくいという点もありました。柚子や薬草はもともと薬としても使用されていたため、それをお風呂に入れた方が健康になれるという効果がわかりやすかったのです。

ただ、笹をお風呂に入れるという習慣は日本から完全に姿を消したわけではありません。西日本の一部では、現在もまだ笹をお風呂に入れるという習慣が残っています。なぜ、西日本の一部にだけ笹をお風呂に入れるという習慣が残ったのかはわかりません。ですが、古くからの言い伝えが現在もまだ語り継がれているのです。

笹をお風呂に入れる効果とは?

檜風呂
笹をお風呂に入れるという習慣は、その効果がわかりにくい、または理解しにくいという点でほとんど残っていません。ですが、昔は健康面で効果があると信じられ、多くの人たちがお風呂に笹を入れていたのです。

では、実際に笹をお風呂に入れると良い効果があるのでしょうか?実は笹をお風呂に入れると得られる嬉しい効果はあるのです。どのような効果があるのか、具体的に説明します。

多汗症の人に効果あり

笹をお風呂に入れる、多汗症が和らぐという効果があります。これは単なる言い伝えなどではありません。実際に多汗症の人が笹のお風呂に入ると多汗症が少しずつ改善されます。

かなり時間はかかるようです。毎日お風呂に入るたびに新しい笹を入れると、多汗症は改善されていくでしょう。特に青い笹の葉は効果が絶大ですので、試してみてください。

脱臭効果もある

笹の葉には葉緑素や多糖類が多く含まれています。この葉緑素や多糖類は、実は脱臭効果や消臭効果があり、脱臭剤や消臭剤の代わりに笹の葉を置くというところもあります。

お風呂に笹の葉を入れても同じ効果が得られます。自分の匂いが気になる方はぜひ、お風呂に笹の葉を入れてみてください。加齢臭だけではなく、ワキガで悩んでいる人も、お風呂に笹を入れたところ改善されたという声が寄せられています。

単なる迷信ではなく、医学的にも証明されていることですから、安心して試してみてくださいね。ただし、すぐに目に見える効果が得られるというわけではありません。じっくり時間をかけて根気強く続けましょう。

殺菌効果や除菌効果

笹の葉に含まれている葉緑素や多糖類は、消臭効果や脱臭効果があるだけではありません。実は殺菌効果や除菌効果もあるのです。化学薬品が身体に悪い影響を及ぼしてしまう人の中には、笹の葉で作った殺菌・除菌のスプレーを持ち歩いている人がいます。

お風呂に笹を入れても、殺菌効果や除菌効果は得られます。特に病院などでおすすめされているのは、水虫や湿疹で悩まされている人です。笹のお風呂に入ることで、水虫や湿疹が改善されたという喜びの声が寄せられているのだとか。

笹のお風呂は化学薬品ではありませんから、目に見える効果がすぐにあらわれるわけではありません。毎日根気強く笹を入れたお風呂に浸かることで、水虫や湿疹は改善されていくでしょう。

お風呂に入れる笹は決まっている

熊笹
お風呂に入れる笹はどんなものでも良いと思っていませんか?実は笹の効果をより多く引き出すためには、笹の種類にも注意が必要なのです。お風呂に入れると良い笹とはどんな笹なのでしょう。お風呂に入れる笹に注目して解説します。

熊笹を使う

日本全国には、さまざまな種類の笹があります。名前に笹とつくものだけでも、「阿亀笹(おかめざさ)」「稚児笹(ちござさ)」「千島笹(ちしまざさ)」「みやこざさ」「うんぜんざさ」など、たくさんあります。

このようにたくさんの種類がある笹の中でも、お風呂に入れると良いとされているのは「熊笹(くまざさ)」のみです。お風呂の入浴剤として笹を原料にしたものが売られています。その多くは原材料に「熊笹」が使われています。

また、昔は日本中でお風呂に笹を入れることが習慣になっていた頃も、その際に使われていたのは熊笹だったそうです。そのため、現在もお風呂に入れると良いとされているのは、熊笹のみです。

青々した笹の葉を使用

笹は葉が落ちると茶色くなります。このような色が変わってしまった笹の葉をお風呂に入れても、良い効果はほとんど得られません。

笹の中に含まれている葉緑素や多糖類は、青い葉っぱに多く含まれています。枯れてしまった笹の葉にはこれらの良い効果があるとされている栄養素はほとんど残っていないのです。

そのため、お風呂に入れる笹は青々としたものを使用します。下に落ちている笹の葉を拾う時には、全体的に青々としているものを集めましょう。少し枯れて茶色くなっているのなら、その部分はちぎってお風呂に浮かべてください。すると、笹の栄養素がお風呂のお湯に溶け込んで、嬉しい効果を得ることができるでしょう。

まとめ

お風呂と笹の関連について解説してきました。昔は日本各地でお風呂に笹を入れることが当たり前だったのです。それが、時代の流れと共にほとんどそのような習慣はなくなってしまいました。ただ、福島県では旅館で笹風呂を提供しているところもあります。お肌などに良いとされ、女性に大人気なのだとか。

笹風呂は自宅でも手軽に楽しむことができます。ぜひ、自宅のお風呂に笹の葉を浮かべて入ってみてください。

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