あなたはお菓子は好きですか?ちょっとした息抜きにお菓子を食べると、ほっとして良い気分転換になりますね。そんなお菓子は贈り物として用いられることも多くあります。同じ贈り物として贈るのなら、縁起物のお菓子を贈ってみるのはいかがでしょうか。贈り物に喜ばれる縁起物のお菓子を紹介します。
もくじ
縁起物のお菓子を贈る理由
縁起物としてお菓子を贈ることは良くありますが、その理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
みんなが何となく贈っているからでしょうか?贈られた人が喜んでくれるからという気持ちもあるかもしれませんね。
お菓子を縁起物として贈る理由について調べてみましたので、紹介します。
純粋に成功をお祝いする
相手の成功を純粋にお祝いするという気持ちが、お菓子に込められている場合があります。
お菓子の中には、贈答用として用いられるものが多くあります。日本では昔からお祝い事にはお菓子を食べるという風習があったのです。
また、お祝いの席では砂糖を食べるという風習も、日本に昔から伝わっている習わしでもあります。お菓子の中にはお砂糖が使われているものもたくさんありますから、お祝い事にはお菓子を贈るのです。
お祝いの席で昔から食べられていたお菓子を贈ることで、「あなたの成功を私も喜んでいます」という願いが込められています。
幸運にあやかりたいという気持ち
お菓子を食べると幸せな気持ちになります。特に甘いお菓子は人間をリラックス状態にさせ、幸運をより大きく感じさせる効果があります。
そんな喜んでくれるお菓子を選んで贈ることで、自分にも幸運が訪れるという考えがあります。他人の幸せを願う気持ちが、回りまわって自分に戻ってくるということです。
贈り物に縁起物としてお菓子を贈ることで、相手の幸運が自分にも巡ってきますようにという、幸運にあやかりたいという気持ちが込められているのです。
また、幸運はたくさんの人たちと分かち合うことで更なる幸運を引き寄せることができます。お菓子を贈って喜びを分かち合うことで、更なる幸運が訪れますようにという願いも同時に込められています。
厄除けの意味もある
お菓子には実は厄除けの意味もあります。
お菓子の中には赤や白や黄色などのような五色に色付けされたお菓子もあります。五色には厄除けの意味があるのです。お寺や神社でも、お参りをする時に鳴らす鐘やお守りについている鈴の紐が五色になっていることがあるでしょう。これらはすべて災いを遠ざける力があるとされています。
五色のお菓子を食べることで厄除けの力が増し、災いを遠ざけると信じられていました。また、笑顔で食べることで更にその力は増すとも考えられていたのです。お菓子は食べる人を笑顔にしますから、厄除けの力も増していくということです。
快気祝いなどのような悪い状態から回復したお祝いとしてお菓子を贈る際には、この厄除けの意味が込められている場合もあります。「これからはたくさんの幸運が訪れますように」という願いが込められているのです。
縁起物のお菓子を選ぶ際のポイント
縁起物としてお菓子を選ぶ際にはポイントがあります。
そのポイントを抑えて縁起物のお菓子を選び、相手に贈ると更に喜ばれるでしょう。
縁起物のお菓子を選ぶ際のポイントについて紹介します。
目的で選ぶ
縁起物としてお菓子を選ぶ際に大切なのは、目的です。どのようなお祝いの品として贈るのかによってお菓子を選ぶと、より相手に喜ばれます。
受験などの合格をお祝いする際には、新しい門出を意味するお菓子を贈ると良いでしょう。明るい未来を意味する赤い色のお菓子を贈ると喜ばれます。
また、商売繁盛などのような仕事での幸運を祝う際には、黄色や金色のお菓子を贈ると喜ばれます。また、小判の形や龍がモチーフになっているお菓子もあります。このようなお菓子を贈ると、ますますの繁栄を祈っている意味になりますので、縁起物として喜ばれます。
色で選ぶ
縁起物のお菓子には、さまざまな色があります。これらの色にも大切な意味が込められています。
赤は厄除けを意味しています。新しい門出に災いが起こらないようにという願いを込めて贈ると良いでしょう。
また、白は心機一転を表しています。こちらも、新しい門出をお祝いする際の縁起物として最適な色です。
他にも黄色は金運上昇を意味しています。起業した人には黄色のお菓子を上げると縁起物になります。
青いお菓子は仕事運アップを意味しています。就職が決まった人に送る際には、青い色のお菓子を贈ると、その仕事で成功する可能性が高くなります。
形で選ぶ
縁起物のお菓子にはさまざまな形もあります。探すといろいろな形のお菓子があり、その形で縁起の良さを表しているのです。
龍の形を模したお菓子は、「登り龍」と言って繁栄を意味しています。その人のますますの活躍を願う際の縁起物として最適です。
また、達磨の形のお菓子もあります。こちらは「転んでもすぐに立ち上がれるように」という意味が込められています。失敗してもその失敗を糧に成功を掴み取ることができるようにという願いが込められた縁起物です。
亀の形をしたお菓子は、金運や長寿を表しています。快気祝いの時に亀の形をしたお菓子を贈ると、珍しがられると同時に縁起物として喜ばれますよ。
亀については縁起物として考えられている由来などを紹介した記事があります。こちらもあわせて参考にしてみてください。
名前で選ぶ
お菓子を縁起物の贈り物として贈る際には、名前で選ぶという方法もあります。
その代表のお菓子が廣尾 瓢月堂(ひろお ひょうげつどう)の「六瓢息災(むびょうそくさい)」です。「六瓢息災(むびょうそくさい)」は「無病息災」にかけられているのです。
無病息災には、病気や禍に見舞われずにいつまでも健康で幸せでいられるように、という意味があります。
相手の健康や長寿を願うとともに、厄除けとしても縁起物のお菓子として大変重宝されています。
贈ると喜ばれる縁起物のお菓子
実際にはどんなお菓子を贈ると、縁起物として喜ばれるのでしょうか。
一言でお菓子と言ってもさまざまな種類があるので迷ってしまいますよね。
そこで、縁起物として喜ばれるお菓子を紹介します。どんなお菓子を贈ろうか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
紅白饅頭
紅白饅頭はお祝いの席で配られることが多い和菓子です。
赤には厄除け、白には幸運を招くという意味がそれぞれ込められています。
また、紅白饅頭に使われているあんこには、昔から厄除けとしてのご利益があると考えられていました。
紅白饅頭の中のあんこはほとんどがこしあんです。粒あんが苦手な人でもおいしく食べられるお菓子ですから、縁起物の贈り物として贈ると大変喜ばれます。
金平糖
金平糖も実は縁起物のお菓子として、昔から重宝されていました。
五色に魔除けの意味が込められているほか、長い日数をかける製法から家庭円満などの意味も込められています。
また、金平糖は皇室御用達の贈答用のお菓子として今も用いられています。皇室で用いられるくらい大変縁起の良いお菓子とされているのです。
金平糖が縁起物のお菓子として考えられるようになった由来については、詳しく紹介している記事があります。ぜひ、こちらもあわせて参考にしてみてください。
縁起物のお菓子を選ぶ際の注意
縁起物のお菓子を選ぶ際には、忘れてはならない注意点があります。それは、一口で食べられるものを選ぶということです。
縁起物のお菓子は、お菓子に込められた幸運を体内に取り込むという意味が込められています。お菓子そのものに幸運が宿っているという考え方なのです。
その幸運をナイフなどで切ってしまうと、「幸運が切れる」ということから、縁起物のお菓子の意味がなくなってしまいます。
そのため、縁起物のお菓子を贈る際には、必ず一口で食べられるものを選びましょう。
まとめ
多くの人たちが大好きなお菓子。そのお菓子にも、実は縁起物としての意味が込められているものがたくさんあります。
あなたが好きなお菓子や、食べておいしいと思ったお菓子を贈るのも、縁起物のお菓子として大変効果があります。
相手が喜んでくれるお菓子を選ぶことが、縁起物のお菓子として何より大切なので、あなたがおいしいと思ったお菓子を贈ってくださいね。