今さら聞けない日本の【おせち料理】縁起担ぎの語呂合わせ♪

 

 

日本は言霊の国といわれているほど言葉というのを大事にします。特に縁起を担ぐときにそれは発揮されます。不動産屋や病院が4や8を忌むのもそのためです。では、そんな縁起担ぎの語呂合わせのつまった重箱、お節料理の今更聞けない縁起担ぎを紹介します。

もくじ

お節料理の歴史

鹿児島市騎射場 会席料理 遊花膳こうの | お節 (14315)

時代が大きく変わった江戸時代にはいると、徳川幕府によって、五節供を公的な式日(祝日)として定められ、幕府の公式行事ともなりました。
※江戸時代の五節供は、1月7日の人日(じんじつ)、3月3日の上巳(じょうし)、5月5日の端午(たんご)、7月7日の七夕(しちせき)、9月9日の重陽(ちょうよう)の5つで、現在でいう節句の元となっています。

この時期についてですが、一説によると「江戸時代後期に、元々は朝廷内で行われていた宮中行事を庶民が生活の中に取り入れるようになったのがきっかけ」だといわれています。

やがて、一年間のうちに何度もある節句のうち、最も重要でおめでたいとされるお正月の料理として定着していきました。

さまざまな食文化が生まれ発達していった時代を反映してか、料理の種類も増えていきました。

おせちの中に入っているお料理のひとつひとつに意味が込められ、新しい年を祝うために食べるというのは江戸時代後期が元祖となります。

お節料理の始まりは平安時代と考えている方も多いかもしれませんが、そもそもは弥生時代にまで遡ります。
そのころから中国から暦が伝わり、
考え方として「節(季節の変わり目)」にあわせて恵みを神に感謝する料理を作った、
それが「お節料理」の元祖になるようです。

お節料理の主な料理の意味

栗きんとん

[栗きんとん] 料理レシピ一覧|みんなのきょうの料理 (14317)

栗きんとんにこめられている意味や願いには、
次の2つのものがあるんですよ。

勝負運
金運
順をおって、いきましょう。

「勝ち栗」って言葉があるように、「何事にも勝つ」といわれてて、とても幸先のよい食べ物として好まれてきたんですよ。
武士にとって縁起物だったこともあって、昔、祝い膳や出陣があったときなどにも、必ず添えられていたものなんです

栗きんとんは、金運を招いて、財運をもたらす料理だといわれています。
お金を招いて、商売繁盛につながり、繁栄、繁盛をもたらすといわれています。
福をもたらす食べ物として重宝されているんです。

まずは栗きんとんです。
こちらは勝負運と金運を招くものとされています。
勝負運は「勝ち栗」、金運は見たとおり金色に輝きいかにもな感じからきているようです。

黒豆

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お節料理に黒豆を食べるようになった理由は、昔から「黒い色は邪気を払い災いを防ぐ」、「黒い色は健康を意味し、マメに達者で皺のよる迄長生きを」と祈って、食べるようになったと言われております。
また、稲作農耕民族である日本人にとって黒豆は大事な意味を持ち、「黒い=日焼けを意味し、水田でよく働く」、「丸い(黒豆の形)=鏡餅と同じように太陽を意味する」、「豆(まめ)=精を出してよく働き、体が丈夫なこと」で、「一年間の厄払いをして、今年一年元気で働けるように」との願いを込め、お節料理に黒豆が選ばれるようになった(食文化研究家の永山久夫氏による説)とされます。
こちらもお節にかかせない黒豆。形や色からの発想で、これも語呂合わせといえばそうですね。
連想ゲームという感じです。縁起の担ぎ方は様々のようです。

昆布巻

[昆布巻き] 料理レシピ一覧|みんなのきょうの料理 (14319)

●「昆布」に「子生」の字をあてて、子孫繁栄を願ったものともいわれる。

●「よろこぶ」→「養老昆布」とあて、不老長寿の縁起物として用いる。

●昆布は古くは、末広がりである昆布の形状に由来して「ひろめ(広布)」とも称され(音読では「広布(コンブ)」)、ひろめとコンブで「喜びを広める」という意味もある。

●北海道(蝦夷)で大半が産出されることから、夷子布(エビスメ)とも称され、七福神の「恵比寿」にかけて、福をもたらす縁起の良い品とされる。

昆布の「よろこぶ」は有名な語呂合わせですね。
また、そのほかにも様々ないわれや意味があるようです。
各地方ごとに調べればまだまだあるかもしれません。

数の子

ヤマニ 塩数の子  100g (14320)

おせちでは数の子、すなわちニシンの卵が多いことから子孫繁栄、子宝に恵まれるといった意味があります。
もう数の子なんて言葉遊びの最たるものですよね。
ニシンの子なら「ニシンコ」ではなく、数が多いから「数の子」ですよ。
そして、その数の多さから子孫繁栄を祈っているんですね。うまい言い方をしたものです。

田作り

成澤文子のダイニング|レシピの女王 (14321)

昔は田畑の肥料としてカタクチ鰯を使用もした事から、田を作る魚で田作りと呼び正月のお節にも豊作の縁起物として入れられました。
江戸時代に干鰯といわれる肥料ができました。それからの着想が田作りです。
田んぼを作る肥料のカタクチ鰯だから「田作り」にしよう、と考えた人はなかなかユニークですね。

伊達巻

伊達巻(だてまき) (14322)

伊達って、あの伊達さんですよ。そう伊達正宗。歴史は得意じゃないけど、派手好きだったから、伊達は派手って意味でも使われてる。

伊達巻は派手巻。豪華なおせちをより一層派手にする、役目があるようで、巻は、昔の巻物、今でいう本だから、賢くなるようにって意味もあるよ。

伊達政宗の派手好きからきた伊達巻。まさに言葉遊び、語呂合わせですね。
まったく関係ないのに見た目が派手な巻物だから伊達巻きになっちゃいました。

まとめ

いかがだったでしょうか。
縁起担ぎを基本としながらも、そのネーミングセンスはまさに言葉遊び、語呂合わせです。
見た目や役割、その他から発想した名づけは
まさに日本の言霊文化を代表するものと言っても過言ではないのではないでしょうか。
他のものが気になった方は一度調べてみると面白いと思います。
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