日本は春夏秋冬、四季折々にいろんな花が咲きます。それらの花の中には特に縁起が良いと言われ、お目出度い席などに用いられる花もあります。日本の植物の花の中で、縁起が良いと言われる花について調べてみました。
もくじ
松・竹・梅
お正月の定番「松竹梅」
松竹梅は、元々中国の画題の1つである「歳寒三友」と呼ばれていました。 松と竹は寒さが厳しい冬でも青々とし、梅は花を咲かせる様子から「歳寒三友」という呼び名がついています。
「歳寒三友」自体は縁起が良いという意味はないのですが、日本で縁起の良いものとされるようになったのは、松は冬でも常に青く枯れないということで不老長寿の象徴として、竹はまっすぐに伸びている様子と地面にしっかり根を張っている様子から子孫繁栄の象徴、そして梅は冬に気高い香りと共に花を咲かせる強さから気高さや長寿の象徴と考えられたことから始まったようです。
(松竹梅の順番の理由)
一般的に松竹梅という順番がありますが、これは、日本で縁起物の象徴とされた時代順から決められていると言われています。
縁起の良い花・植物の代表ともいえるでしょう。縁起の良さだけでなく、風格も備えています。凛とした場所に置く花としても最適です。
おめでたい花であるとともに、どこか厳格も感じて気品があります。
日本人好みの植物といえるでしょう。
胡蝶蘭
開店祝いや結婚式に「胡蝶蘭」
胡蝶蘭の花言葉は「幸せが飛んでくる」
なぜお祝いに胡蝶蘭が選ばれるかというとズバリその花言葉に理由があります。
胡蝶蘭の花言葉は「幸せが飛んでくる」なんです。なるほど縁起がよい花言葉ですね。
人に贈る場合ですと「あなたに幸せが飛んできますように」といった意味合いになりますので贈答に最適なのも納得いきます。
ですから、開店・開業祝であれば「商売繁盛を祈ります」といった意味になりますし、結婚式のブーケでは「お幸せに」といった意味合いに、お歳暮では「来年も幸せな一年になりますように」といった具合に、さまざまな意味に使えるのです。
自分で育てるのが難しい花でもありますので、見事な花が付いた胡蝶蘭を贈れば喜ばれます。清潔で明るい場所が似合う花です。お店などに置くのも良い花ですよね。
千両、万両
商売繁盛・金運向上
千両、万両
寒い季節に赤い実を豊かにつける貴重なものであることから、花や葉、実の少ない時期にその価値は千両・万両のお金に値するという意味から名づけられたとされています。おめでたい名前がついているので正月の花に欠かせない花となっています。お金の意味の名前がついていることから、商売繁盛・金運向上などの縁起物となっています。 万両と千両は全く違う種類の植物ですが千両は葉の上の方に実をつけます。その為、実を鳥に食べられやすいのです。万両は葉の陰に実をつけるので見つけにくく食べられにくいのです。その為、実が多く残っているから万両となったという説があります。
その名の通り千両万両のお金が降ってきそうな植物です。かなり昔から縁起物として日本で珍重されてきました。
正月などには欠かせませんし、商家などは特に大事にしてきた花です。
花自体に価値が有るものでもあるので、お金にまつわる縁起の良さでは一番の植物でしょう。
南天
全てにおいて縁起が良い南天
全て縁起が良い言葉ばかりなのが、南天の花言葉の特徴です。
南天の花言葉の1つ、「私の愛は増すばかり」という花言葉は、好きで好きでたまらないという感情を恋人に贈るのにピッタリの言葉です。
「機知に富む」という南天の花言葉は、発想が豊かで頭が切れる人を褒める言葉として使いたいですね。
南天の花言葉には、「福をなす」という言葉もあります。災難を利用し、自分に有利な状況を作る「災い転じて福をなす」などのことわざのように、例えば逆境を乗り越えた人に贈ると良いでしょう。
「良い家庭」という南天の花言葉は、新婚の家庭や夫婦などに贈ると縁起が良いでしょう。
このように、南天の花言葉は、人に贈ると縁起の良い花言葉ばかりなのです。
あらゆる縁起の良さがあります。南天の実は赤いですが、白い花が咲きます。
その姿は紅白のようで縁起が良く、見た目麗しです。
南天は健康にも良い花なので、長寿を祝う席にも向いています。