【そのやり方合ってますか?】お盆の迎え火と送り火のやり方は?地域や宗派別も徹底解説!

【そのやり方合ってますか?】お盆の迎え火と送り火のやり方は?地域や宗派別も徹底解説!

 

お盆の時期に「迎え火」や「送り火」を行う風習は、昔から現代まで続いています。

しかしそのどちらも、個人ごと執り行うため、中には間違ったやり方をしている方も・・・。

ご先祖様が安心して地上に下りてくるためには、正しい方法で行うのが一番。この記事では、「迎え火」「送り火」について、その意味と共に正しいやり方をお伝えしていきます。

お盆に行う迎え火と送り火とは?

では、迎え火と送り火、それぞれの意味について見ていきましょう。

◎迎え火について

迎え火とは、お盆の時期に、屋外で火を燃やすことです。

家の門や玄関の外にお皿を置き、その上におがらを置いて火をつけます。お皿は、焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きの皿を使用。またおがらは、皮を取った麻の芯の部分を折り重ねたものです。

麻は昔から、「悪いものを浄化するもの」といわれてきました。つまり浄化の意味合いを持つ麻を燃やすことで、ご先祖様が家に入ってこられるように清らかな空間を作り出すのです。またご先祖様は、焚いた火の煙で家の中に入ってくるともいわれています。

燃やすための火は、お墓参りの帰りにもらってきます。お墓参りのときに火を起こし、それをそのまま線香などに移して、消えないように持ち帰りましょう。

一般的には、8月13日の夕方に行われることがほとんどです。

◎送り火について

送り火は、迎え火をした場所と同じ位置で火を焚きます。

送り火にはお見送りとしての意味があり、家に来てくれたご先祖様が無事に天界に戻れるように、天に向けて煙を焚くのです。ご先祖様はその煙にのって、天へ戻っていくといわれています。

一般的には、8月16日の夕方に行うことがほとんどです。

正しい迎え火と送り火のやり方

迎え火と送り火、それぞれが持つ意味をご理解いただいた後は、正しいやり方について知っておきましょう。

準備と、それぞれの流れについて詳しくご紹介していきます。

・準備するもの
・迎え火の流れ
・送り火の流れ

準備するもの

購入しなければならないものは、「おがら」「焙烙(ほうろく)」「線香(ろうそくでも可)」「盆提灯」の4つです。

おがらは、花屋やスーパー、ホームセンター等で購入できます。また焙烙は、お盆の時期になると仏壇店で販売されるように。もし入手できない場合は、耐熱性の平皿で代用しましょう。線香は、スーパーやドラッグストアなどに四季を問わず置いてあります。盆提灯は、新盆の場合は白提灯を用意して仏壇や玄関の前に飾っておいてください。

また事前準備として、あらかじめ仏壇やお墓をきれいに清掃しましょう。お供え物も用意しておくと慌てずに済みますよ。

迎え火の流れ

まず迎え火は、新か旧かで行う日取りが変わってきます。

新盆なら7月13日の夕方、旧盆なら8月13日の夕方に行うのが一般的です。

もしマンションなどで火災の心配がある場合は、無理に迎え火をしなくても大丈夫。

その代わりに、盆提灯を灯しておくと同じ意味合いを持たせることができます。ご先祖様は、煙や明かりを頼りに、あなたを見つけて天から来てくれますよ。

具体的な火の入れ方ですが、まずおがらを短く切って、焙烙の上に重ねましょう。周囲に燃え移りやすいものがないことを確認したら、火をつけて燃やしてください。

送り火の流れ

お盆期間が終わったら、送り火を灯してご先祖様を見送ります。

最後の日の夕方に、迎え火をした場所で、同じように焙烙に乗せたおがらを燃やしましょう。

送り火をするときには、健康で過ごせていることに感謝し、ご先祖様の霊を幸せに送り出す気持ちで、手を合わせます。

火が燃え終わったら、きちんと火を消えたことを確認したうえで、後始末をお忘れなく。

地域によって違う風習がある

迎え火・送り火は、日本古来からの伝統といえど、日本全国でまったくやり方が同じというわけではありません。

例えば東京では、火の上をまたぐのが一般的。迎え火や送り火の上を3回ほどまたぐことで、病気から身を守り健康に過ごすことができると信じられています。

また長崎では、送り火として精霊流しを行うことは有名です。毎年8月15日の夕方から開始され、ニュースなどで目にする方も多いかもしれませんね。精霊船という大きな山車に、亡くなった方の遺影や位牌を乗せ、流し場と呼ばれる場所まで運んでいきます。

お盆といえば粛々としてしめやかな印象ですが、山車を運んでいる間は、大声をあげたり爆竹を鳴らしたり、とても賑やかに行われるのが特徴です。

京都では、大文字焼きの風習が広く知れ渡るところ。お盆の時期には、京都の5つの山で五山送り火を行いますが、その中でも大文字山で行われるものを指します。送り火として火を焚きますが、その火の形は「大」。見事なまでのその造形は、見る者を圧倒し、毎年観光客も後を絶ちません。

8月16日の夜に点火するので、旅行プランに組み込んでみても楽しいですね。

広島では、故人の遺影を背負って盆踊りをするそうです。遺影は遺族が順々に背負い、死者を供養する行事として踊ります。「死せど家族の一員」というあたたかい気持ちが感じられますね。

沖縄では、お盆の3日目の夜に、「ウチカピ」を燃やす習慣が。ウチカピとは天国で使われるお金のことで、燃やせば燃やしただけ、故人が天国で使うお金が増えるといわれています。

また岩手県では、48本のろうそくを灯して故人の死を悼みます。亡くなってから3年間、階段のように3~4段に分けてろうそくを立てます。火のついたろうそくは、お盆の間は消すことなく、親戚やご近所の方たちがそれを拝みに来訪するそうです。

また別の地域では、河原にろうそくを並べたり、あるいはお墓からの道に松明を灯したり、様々な方法で迎え火・送り火を行っています。

ご紹介した風習は、もちろん「その県内すべてに共通」というわけではありません。例えば県北では〇〇なのに県南では△△など、地域や家族ごとに風習が分かれていることもあります。けれどすべてに共通しているのは、ご先祖様を大事にする心。お盆とは、様々な方法で、工夫を凝らしながら、故人の死を悼む時間のことなのです。

浄土真宗では迎え火・送り火はやらない

宗教や宗派は様々に存在しますが、実は浄土真宗では迎え火・送り火は行いません。

なぜなら浄土真宗には、「成仏」の概念があるためです。「亡くなった方は成仏する(魂が消失して生まれ変わる)」という考え方なので、亡くなった方が現世に降り立つどころか、亡くなった方は二度と現世に行くことはないと考えられているのです。

そのため、仏壇に精霊棚を置くという習慣もありません。昔ながらの分化も、宗教や地域によって様々に形を変えているのですね。

まとめ

お盆の迎え火や送り火の意味、そして準備や正しいやり方まで詳しくご説明していきましたが、いかがでしたか。

お盆とは、日本古来からの風習です。多忙な毎日の中、私たちは目の前のことにいっぱいいっぱいで、亡くなった方のことやご先祖様を振り返る機会はなかなか少ないもの。けれど毎年お盆の期間を設けることで、ご先祖様への感謝や、今生きていることの素晴らしさを振り返ることができます。

地域や宗教によっても違いはありますが、ご先祖様は誰もが大事にしています。そしてご先祖様も、現代を生きる私たちのことを見守ってくれています。

正しい迎え火・送り火のやり方を身に付けて、ご先祖様が安心して現世で過ごせるようにしてあげてくださいね。

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