法隆寺は日本で初めて世界遺産に指定された場所として、海外からの観光客もたくさん訪れています。小さい頃に修学旅行や、学校の遠足で訪れたことがある人も多いのではないでしょうか。
今回は奈良県の中でも強力なパワースポットと言われる、法隆寺について調べてみました。
・毎日健康で楽しく過ごしたい
・祈願成就のためにパワースポットを探している
関西で強いパワースポットを探している人も、ぜひチェックしてみてくださいね。
もくじ
法隆寺とは?聖徳太子ゆかりの寺院
法隆寺は推古天皇時代の607年に、聖徳太子によって創設された寺院です。
病を倒れた聖徳太子の父「用明天皇」の健康祈願を元に建てられましたが、残念ながら法隆寺の完成の前に用明天皇は亡くなってしまいます。完成した法隆寺では、亡くなった用明天皇の供養が行われました。
法隆寺の隣には聖徳太子の住まい「斑鳩宮(いかるがのみや)」があったため、法隆寺は「斑鳩寺」とも呼ばれています。聖徳太子は父「用明天皇」を供養した法隆寺も含め、住んでいた斑鳩宮の一帯に自分の描く理想郷を作ろうとしていました。
しかしその願いが現実になることはありませんでしたが、聖徳太子にとって法隆寺は思い入れの深いかけがえのない場所と言えるでしょう。
法隆寺にパワーが集まる理由は?幾世記にも渡る人々も想い
法隆寺が強いパワースポットと言われる理由の1つに、長い歴史の人々の信仰心が深く関わっていると言われています。
法隆寺が建設された頃は仏教の文化が中国・朝鮮から日本に渡り、仏教の教えが人々に広まった時代でもあります。建造物は当時の文化の影響を受け、形状は信仰のパワーを強く集まりやすい場所として崇められ信仰心のパワーが蓄積されているのです。
さらに仏教の教えを伝えた絵画や、文書などの数々の調度品が法隆寺に集まって宝物殿に保管されています。
推古天皇の時代からの人々の信仰心と仏教にまつわる調度品が、強力なパワースポットの源となっているのですね。
法隆寺のパワースポット
法隆寺は広大な敷地の中に、幾つもの建造物が併設されています。
今回はその中でも代表的な3つのパワースポットについて、詳しく見てみましょう。
法隆寺のパワースポットその1「五重塔」
法隆寺と言えば、五重塔が有名ですよね。木造建築の五重塔の中では日本最大の高さがあり、世界遺産にも登録されている貴重な建造物です。
五重塔は緩やかな大きな三角形が実に特徴的ですね。古代エジプトのピラミッドも、印象的な三角形をしています。
三角形には精神と肉体の集中力を高め、「森羅万象」の力が宿る聖なる形として古くから世界各地で大切にされてきました。
また五重塔は仏教に基づいた建造物の一種で、インドで分割した釈迦の骨を供養する目的で作られた「ストゥーパ」に由来しています。
法隆寺の五重塔には釈迦の骨は埋葬されていませんが、同じように価値の高い宝石やお経
が納められているのです。
こうした理由から法隆寺の五重塔は、強い力が集まるパワースポットとして伝えられているのではないでしょうか。
法隆寺のパワースポットその2「夢殿/八角堂」
先ほど五重塔の三角形に触れましたが、同じように形が特徴的な建造物が他にも創設されています。
五重塔から離れた東院にある八角形の円堂「夢殿(ゆめでん)」も、パワースポットとして強いパワーが集まる場所と言われていますね。
夢殿には、「救世観世音菩薩(ぐぜかんぜおんぼさつ)」が納められています。一説では聖徳太子の型をとって作られたと言われる程、人間のようなリアリティーを持つお顔が特徴的ですね。
スピリチュアルの世界で八角形は、「陰と陽」の2つの異なる要素が組み合わさったバランスのとれた形とされます。8つの方角からパワーを得ることが出来るので、強いパワーを求める時に使われることが多い形です。
また八角形の末広がりの「八」の字から、幸運を招く縁起の良い形とも呼ばれています。
法隆寺のパワースポットその3「西円堂」
法隆寺の境内の中には、夢殿と同じ八角形の建造物がもう1つ存在しています。
それが五重塔にも近い場所にある、「西円堂」です。
西円堂には、中央に薬師如来像(やくしにょうらいぞう)が納められています。古くから人々の信仰が厚い場所であり、延命長寿や無病息災を願うたくさんの人々が参拝に訪れていました。
そうしたたくさんの信仰の力が、八角状の西円堂に集まっているためパワースポットとして伝わっているのではないでしょうか。
実は最初にご紹介した五重塔は、八角形の西円堂と夢殿を間にあります。
法隆寺の中でもよりパワーの強い場所と言われるのは、2つのパワースポットを挟んで両方からの力が集まる位置に存在しているからと言えるでしょう。
法隆寺へのアクセス
幾つものパワースポットが敷地内にある法隆寺は、どんな場所にあるのでしょうか。法隆寺へのアクセスを確認してみましょう。
・JRの駅からは路線バスがおすすめ
JRの「法隆寺駅」からは意外と距離があり、20~30分程歩かないと辿りつけません。天候が良い日ならば徒歩で訪れるのも良いですが、暑さが厳しい時や雨の日の場合はつらく感じてしまいますよね。
また足の不自由な人や子供が同伴していると、片道20~30分の距離を歩くのは厳しい…と諦めてしまうケースもあるのではないでしょうか。
法隆寺付近には「路線バス」運行しており、「法隆寺駅」から法隆寺の付近まで行くことが出来ます。
バス停は法隆寺駅の南口にある2番バス乗り場で乗車し、「法隆寺参道」というバス停で降りればOKです。降りるバス停がわからなくなっても、駅から法隆寺参道までは停まることがないので安心して乗車出来ますね。
平均1時間に3本程度の頻度で運行していますが、16時台までと比較的早い時間で終バスを迎えるので注意しましょう。朝は9時台から運行しています。
法隆寺駅から法隆寺参道までは、片道運賃190円となっています。関西のICカードはもちろん、suicaなどの全国IC乗車カードが使える点が嬉しいですね。
・他の路線からのアクセスしたい時は
JR以外の路線から、法隆寺を目指したい時のアクセス方法を見てみましょう。
近鉄線沿線から法隆寺へ行きたい時は、近鉄橿原線「筒井駅」もしくは近鉄生駒線・田原本線「王寺・新王寺駅」で下車します。
下車後はJRの時と同じように、法隆寺付近まで路線バスで向かうのがおすすめです。
筒井駅からは「王寺駅(北)行き」バスに乗車し、「法隆寺前」のバス停で降ります。
王寺・新王寺駅の場合は、「法隆寺前行き」か「国道横田行き」または「シャープ前(奈良県)行き」のバスに乗車し同じく「法隆寺前」で下車します。
それぞれの片道運賃は筒井駅から法隆寺前までは300円、王寺・新王寺駅の場合は290円となっています。
駅から歩くのがつらい時はタクシーを使うと便利ですが、路線バスを利用すると安く交通費を節約することが出来ますね。
まとめ
法隆寺は世界遺産に登録されてから、国内外から観光客が訪れます。
聖徳太子が父「用明天皇」のために建設したとされる法隆寺の境内には、強いパワーが集まるとされる建造物がたくさん併設されています。
その中でも特に「五重塔」・「夢殿」・「西円堂」は、建造物の形からも高いスピリチュアルパワーを持つ場所として有名です。
法隆寺を訪れた際には、今回ご紹介した3つのパワースポットも一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。
また法隆寺を訪れる際は、駅からのアクセスに便利な路線バスを利用するのがおすすめです。天候が厳しい時や、体調に不安がある時の参拝の際はぜひ利用してみてくださいね。