今年は厄年で悪いことが起らないか不安だな。厄年ではないけど、これ以上悪いことが起こらないようにしたいな。そういった思いで持つことの多い“厄除けのお守り”。
しかし、そのご利益や正しい扱いかたをあまり知らないという人も多いのではないでしょうか?
ここでは、「厄除けのお守りの効果や期限」や「正しい持ちかた・返しかた」などを解説。記事の後半では、「お守り以外の厄除け効果がある物」も紹介しています。
お守りを正しく扱って、本当の効果を発揮してもらえれば、これほど心強いアイテムはありません。厄年やトラブルが不安なときは、文字どおりお守りに守ってもらって無事に乗り切りましょう。
もくじ
厄除けのお守りの効果や期限は?厄年以外に持ってもいい?
お守りを持つときは、どんなご利益があるかを意識するとより効果があるといわれています。そこで、まずは厄除けのお守りの効果やご利益について見ていきましょう。
厄除けのお守りの効果・ご利益
そもそも「お守りとは何なのか?」というと、神様の依り代(よりしろ)です。依り代とは神様が宿る場所のことをいいます。
神社もまた神様が宿る場所とされていますが、お守りもそれと同じです。
つまり、厄除けのお守りを身につけていると、そこに宿った神様が「災い、苦しみから守ってくれる」というご利益があるのです。
お守り自体のご利益はもちろん、「持っているだけで守られているという安心感」もあります。
その結果、落ち着いて物事に対応できて、実際に災難を逃れられることにもなるでしょう。
厄年の人やトラブルが不安な人にとって、厄除けのお守りは心強い味方となってくれそうですね。
厄除けのお守りの有効期限
厄除けのお守りを持つうえで気になるのが、お守りの効果がいったいつまで持つのかというところ。
じつは、これには2つの考え方があります。1つ目は、「お守りは持っているあいだに悪い気で汚れてしまうため、1年しか効果がない」という考えかた。
2つ目は、「神様の力に有効期限などないから、ずっと効果が続く」という考えかたです。
これには、どちらが正しいのか、正しくないのか、といったことはありません。自分がどちらを信じるかということだけです。
ただ、実際には1年ごとに新しいお守りを授かるという人が多いようです。
厄年は前厄・本厄・後厄と3年ありますが、1年ごとに厄除けのお守りを新しくすれば、気持ちをあらたに1年間過ごせるという効果もありますね。
厄年とは
厄除けのお守りを持つ人は、厄年の人が多いと思います。
そもそも、この厄年とはいったい何なのでしょうか?ここで一度確認してみましょう。
厄年は、「肉体的にも精神的にもトラブルが起こりやすく、気をつけるべき年齢」とされています。
具体的にいつなのかというと、一般的には数え歳(かぞえどし)で下記の年齢になる年とされています。
・女性の厄年…19歳、33歳、37歳
・男性の厄年…25歳、42歳、61歳
数え歳とは、生まれた年を1歳として「毎年1月1日を迎えるたびに1歳としをとる」という数えかたです。誕生日の前なら今の歳に1歳を足して、誕生日の後であれば今の歳に2歳を足せば簡単に計算できます。
そして、厄年には “前厄(ほんやく)”、“後厄(あとやく)”と言われるものがあります。
先ほど紹介した厄年が“本厄(ほんやく)”とされていて、その前の年が“前厄”、“後厄”です。
この前厄、後厄もまた「災難が起こりやすく気をつけるべき年」とされています。つまり、実際は3年間、厄年が続くことになります。
なぜ厄年が言われるようになったかというと、いろいろな説がありますが、「九星気学」という占術(占い)が元になっているという説が有力です。
九星気学は、全ての人を生まれ年から9つの星に分類して、運勢や相性、方位などを占うものです。
歴史は古くて、552年に日本に伝わったと言われる九星術という占いをベースにして、日本で広まりました。
この九星気学で悪い気が回ってくるとされているのが、前厄・本厄・後厄の3年間なのです。
しかし、この厄年にあてはまれば、絶対に悪いことが起こるのかというと、そうではありません。
「普段よりも災いが起こりやすいから、そういったことに合わないように落ち着いて過ごしましょう」という意味が厄年にはあるのです。
そのため、この厄年に厄除けのお守りを持つというのは正しい行動と言えそうですね。
「厄除けのお守りが守ってくださるから大丈夫」という心持ちで過ごせば、落ち着いて物事にも対応できます。
厄年以外に持ってもいい?
先ほどは厄年について説明しましたが、この記事を読んでくださっている人の中には、厄年ではない人もいると思います。
そういった厄年以外の人が、厄除けのお守りを持っていても大丈夫なのでしょうか?
これは、神社によって答えが違います。厄年にあたらない人には、厄除けのお守りの代わりに“肌守(はだまもり)”、“身代わり守(みがわりまもり)”というお守りを授与する神社もあります。
一方で、そういった種類のお守りがない神社では、厄年にあたらない人にも厄除けのお守りを授与しています。
肌守は、常に持ち歩くことで、災いや事故から身を守ってくれるとされています。身代わり守は、文字どおり災難や病気などから身代わりになってくれたり、大きな災いを小さな災いに変えてくたりするご利益があります。
つまり、名前が違うだけで、厄年ではなくても厄除けのご利益があるお守りは授かることができるということです。
効果が出る厄除けお守りの扱いかたとは?
お守りを持つということは神様が近くにいてくれるのと同じ意味ですから、持っているだけでもご利益が期待できます。
しかし、扱いかたを間違えたり、粗末に扱ったりすれば、そのご利益も台無しです。そこで、ここからは厄除けのお守りの正しい扱い方について解説していきます。
持ち歩きかた
厄除けのお守りは、あなたを守ってくださるものです。できるだけ肌身はなさず持ち歩くのがよいでしょう。
持ち歩きかたとして一番効果があるとされているのは、「心臓に近い場所に身につけておくこと」です。例えば、ジャケットやスーツなどの内側のポケットです。
心臓に近い場所に身につけておくと常に意識できるため、より効果があるとされています。
ポケットがない服を着ることが多いならばカバンに入れてもいいですし、カバンを持ち歩かない人であれば財布に入れてもかまいません。
逆に、やってはいけないのが、お尻に敷くことです。お守りは神様が宿る場所とされていますから、とても失礼にあたります。
お守りを入れた財布をお尻のポケットに入れたりしないよう気をつけましょう。
それから、お守りを入れる場所はキレイにしておくことも大切です。清らかな場所にあることで、お守り本来の力を発揮できるためです。
家に置くときの方角・注意点
お守りは持ち歩くのが本来の扱いかたです。しかし、さまざまな事情で持ち歩けないこともあります。
そういったときは、家の神棚に置いておきましょう。神棚がないのならタンスの上など高い場所をキレイに掃除して、白い紙を敷いてから置くとよいでしょう。
方角は、お日様が昇る東向きまたは南向きに置くのがよいとされています。
お守りの返しかた
役目が終わった厄除けのお守りは、「守ってくださったことに感謝してお返しする」という気持ちが大切です。
無事厄年が終わったときや、1年を無事に過ごせたとき。そういったタイミングで、きちんとした方法で処分しましょう。正しい処分の方法は、神社やお寺に返してお焚き上げしてもらうことです。
年末年始になると、神社やお寺には“古神札納所”などと呼ばれるお守りやお札などを返す箱がもうけられます。そういった箱にお守りをお返しして、横にある賽銭箱(さいせんばこ)にお守りと同じ金額を入れましょう。
本当であれば、お守りを購入した神社やお寺に返すのが一般的です。しかし、お守りを購入した神社やお寺が遠くて行けない場合や、お守りを購入した場所がわからないときは、違う神社やお寺でもかまいません。
ただし、神社で授けてもらったお守りは神社へ、お寺で授けてもらったお守りはお寺へお返しするのがルールですので、気をつけましょう。
「遠くて行けないけど、どうしても購入した神社やお寺にお返ししたい」というときは、神社やお寺に問い合わせるのも一つの方法です。
大きな神社やお寺であれば、郵送でも受け付けてくれることがあります。送るときは、お守りと一緒にお礼のお金を入れて感謝の気持ちを伝えましょう。
厄除けのお守りを何個も持っていても大丈夫?
厄除けのお守りは自分で購入することもあれば、家族や親戚などからもらうこともあります。そういったとき気になるのは、「何個も持っていても大丈夫なのか?」という点。
基本的には、何個持っていても大丈夫です。複数持っていたとしても、神様がケンカなどすることはないと言われています。
実際に、複数の神様を祀っている神社はたくさんありますし、日本では昔から“八百万の神(やおよろずのかみ)”といって、たくさんの神様がいるとされています。
ただし、複数持っていることによって扱いが雑になったりしないように気をつける必要があります。日ごろから自分が管理できる数にとどめておくのが無難かもしれませんね。
プレゼントされた厄除けのお守りは効果アップ
厄除けのお守りを家族や友人などにプレゼントしたいと思うこともあるかもしれません。もしくは、プレゼントされることもあります。
それは、とてもよいことだとされています。もらった厄除けのお守りは、効果がアップするからです。
自分以外の人間にたいして厄除けを願うことは、誰でもできることではありません。その思いとお守り本来の効果が合わさって、より効果が増すのです。
しかし、家族以外のあまり親密ではない関係の人にお守りをプレゼントすると、重い印象を持たれてしまうこともあります。
そういった心配があるときは、お守り以外の厄除け効果があるとされている物をプレゼントするのもよいかもしれません。詳しくは次の章で紹介します。
お守り代わりにもなる厄除け効果のあるものって何?
先ほど紹介したように、本物のお守りをプレゼントすると重いと感じる人もいます。
そういったときは、次に紹介するような、お守り以外の厄除け効果があるとされている物をプレゼントするのがおすすめです。
七色のもの
厄(やく)を数字に置き換えると“八九”となります。
その前の数字が“七”になることから、7に関係するものには「厄を手前で食い止めてくれる」、「縁起がいい」とされています。七福神なんかもそうですね。
長いもの
昔から日本では長い物は縁起がいいとされています。
長寿を連想させたり、神の使いといわれているヘビを連想させたりするからです。そんな理由から、昔は着物の帯などを厄年の人に贈ることもあったようです。
七色のブレスレットやネクタイなどがおすすめ
とはいっても、昔のように着物を着る機会も少なくなりましたし、帯をずっと身につけることはできません。
そこで、現代に合わせて“ブレスレット”や“ネックレス”、“ネクタイ”などの細長いものを贈るという人も多くいます。
七色に近い色合いの物を選べば、より縁起がよいといえますね。
忙しくても「厄除けのお守りやアクセサリー」を簡単に手に入れる方法
ここまで厄除けのお守りについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。厄年の人もトラブルが不安な人も、厄除けのお守りや厄除け効果がある物を持てば、日々安心して過ごせそうですね。
しかし仕事や家事などで忙しい人は、なかなか神社やお寺に行く機会が少ないのではないでしょうか。
そういったときは、ネット通販が便利です。本格的なお守りから厄除けの効果が期待できるアクセサリーまで簡単に手に入れられます。
例えばこれから紹介するようなものがおすすめです。
神社で祈願した開運厄除のお守り
神社の授与所で販売されている、本物の厄除けのお守りです。厄除けとなるとどうしても暗いイメージがありますが、優しいピンク色が見るたびに穏やかな気持ちにさせてくれます。
ただ、ネットで買ったお守りなんか大丈夫?という疑問のある人もいるかもしれません。その点、このお守りは白崎八幡宮という神社できちんと祈願されたものなので安心です。
白崎八幡宮は1250年(鎌倉時代)に建てられた歴史ある神社。山口県の岩国市でいちばん大きな神社ですが、他の地域の神社にも縁があります。
境内には、大阪の住吉大社と魂を分けてお祀りされている末社(まっしゃ=小さな神社)があったり、京都の伏見稲荷大社、和歌山の淡嶋神社を本宮とする末社があったりなどします。
神社で祈願した身代り守
こちらも白崎八幡宮のお守りです。
「トラブルや災いをしりぞけて、身を守ってくれる」という龍の刺しゅうが入っていて、いかにも守ってくれそうな心強いイメージがわきます。
こちらのお守りも神主さんによってしっかりと祈願されているため、安心して身につけられます。
気軽に身につけられる七色のブレスレット
お守りではなくて気軽に身につけられるものが良いときは、こんな七色のブレスレットがおすすめ。
七色の天然石には、「幸運や富をもたらす」「愛や幸せをあらわす」などの意味がそれぞれにあります。身につけていれば前向きな気持ちになれそうです。
見た目もシンプルで、どんなファッションにも合うため、プレゼントはもちろん自分で使うのにもおすすめです。
男性に最適なレインボーストライプのネクタイ
こちらのネクタイは、レインボーストライプとよばれる虹色のしましま模様が入っています。虹は七色とされていますし、ネクタイは長い物ですから、縁起もばっちり。
少しお値段は張りますが、有名ブランドのネクタイなので、素材もしっかりとしていて仕事の現場に付けていっても恥ずかしくありません。
お守りや縁起物に興味のない男性でも、プレゼントされたらきっと喜んでくれるでしょう。
まとめ
厄除けのお守りには、災いから守ってくれる効果があります。効果の期限は決まっていませんが、1年ごとに新しくするのが一般的です。
ただし、効果を発揮してもらうためには、正しく扱うことが大切です。常に持ち歩くのがもっともよい方法ですが、家の神棚や高い場所に置いてもよいでしょう。
お守りを処分するときは、効果があったと実感しても、しなくても、感謝しながら神社やお寺にお返しすることが大切です。
それから、お守り以外にも、七色のもの、長いものなどには厄除けの効果があるとされています。厄年に人へのプレゼントなどを選ぶときは、そういった色や形のものを贈るとよいかもしれません。
いずれにしても、「これを持っていれば厄を除けてくれる」という気持ちになれるかどうかが大切です。今、厄年や辛い時期だとしても、信じて乗り切れるような、そんなお守りやアイテムを選びましょう。