雨の日は実は縁起がいい?その理由や特に縁起がいい行事について解説!

 
雨の日に窓の外を見つめる子供

雨の日はじめじめして嫌なものです。外出時には傘という余計な荷物も増えてしまいます。雨が降ると服が汚れることもあるため、おしゃれができないと憂鬱になる人もいるでしょう。ですが、雨の日は実は縁起がいいのです。その理由は特に縁起がいい行事について解説します。

もくじ

雨の日は縁起がいいとされる理由

雨の日に窓の外を見つめる子供
雨の日は憂鬱になりがちですが、実は縁起がいいとされています。それにはさまざまな理由があります。雨の日は縁起がいいとされるのはどうしてなのか、その理由について解説します。

雨は悪いものを浄化してくれるから

雨の日が縁起がいいとされる理由の一つに、雨の浄化作用が挙げられます。もともと水には浄化作用があるとされ、悪いことが起こると水を流してその場を清めるということが昔から行なわれてきました。

雨も水の一つです。天から降る雨には神様の力やご利益が宿っているとされ、悪いものをすべて浄化してくれると考えられていたのです。そのため、雨を神聖視する風習が残っているところもあります。

雨は物事を好転させる力があるから

雨には物事を好転させる力がある、というのも雨の日は縁起がいいとされる理由です。悪い状況が続いた時にこそ、雨の力が発揮されて状況が好転するということです。

たくさんの雨が降ると大洪水が起きることがあります。大洪水はそこに住む人たちにとっては大変なことです。ですが、やがてその土地に新しい栄養がもたらされ、新しい生命が芽吹きます。

このことから、雨が降ると悪い状況が好転するサインだと考えられるようになりました。停滞している悪い状態を雨の力で押し流し、一気に好転してくれると信じられているのです。

雨はゆとりの大切さを気づかせるメッセージ

雨はゆとりの大切さを気づかせるメッセージでもあります。雨の日は外出を控えて家にいることが多くなります。実は、人間にとってこのように自宅でのんびり過ごすことはとても大切なことなのです。ですが、そのことに気づいていない、または忘れてしまっている人はたくさんいます。

雨の日にのんびり過ごすことで、精神的なゆとりも生まれます。心や精神にゆとりが生まれると、気づかなかったことに気づくことができたり、大切なことを思い出したりします。そのような時間の大切さにも気づくことができるでしょう。

人間にはいつでもどんな時でもゆとりが大切です。雨の日はそのゆとりに気づくことができる最大のチャンスです。その意味で、雨の日は縁起がいいと言われています。

雨の日の結婚式は縁起がいい

結婚式
雨の日に結婚式をすることになったら、多くの人は憂鬱な気持ちになるでしょう。足場も悪くなりますし、せっかくのおしゃれも台無しになってしまいます。ですが、雨の日の結婚式は実はとても縁起がいいことなのです。その理由について解説します。

神様の嬉し涙だから

雨の日の結婚式は縁起がいいとされている理由の一つに、雨は神様の嬉し涙だからという説があります。

人は嬉しい時、感極まって涙を流します。それは喜びの涙ですからとても良い涙です。結婚式の場で、嬉し涙を流す人もいるでしょう。

神様も同じで、嬉しい時には嬉し涙を流すと言われています。その涙が雨なのです。結婚式が雨の日になってしまった場合は、神様がその結婚を祝福してくれていると考えられています。結婚式で感極まって、神様が嬉し涙を流されているということです。

神様の嬉し涙には神様からの祝福も込められています。雨の中に神様からの嬉しい祝福やご利益があるということです。これからの結婚生活には幸せがたくさんあるということですから、雨の日の結婚式は縁起がいいとされています。

二人の地盤を固めてくれるから

雨の日の結婚式は縁起がいいとされているのは、あることわざも影響しています。

「雨降って地固まる」ということわざがあります。結婚式のスピーチでも良く用いられることわざですが、「基盤や地盤が固まって安定する」という意味があります。結婚式のスピーチでは「二人のこれからの人生はより地盤がしっかりして、安定した幸運に恵まれるでしょう」という意味で使っています。

雨の日の結婚式も、このことわざがもとになっています。結婚式に雨が降るということは、二人のこれからの人生は足場がしっかりして安定したものであることを示している、と考えられています。仮に不安定な状態が起こっても長続きすることはなく、すぐに幸運が訪れるということです。

幸せが振り込む前兆だから

幸せは天から降り注ぐと言われています。神様からの祝福を受けるという場面でも、天から雨のような光が降り注ぐ形で描かれることが多々あります。

雨の日の結婚式もこの考えがもとになっています。結婚式の雨は幸運の象徴であり、それが天から降り注ぐということは、二人のこれからの未来には幸運がたくさん訪れると解釈されているのです。

また、雨そのものは神様からの祝福であるという考え方もあります。その雨が結婚式に降り注ぐことで、今後の未来は安泰だとされ、縁起がいいと言われているのです。

雨の日の地鎮祭は縁起がいい

地鎮祭
雨の日で縁起がいいとされている行事がもう一つあります。それは地鎮祭です。建物を建てる際に必ず行なわれる地鎮祭。雨の日に地鎮祭が行なわれると、大変縁起がいいとされているのですが、その理由にはどういうものがあるのでしょう。調べましたのでご紹介します。

雨が土地の隅々までお祓いをしてくれる

雨の日の地鎮祭は縁起がいいとされているのは、雨が土地の隅々までお祓いをしてくれると考えられているからです。

地鎮祭はその土地に住み着いている悪いものを祓うという意味があります。そのために、神主さんを呼んでお祓いをしてもらうのです。ですが、そのお祓いの効果は必ずしも土地の隅々まで行き渡るというわけではありません。お祓いの効果から逃れてしまった悪いものもあるのです。

雨は土地の隅々まで行き渡ります。雨にはもともと浄化の力が宿っていると考えられていますから、地鎮祭が雨の日に執り行なわれることになった場合は、その雨がお祓いの力では届かないところまですべて祓ってくれると信じられているのです。

災害に強くなる

雨の日の地鎮祭は災害に強くなる、という縁起のいい説もあります。これは「雨降って地固まる」のことわざが関係しています。

「雨降って地固まる」の本来の意味は、地盤や基盤がしっかりするということです。この「地盤」はもともとは人生などを表しているのですが、本当の意味での「地盤」という捉え方をしています。

地鎮祭の日に雨が降ることでその土地がしっかりし、災害に強くなるとされているのです。雨などのような水害だけではなく、地震などにも強いとされ、縁起がいいと考えられています。

「吹き込む」が転じて幸運の前触れ

雨の日でも、特に風を伴った雨の日に地鎮祭が行なわれると、さらに縁起がいいと言われています。雨風が強い時に地鎮祭が執り行なわれると、参加する人にとっては大迷惑かもしれません。

ですが、「吹き込む」というところから幸運が吹き込むと転じられ、大変縁起がいいとされているのです。雨風が強ければ強いほど、たくさんの幸運が訪れると考えられています。

まとめ

雨の日の縁起について解説してきました。雨の日はどうしても気分が憂鬱になりがちです。ですが、雨そのものは天からの贈り物です。そう考えると、縁起がいいとされるのも頷けるのではないでしょうか。雨の日は天からの恵みだと感じて過ごしてみると、きっと幸運が訪れるでしょう。

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