英語にも縁起を担いだ言葉はたくさんあります。海外ドラマや映画の中にも出てきますが、意味がわからないと縁起がいいか悪いかは雰囲気で感じるしかないのが残念ですね。今回は英語を使った縁起担ぎの言葉を調べてみました。機会があったら使ってみましょう。
もくじ
superstitious(縁起を担ぐ)
〔人が〕迷信を信じる、縁起を担ぐ文例
〔考えや恐れなどが〕迷信に基づく、迷信から来る
英和辞典は superstition を「迷信」と訳しているでしょうが,実例においてはこのように,「験担ぎ」「縁起担ぎ」と訳すべき使われ方がなされています。
縁起担ぎはsuperstitious、ゲン担ぎをbelieve in omensと表現するそうです。
「jinx(ジンクス)」も縁起担ぎですが、
日本語の使い方とは違って「常に縁起の悪い不吉の兆候」を意味します。
get up on the wrong side of the bed(寝起きが悪いせいで機嫌が悪い)
古代ローマの時代の迷信で、ベッドの左側から起き上がるのは縁起が悪いとされていたことが起源と言われています。
あまり使われない表現ですが「get up left foot forward(左足を前に出して起き上がる)」という言い方もあり、こちらも同じ古代ローマの迷信が起源です。
ほかにも左の靴から履くと縁起が悪い、または家に左足から踏み入れると縁起が悪い、などといった“左側”を縁起の悪いものとして扱う迷信が古代ローマにはあったようです。
ローマ時代から続く縁起担ぎなんですね。
seize the fortune by the forelock.(幸運の前髪をつかめ)
神話で幸運の女神(フォルトゥーナ)は前髪しかなく、来たと思ったらすぐに通り過ぎてしまうと言われ、それを掴み損ねないように常に努力をしないといけないという意味。
チャンスの女神には前髪しかないため通り過ぎた後、あわてて捕まえようとしても後ろ髪がなく掴む場所がない。
うかうかしているとチャンスを手にすることができないという諺、、、これはレオナルド・ダビンチの言葉なんだそうです。
重みが違いますね。
good fortune and happiness will come to the home of those who smile(幸運は微笑む人の家を訪れる)
『笑うと幸せになる』の考え方は日本だけじゃない
英語で「good fortune and happiness will come to the home of those who smile」という言葉があります。
直訳すると、『笑顔の人には素晴らしい幸せと幸運が訪れる』という意味です。
よく笑うとストレスが溜まりにくく、筋肉を使うので小顔になるそうですよ。
作り笑顔も本物になると言いますので、縁起を担いでいつも笑顔でいるようにしましょう。
Finding a Horseshoe (蹄鉄を見つける・拾う)
その昔、馬のひづめに打つ蹄鉄には金や銀が使われていました。
落鉄した場合、その蹄鉄を拾った人の物になるという風習がありました。それにより蹄鉄を拾った人が裕福になるため、幸運をもたらすラッキーグッズとなりました。蹄鉄は両端が下になるように玄関に飾ると家族に幸運をもたらすと言われています。
馬の蹄鉄は、古くから欧州で「魔除け」や幸福を呼ぶ「お守り」とする風潮が伝承され続けています。
結婚式では花嫁が無事に教会まで行けるように「魔除け」として玄関に飾りました。イギリスでは腕に掛けて挙式する花嫁も多いそうです。
上下を間違えると幸運が逃げていってしまうので気を付けてくださいね。
Knock on Wood(木を叩く)
不吉なことを追い払う魔除けのおまじないのようなものです。
古代ヨーロッパでは、神は木に宿っていると言われていました。
願い事がある者は木の幹に触れ、願いが叶ったらその木を軽く1度コツンと叩くのです。今では幸運が続くことを願う時、または縁起の悪い発言をしてしまった時に、木製品のテーブルやドアなどをコンコンと2度叩きます。
願い事を口にしながら叩くといいといわれています。
海外の映画やドラマで見たことがありますが、こういう意味があるとは知りませんでした。