日本人は何かにつけてあやかったり縁起を担ぐのが好きな国民と言われています。ことわざも言葉遊びの様なものもあれば、洒落のきいたものなど様々ありますね。日頃良く耳にするものからマイナーなことわざまで取り混ぜてまとめてみました。
もくじ
果報は寝て待て(かほうはねてまて)
「果報」の「果」は良い結果、「報」は悪い報い。やるべきことをやったら、良い結果になるか悪い結果になるかは運次第だから、慌てず焦らず、落ち着いて待っているのがいい、ということです。
本来は【やるべきことをやったら焦ってもしょうがないので落ち着いて待て】という意味だそうです。
後はどうにもならない、という開き直りの意味もあります。
棚から牡丹餅(たなからぼたもち)
苦労することなしに、予期しない幸運がまいこんでくることのたとえ。
【何もしてないのにぼた餅が落ちてくるほどラッキーで縁起が良いことがあった】という例えです。
昔は甘いモノが貴重でしたので、お彼岸に欠かせないぼた餅はごちそうでした。
お萩ではなく何故ぼた餅かというと、家で作る庶民的な食べ物で馴染みが深かったからです。
青菜に塩
青菜に塩をふりかけるとしおれることから、力が抜けて弱まるようす。
一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)
徳川家に関係している説の割合が高いのが特徴です。
●武将・戦国大名として有名な徳川家康が富士山、鷹狩り、初物の茄子を愛していた
●現在の静岡県中央部にあたる徳川家縁の地・駿河国(するがのくに)において一位から順番に富士山、愛鷹山、初物の茄子の価格が高かったというものがあります。
また、ほかにも一富士二鷹三茄子の意味に関する説があります。
●富士は無事、鷹は高い、茄子は事を成すに掛かっている
●富士は日本で一番の山、鷹は頭がよく強い鳥、茄子は事を成すの意味がある
・四扇(しおうぎ):末広がり
・五煙草(ごたばこ):祭りや祝い事に欠かせない。煙が上に上がるので縁起が良い
・六座頭(ろくざとう):
「座頭」とは、琵琶法師の座に所属する剃髪した盲人のこと
「毛が無い」ことから「怪我が無い」に通じる
座頭と茄子は「怪我ない=家内安全」という意味です。
どれも縁起の良いことに繋がっていますね!
もし初夢で悪い夢を見てしまっても、午前中の間に誰かに話せば悪いことは起きないとも言われています。
笑う門には福来たる(わらうかどにはふくきたる)
笑う門には福来たる(わらうかどにはふくきたる)
いつも笑い声が満ち、笑顔を絶やさなければ、自然と幸福が巡ってくるものである※笑顔の人はプラスのパワーがた~くさん!!
そのような人にはプラスのパワーが自然に近寄ってきます。今日も笑顔を忘れず!
笑っていると福の神様が寄ってきて幸運に恵まれるそうですよ!
鶴は千年亀は万年(つるはせんねん、かめはまんねん)
長生きを、祝ったり、とても、おめでたいことを、祝うときに、使うことば。
解説
鶴は千年、亀は万年を生きるという、中国の古い言い伝えから、生まれたことばのようで、 実際、鶴も亀も、長生きする為、縁起のいいものとされていたようです。 命が長く、長生きをしたことを祝ったり、いいこと(吉)が起きるように、祝ったり、祈ったり する時に使われた言葉のようです。昔としては、とても縁起のいい言葉だったのでしょう。
朝女 朝坊主(あさおんな あさぼうず)
商家にとって朝の買い物客が女や坊さんだと、
その日は客が多いといわれており喜ばしいことで、
縁起をかついだことば。
類義語、朝女に商いすれば儲けが多い。朝坊主丸儲け。
早起きは三文の得(はやおきはさんもんのとく)
「早起きは三文の得」ということわざの由来は様々です。
①江戸時代、奈良では家の前で鹿が死んでいるとその罰金として三文の支払いを求められたことから、住民は毎朝早起きし、家の前を掃除して罰則を逃れたことがその語源にあるという説。
②早朝、往来を歩いていた町人が偶然三文を拾ったことから来ているという説。
③ある奉行が、作らせた堤をいち早く固めるため、朝方、堤の上を町人に歩かせ、その褒美に渡したのが三文だったという説。
朝早く起きれば、健康にも良いし、それだけ仕事や勉強がはかどったりするので得をするということ。
一番有名なものは「四扇五煙草六座頭(しせん ごたばこ ろくざとう)」です。