オッドアイの猫は実は縁起がいい?オッドアイの猫が生まれる理由と共に解説!

 
オッドアイの白猫

オッドアイとは、両方の色が違う目のことを言います。オッドアイは犬や猫で多く見られます。その中でも、特に猫のオッドアイは大変縁起がいいとされ、世界中で愛されています。高値で取引されることもあるのだとか。どうしてオッドアイが生まれるのでしょう。縁起がいいとされている理由と合わせて解説します。

もくじ

オッドアイの猫について解説

オッドアイの白猫
オッドアイの猫は大変縁起がいいとされ、世界中で高値で取引されています。ですが、どうしてオッドアイの猫が生まれるのでしょう。

まずはオッドアイの猫について詳しく解説します。

オッドアイとは?

オッドアイとは「左右の色が違う」という意味があり、医学的な正式名称は「虹彩異色症」と言います。別名で「バイアイ」や「ヘテロクロミア」と呼ばれることもあります。

生まれながらの先天的なもの場合もあれば、病気などの後天的な場合もあります。先天的な場合は、次に生まれてくる子供に遺伝する可能性があります。ですが、その目の色は必ずしも親と同じとは限りません。

オッドアイの猫は白猫に多い

オッドアイはすべての動物に出る可能性があります。ですが、最も多いのは猫で、特に白猫に多く見られます。これは白猫の遺伝レベルでの特徴に関係しています。

猫に限らず、真っ白の生き物は遺伝レベルでの色素が異常に不足しています。白い虎や白いナマコをみたことがある人もいるでしょう。これらはアルビノと呼ばれ、メラニン色素が欠乏している遺伝疾患を持っています。白猫も同じで、メラニン色素が欠乏しています。

このようなアルビノと呼ばれている個体種は、遺伝的なバランスが崩れていることが多く、真っ白である以外にも他の個体種とは異なる特徴が現れる場合があります。白猫の場合は、それがオッドアイという状態で出ているのです。

また、白猫の中でもターキッシュバン、ターキッシュアンゴラ、ジャパニーズボブテイルの純血種にオッドアイが多く見られます。ただオッドアイが生まれる確率は大変低く、それが原因で大変高値で取引されるという現状があります。

オッドアイの猫は短命

オッドアイの猫は遺伝的な異常があるため、生まれた時から他の猫にはない持病を持っていることが多くあります。それらのほとんどは治療方法がないので、短命になってしまいます。

また、病気に対する抵抗力や免疫力が低いため、病気になりやすいという特徴もあります。一度病気にかかると治りにくい場合もあります。このような特徴も短命の理由の一つと挙げられるでしょう。

更に、オッドアイの猫には高い確率で聴覚異常が見られます。耳が聞こえにくいのです。外で生活する時、耳が聞こえにくいと危険に気づきにくくなってしまいます。外敵からの標的になりやすいことも、短命の理由です。

オッドアイの猫は縁起がいい?

オッドアイの白猫
オッドアイの猫は縁起がいいとされ、世界中で愛されています。市場に出れば驚くような金額で取引されることもしばしばです。

なぜ、オッドアイの猫は縁起がいいとされているのでしょう。日本と海外に分けてその理由を調べましたので解説します。

オッドアイの猫が縁起がいいとされる理由(日本)

日本でオッドアイの猫は縁起がいいとされている理由は、金目銀目という別名がついているからです。

オッドアイの猫の多くは片方が薄いブルーをしていて、もう片方は黄色をしています。日本ではこの目の色を、ブルーは銀色、黄色は金色と考え、金目銀目と呼んでいました。日本では「金銀」は「紅白」と並んで大変縁起がいい二組の色とされています。そのような縁起のいい目の色をしたオッドアイの猫もまた、幸運を運んできてくれると考えられ、縁起がいいとされているのです。

また、オッドアイの猫にはめったにお目にかかることができません。日本では、「珍しいものはすべて縁起がいい」という考えが浸透しています。オッドアイの猫も大変珍しい猫ですから、縁起がいいとされて可愛がられてきたのです。

オッドアイの猫が縁起がいいとされる理由(海外)

オッドアイの猫は縁起がいいと考えているのは、日本だけではありません。海外でもそのような考え方があります。

タイ王国はブルーの目をしたシャム猫の原産国です。かなり低い確率で、シャム猫の中からオッドアイが生まれるのだとか。めったに見ることができないオッドアイのシャム猫は「ダイアモンドの瞳」と呼んで大切にします。

縁起がいいオッドアイは猫だけではない

オッドアイの犬
縁起がいいオッドアイは、動物の中でも猫に多く見られます。ですが、その他の動物にもオッドアイは現れる場合があります。

猫以外のオッドアイの動物についてご紹介しましょう。

人間にも縁起がいいオッドアイが出る

オッドアイは遺伝が関係している先天的なものと、病気や事故が原因であらわれる後天的なものの2種類あります。人間も事故に遭ったり病気になったりしますよね。それが原因でオッドアイになる可能性があるのです。

最も有名なのはミュージシャンであり、俳優でもあったデヴィッド・ボウイです。彼は事故が原因で右目はブルー、左目はヘーゼルのオッドアイになりました。

人間のオッドアイは海外で多く見られますが、実は日本人にもオッドアイの方がいらっしゃいます。それは女優兼歌手の奥菜恵(おきなめぐみ)さんです。彼女は片方が黒で、もう片方は濃い茶色というオッドアイをしています。しかも、彼女は先天的なオッドアイの持ち主なので、大変珍しいと言われています。

縁起がいいオッドアイは犬にもいる

縁起がいいオッドアイは犬にもいます。犬が大好きな人ならすぐにピンとくるかもしれませんが、最も多くオッドアイが見られる犬種はシベリアンハスキーです。ただ、シベリアンハスキーの場合は、「オッドアイ」という呼び方をせずに「バイアイ」と呼びます。バイアイもオッドアイと同じで、両方の色が違う目のことを指しているので意味は同じです。

ただし、先天的なオッドアイ(バイアイ)を持ったシベリアンハスキーはあまり多くありません。シベリアンハスキーは寒い冬に橇を引いて物資や人間を運びます。そのような過酷な環境が原因で、オッドアイになったケースが多いと言われています。

先天的なオッドアイが生まれやすい犬種は、ダルメシアン、シーズー、ダックスフンド、ボーダーコリーなどと言われています。ですが、必ずしもオッドアイが生まれるわけではなく、その確率は大変低いというのが特徴です。

キツネにも縁起がいいオッドアイがいる

キツネはほとんどが金色やベージュをしています。ですが、時々真っ白のキツネが生まれることがあります。かなりの低い確率ですが、真っ白のキツネを見たことがあるという人もいるでしょう。

白い動物はメラニン色素が欠乏している遺伝疾患の持ち主です。真っ白のキツネも同じで、遺伝疾患の持ち主なのです。その疾患は目にあらわれることがあり、それがオッドアイになる場合があります。

縁起がいいオッドアイのフクロウ

フクロウにも縁起がいいオッドアイを持っている場合があります。

ただし、猫のようなブルートイエローではなく、その多くは濃いオレンジと薄い黄色などのような一見するとわからないような形であらわれることが多くあります。

また、フクロウのオッドアイはほとんど生まれません。もし見ることができたら、それはとてもラッキーなことです。

まとめ

オッドアイの猫は真っ白な猫ということもあって、大変に人気があります。白という色も邪気を祓うと考えられているので、縁起がいいとされているのですね。ただ、オッドアイの猫は大変短命で病気をしやすいという特徴もあります。もし家族として迎えることがあったら、大切に育ててあげてください。

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