梅雨の季節になると満開になる紫陽花。昔は紫陽花は縁起が悪いとされていました。ですが、実は紫陽花は縁起がいい花なのです。どうして紫陽花は縁起が悪いと言われていたのでしょう。その理由と縁起がいい紫陽花に変える方法について解説します。
もくじ
紫陽花は縁起が悪いと言われ始めた理由
憂鬱な梅雨の季節を華やかにしてくれる紫陽花。ですが、紫陽花は昔は縁起が悪い花とされ、あまり好まれていませんでした。それには納得できるような理由があったのです。紫陽花は縁起が悪いと言われていた理由についてご紹介します。
紫陽花が咲く時期は梅雨にあたるので死者が多かった
紫陽花は縁起が悪いといわれていたのは、紫陽花が咲く時期に関係しています。
紫陽花は雨がたくさん降る梅雨の季節に満開になります。実は昔は梅雨の時期は病に倒れ、亡くなる人が多かったのです。雨が降ったことでさまざまな病原菌が蔓延します。ですが、現代ほど医学が発展していなかったこともあり、たくさんの死者が出てしまっていたということです。
そんな多くの死者が出る季節に満開になる紫陽花が不吉な花として考えられるようになったのも頷けるでしょう。そのため、紫陽花は縁起が悪い花とされていたのです。
死者への供花として利用されることが多かった
紫陽花はその昔、死者に手向ける供花として利用されることが多かった、という事実もあります。それは、死者が多く出る時期が梅雨の季節と重なっていたからです。
梅雨の季節はさまざまな病気が蔓延し、亡くなる人も大勢いました。ですが、長雨に耐えられなかったのは人間だけではありません。水分を必要とするさまざまな植物もまた長雨に耐えられず、枯れてしまうということが多かったのです。
そんな中、唯一美しい花を咲かせたのが紫陽花でした。昔は現在のようにビニールハウスを使って花を育てるということはしていませんでした。そのため、梅雨の季節に亡くなってしまった死者へ手向ける花として紫陽花が用いられたのです。
ここから、紫陽花は死者への供花として利用されることが増えていきます。梅雨の季節でなくても、お供えする時には紫陽花を選ぶ人が多かったのです。死者に手向ける供花として利用されていた紫陽花は縁起が悪いとされ、好まれなかったのです。
花びらが4枚だから
紫陽花は現在、さまざまな品種改良を経てたくさんの花びらをつけるものも多く出回っています。ですが、本来のあじさいの花弁は4枚です。この「4」という数字は、日本人の間では特に忌み嫌われる数字でした。
「4」は「シ」と読むおことができ、「死」を意味すると考えられていたのです。現在でも、駐車場のナンバリングなどでは「4」という数字をあえて避けているところを多く見かけます。
「死」を意味する4枚の花弁をつける紫陽花は、身近に置くだけで死が寄って来ると考えられたのです。そのため、縁起が悪い花としてあまり好まれていなかったと言われています。
風水上の理由もある
実は風水上でも紫陽花には悪い意味があります。それは主に恋愛運に関することです。
未婚女性のいる家で紫陽花を育てると、良縁の運気を紫陽花が吸ってしまうと言われています。場合によってはいつまでも独身で過ごすことになるのだとか。また、恋愛運全体も下がってしまうとされ、悪い異性との縁が多くなるということも言われています。
そのため、風水では未婚の女性がいる場合は自宅で紫陽花を育ててはいけないと言われています。
紫陽花の葉には毒があるから
実は紫陽花の葉には毒があります。毒と言っても少量ですから、誤って食べてしまっても軽い中毒症状が出るくらいです。
ですが、小さなお子さんがいる家庭では誤って子供が紫陽花の葉を食べてしまうということがあったそうです。大人なら軽い中毒症状ですむ場合でも、小さなお子さんの場合は重症になる可能性もあります。また、いくら微量の毒だからと言って、たくさん食べてしまうと当然取り込む毒の量は増えるわけで、死に至る場合もあります。
葉に毒がある紫陽花は間違いのもとと考えられ、紫陽花そのものは縁起が悪いとされていたようです。
紫陽花を縁起良いものに変える方法
紫陽花は昔から縁起が悪いと言われてきました。ですが、実際には決して縁起が悪い花などではありません。受け取り方や植え方を少し変えるだけで、紫陽花は縁起のいい花に早変わりします。
紫陽花を縁起のいいものに変える方法をご紹介しますので、参考にしてください。
植える方角に気をつける
紫陽花を自宅の庭などに植える時は、方角に気をつけましょう。紫陽花を植える方角として良いとされているのは、「東」「東南」「南」「南西」です。
中でも最も良い植え方とされているのが東南の方角で欠けている部分を補うようにするという方法です。家の中心から見て東南の方角を見た時、その部分だけ何も植わっていない、何となく運気が流れてしまっているように感じる、などのような場合には、そこに紫陽花を植えると良いとされています。
東南の方角に紫陽花を植えると、特に人間関係のトラブルを退けてくれます。人間関係全般の運気を上げたい場合は青や紫色の紫陽花を、人間関係の悪運を立ちたいのなら白い紫陽花を、恋愛運を上げたいのならピンクの紫陽花を植えましょう。
紫陽花の花言葉に注目する
紫陽花の花言葉に注目して育てるという方法もあります。アジサイは縁起が悪い花とされていますが、実は紫陽花の花言葉は縁起のいいものが多いのです。
紫陽花の現在の花言葉は、「辛抱強い愛」「元気な女性」「家庭団欒」です。どれもポジティブな花言葉ばかりですよね。これらから、紫陽花は決して縁起が悪い花ではないことも窺い知ることができます。
花言葉に注目して植えることで、紫陽花は縁起のいい効果を発揮してくれます。ぜひ、花言葉にも注目してみてくださいね。
縁起のいい紫陽花のおまじない
紫陽花はおまじないに使うことで、縁起のいい効果が発揮されます。そこで、紫陽花を使った縁起のいいおまじないをご紹介します。
金運アップのおまじない
紫陽花は金運アップの効果があると言われています。その効果が発揮されるのは、玄関先の紫陽花です。金運アップの効果を狙って、玄関先にわざわざ紫陽花を植える人もいるくらいです。
ただ、紫陽花をわざわざ玄関先に植える必要はありません。紫陽花の金運アップの効果を得たいのなら、もっと簡単なおまじないがあります。それは、6月の6のつく日に紫陽花を逆さ吊りにして玄関先にぶら下げておくというものです。
好きな色の紫陽花の切り花を用意し、茎の部分に真っ白の紙を巻きつけます。更にその上から金色の水引でしっかり縛ります。あとはこれを玄関にぶら下げておくだけです。
紫陽花は枯れるとドライフラワーのような状態になってしまいます。紫陽花のドライフラワーは「死」を意味するため、悪いとされています。ですが、この紫陽花は金色の水引が「死」としての効果を打ち消しているため、ドライフラワーにはなりません。
恋愛運アップのおまじない
紫陽花を使った恋愛運アップのおまじないもご紹介しましょう。用意するものは、ピンクの紫陽花と、透明の花瓶、そして丸い形のローズクォーツです。
ピンクの紫陽花を透明の花瓶に生けて、寝室に飾ります。そして紫陽花の花の下に来るようにローズクォーツを一晩置いておきましょう。翌朝、紫陽花は燃やして灰はトイレに流します。ローズクォーツはずっと身につけておいてください。
紫陽花の花言葉がローズクォーツに移り、恋愛運をアップさせてくれるでしょう。
まとめ
紫陽花の縁起について解説してきました。昔は紫陽花はとても縁起の悪い花と考えられていました。ですが、時代の流れと共に今では紫陽花は特に金運面で縁起のいい花とされています。金運アップを狙いたい方はぜひ紫陽花の力を借りてみてください。