春の訪れを告げる梅は実は縁起物!?梅にまつわる伝説や縁起物の理由を解説!

 
梅

梅は春の訪れを告げる花として有名です。また、お庭に梅の木を植えている人もいるでしょう。そんな梅は昔から縁起のいい花とされてきました。そこにはさまざまな由来や伝説が関係しています。梅にまつわる縁起物の効果と合わせてご紹介します。

もくじ

梅が縁起がいいとされている由来や理由とは?

咲いた梅
梅は実は縁起がいい花として、昔から愛されています。そこにはさまざまな理由や伝説が関係しているのですが、あまり知られていません。

どうして梅が縁起物とされているのか、その由来や理由についてご紹介しましょう。

豊かな生活を意味するから

梅は豊かな生活を意味していると言われています。それは、梅の花が咲く時期に関係しているからです。

梅は「百の花に先駆けて咲く」と言われています。これは、どんな花よりも一番早く咲くという意味です。花が咲き始めるのは春ですよね。寒い冬が過ぎ去ったと同時に一番最初に美しい花を咲かせるのが梅の花です。

多くの人たちは寒い冬が過ぎ去って春が訪れると嬉しい気持ちになります。また、春はすべての始まりの季節でもありますよね。そんな人を嬉しい気持ちにさせたり、始まりを知らせたりする梅の花は、とても縁起がいいとされているのです。

これが転じて、梅の花を家に植えると困難な状況が素早く通り過ぎて大きな喜びが訪れる、とも言われているそうです。

漢字の成り立ちから

梅の漢字の成り立ちから、縁起がいいとされているとも言われています。

梅は木編と「毎」という文字が合わさった感じですよね。この木編には、「大地を覆う大きな木」という意味があります。とてつもない大きな木が、豊かさをもたらしてくれるという深い意味が隠されているのです。

また、「毎」という文字には、「草木がたくさん生い茂る」という意味があります。地面が見えないほどのたくさんの草木が生い茂り、豊かさをもたらすということです。

どちらにも大地を豊かさで満たすという意味がありますよね。この二つの文字から成り立っている梅は豊かさの象徴として考えられたため、縁起がいいとされているのです。

梅には素晴らしい効能があるから

梅にはとても素晴らしい効果があるのをご存知でしょうか。

梅の中には大変香りの強い品種があります。昔はこの香りの高い品種が大変好まれ、多くの人たちが自宅や神社仏閣に植えたそうです。強い花の香りは鬼が嫌うとされているため、魔除けの意味がありました。このことから縁起がいいとされるようになったのです。

また、梅干しにはクエン酸という栄養素がたくさん含まれています。このクエン酸は体の中に溜まった老廃物を外へ出してくれるという効果があります。疲れを取ったり健康な体にしてくれたりする効果があるのです。このような身体に良いという点から、梅自体が縁起がいいとされているという説もあります。

申梅にまつわる伝説

つぼみのある梅
梅が縁起がいいとされる理由に、「申梅」という伝説が関わっています。

そんな「申梅」の伝説についてご紹介しましょう。

平安時代を襲った流行り病

平安時代の申年に都で流行り病が大流行し、大勢の人たちが亡くなってしまいました。ですが、この病を抑え込むことができず、被害はどんどん拡大していきます。

その状況を何とかしようと苦心していた当時の村上天皇は、心労がたたったこともあり、本人も流行り病に倒れてしまいます。

村上天皇は何とか早く病を治して都の人たちを助けようと考え、梅干しと昆布の入ったお茶を飲まれたそうです。

すると、病がみるみる治って健康になりました。村上天皇はこの方法を都の人たちにも広く伝えます。天皇と同じように梅干しと昆布の入ったお茶を飲んだ人たちは、次々と病が治っていったのだとか。

この時使われた梅干しが申年に取れた梅の実でした。ここから、申梅は大変縁起がいいとされ、今でも贈り物などに用いられることが多くあります。

江戸時代に大流行した豚コレラ

江戸時代のある申年には、豚コレラが大流行したという話があります。

多くの人たちはこの豚コレラにかかってしまい、命を落としたのだそうです。

ですが、梅干を食べていた人たちだけはなぜか豚コレラにかかることがありませんでした。そのため、多くの人たちがこぞって梅干を食べたのだとか。

当時食べられていた梅干しも申年に収穫された梅の実が原料となっていたと言われています。

この話がもととなって、梅干しや梅は大変縁起がいいとされるようになったとされています。

梅がもたらす縁起のいい効果とは

達磨とお札
縁起がいいとされる梅は、どんな縁起のいい効果をもたらしてくれるのでしょうか。

縁起がいいとされている梅のその効果について調べましたので、ご紹介しましょう。

お金に困らない生活ができるようになる

梅はお金が困らない生活ができるようになる、という縁起のいい効果があります。

梅の花そのものが豊かさを象徴していると言われているからです。梅の花は春が訪れると一番最初に花を咲かせて多くの人たちを喜ばせてくれます。

たくさんの人たちを喜ばせることができる人には、それだけ幸運が舞い込みやすいという特徴があります。それはお金も同じです。

梅を身近に置いておくことで、たくさんの人たちを幸せにする力が湧き上がってくるのです。その力は巡り巡って自分自身に戻ってくるため、お金に困らない生活ができるようになると言われています。

良い仕事に恵まれる

良い仕事に恵まれるという縁起のいい効果も、梅はもたらしてくれます。

梅には人と人とをつなぐ力があるとされています。春の訪れを告げる梅をみると、知らない人同士でも春の訪れを喜び合う言葉をかけあうようになります。

仕事は人とのつながりが大切ですよね。たくさんの良い縁をもたらしてくれる梅は、仕事運も引き上げて良い仕事に導いてくれるとされているのです。

良いご縁に巡り会える

梅には良いご縁に巡り会えるという嬉しい縁起のいい効果もあります。

梅自体に人と人とをつなぐ効果がありますから、良縁に恵まれるというのも頷けるでしょう。

特に恋愛面での良縁に恵まれたいと思っている人は、梅の花の写真や待ち受け画像を使ってみてください。梅があなたとまだ見ぬ人との縁をつないでくれるでしょう。出会いのチャンスが増える、なんて嬉しい効果も期待できますよ。

いつまでも健康でいられる

梅はいつまでも健康でいられるという縁起のいい効果もあるとされています。

これは梅の花に魔除けや厄払いの効果があるからです。梅の花は大変香りが強く、鬼はその花の香りを大変嫌います。昔から病の原因は鬼とされていたので、鬼を退ける梅の花は縁起がいいとされていたのです。

梅の花をモチーフにしたアクセサリーや、梅の花が刺繍されたお守りなどを持っていると、健康でいられるでしょう。少し疲れた時などは、梅の花の画像を見つめる、なんてのも効果がありますよ。

まとめ

梅の花は昔から日本で愛されている花です。梅の花は華やかでかわいいから好き、という人もたくさんいます。

そこには梅には縁起がいいという効果を感じている人もいるのではないでしょうか。実際に梅の花や梅干しなどは良い効果をもたらしてくれます。

幸運を引き寄せたいと思ったら、梅の花を意識してみてください。梅林を訪れるのも良いでしょう。梅の花の画像を待ち受けにするのもおすすめです。きっとあなたの運気を引き上げて、幸運をもたらしてくれますよ。

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