赤ちゃんの健康と幸せを祈る「お宮参り」で一生の思い出を

 

 

赤ちゃんが生まれてはじめて氏神様にお参りする「お宮参り」。赤ちゃんとパパママだけでなくおじいちゃんおばあちゃん、あるいは親戚一同でお参りするお家もあるかもしれません。主役の赤ちゃんが健康で幸せに生きていくための「お宮参り」を一生の思い出にのこるものにしましょう!

なぜお宮参りをするのか

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お宮参りとは、赤ちゃんが無事に産まれたことを神様に報告し、その後の健やかな成長を願うための行事です。昔は生後間もなく亡くなる赤ちゃんも多かったので、今後も生きながらえるようにと祈念する意味があったのでしょう。
赤子が何とか生を永らえ、人生を自分の力で生きていける気配が見えた時、赤子は生後はじめて氏神様に御参り(お宮参り)して氏子となります。

昔は生活環境や食料などの関係で赤ちゃんが大きくなるのは難しい状態でした。

また、悪霊などが赤子の命を奪っていくとも考えられており、その悪霊から守るためわざとぼろぼろの着物を着せたり、
「捨てられても生きた=生命力の強い子供」
とすることで、我が子の命を長らえさせようとしました。

お宮参りをするのはいつ?

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地域によって違いはありますが、一般的には男の子は生後31日目、女の子は生後32日目に参拝するのが良いとされています。ただし、最近では日にちにこだわらず、パパの都合やママ・赤ちゃんの体調を見ながら日程調整をすることが多いようです。
モモカマイリといって100日目にお参りする地域もあります。

お宮参りの服装(宮参り着)は?

帝王切開で出産した場合は通常の出産よりも体の回復に時間がかかる場合が考えられますので、ママの体調を第一に考えてお宮参りの日を決めていきましょう。

祝い着の伝統やしきたり

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お宮参りでは、赤ちゃんは伝統的に「祝い着」を着ます。お祝い事で着る晴れ着のことを意味し、初めて身に付ける着物ということから「初着」「産着(うぶぎ)」と呼ばれることもあります。

一般的なしきたりでは、母方の祖父母が祝い着を用意し、白羽二重(しろはぶたえ)を着せた赤ちゃんの上に掛けてあげます。男の子は鷹や龍が描かれた黒系の着物、女の子には花や手毬が描かれた赤系の着物が人気です。ただし地域や家によってしきたりが違うこともあるので、事前に確認するようにしましょう。

お宮参り着物の柄の意味 男の子

★鷹の柄には、千里を見渡し勇壮に空 を舞う鷹にちなんで勇敢でおおらかに且つ先を見通せる子供になって欲しいという願いがあります。
★吉祥紋様の松は、一年を通して青々としている事からお祝いの初着に用いられます。
★雄大に舞う鷹、小槌、軍配など宝尽くしのおめでたい柄を沢山集め、最大級のお祝いを表しています。
★波に龍の柄は力強くて、「元気な子に成長しますように」願いがこもっています。黒や紺の色、
鷹や龍はたくましく地から強いイメージ、
松はおめでたい柄

鶴は長寿 亀もですね。
鯉は昇鯉 鯉から龍に成り上がるさまです。 鯉は龍魚とも呼ばれます。

お宮参り着物の柄の意味 女の子

花車・御所車
お宮参りの着物柄には優雅な雰囲気の御所車が多く使われています。この御所車に花を飾ったのが花車。牡丹や菊、桜など四季折々の花が描かれていますが、このあでやかな花々は、たくさんの人々の祝意を表しています。気品あふれる御所車とあでやかな花車は、女の子の美しい成長と人々からの祝福を願う意味が込められています。


平安時代に流行した蹴鞠は貴族の遊びでした。毬は高貴さと気品を表すもの。丸い毬には、「何事も丸く収まり、丸々と健やかに成長しますように」という意味が込められています。

一説には、毬は子どものおもちゃであることから、子どもが寂しくないようにお守り代わりとの意味もあるようです。


音には獣や魔物などを追い払い、神や縁起のよいものを引き寄せる力があると信じられてきました。神社の拝殿で鈴を鳴らすのは、音を鳴らして神様を呼び、「この子をよろしくお願いします」と、神様にお願いするため。

お宮参り着の着物の柄ひとつひとつにその子を思う様々な願いが託されているのですね。

宮参り着の着せ方

着せ方ですが、ベビードレスを着てよだれかけとケープを付けた赤ちゃんを抱っこし、その前に祝い着をかけ、抱っこしている人の背中で祝い着の紐を結びます。
この時よだれかけは祝い着の上に出すようにします。
レンタルの場合は祝い着のほかにこのよだれかけとケープもセットになっています。
色とりどりの祝い着に真っ白なケープとよだれかけは赤ちゃんをかわいらしく見せてくれます。
最近はお宮参りの風習も現代社会に合った形に変容してきています。
衣装についても同じで、祝い着も伝統柄だけでなくリボン柄などの現代的な柄やフリルがついたようなかわいらしいものも好まれているようです。
また祝い着を用意せずベビードレスのみでお参りする人も増えているようです。

夏と冬で気をつける事

夏のお宮参りの注意点は?

服を着せすぎると汗をかきすぎて脱水症状などを起こす危険性があります。祝い着は写真撮影のときだけにして、それ以外は短肌着と薄いベビードレスで過ごして対応しましょう。また、クーラーの効いた場所で過ごすときのために、防寒用のケープなどを携帯しておくと安心です。

冬のお宮参りの注意点は?

お宮参りは外にいる時間も長くなり、お祝い着の上からコートなどを羽織れないので、上手に重ね着をしましょう。ベビードレスの下には短肌着と厚めの生地の長肌着を着せるのがおすすめ。また、靴下や帽子などの防寒グッズも準備しておくと安心です。

赤ちゃんは肌が弱くかぶれやすかったり乾燥しやすかったりと肌トラブルが起きやすいですし、
大人のように環境に自分で対応・対処するという事ができません。そんな赤ちゃんのお宮参りですから、できるだけ赤ちゃんが気持ちよくいる事ができるようにしていけると良いですね。

最後に…

お宮参りは赤ちゃんにとって一生に一度の大切な行事。

おじいちゃんおばあちゃんにとっても我がことのようにうれしいはず。

そんなお宮参りを赤ちゃんにとっても、パパやママにとってもよりよいものにしていくために、事前の準備が必要です。

宮参り着を着物にするのか、ベビードレスにするのか
宮参り着は購入するのかレンタルするのか
パパやママは何を着るのか
日程はいつにすれば良い?
などなど、お宮参りの準備として考えなくてはいけない事はたくさんあります。
そして、今は以前よりもお宮参りをレンタルする事も簡単になりました。

購入したお宮参り着を七五三に着られるようにしてくれるところもあります。

宮参り着(着物)を購入した場合はお宮参りが終わったらできるだけ早くクリーニングにだしましょう。
意外とよだれなどで汚れているものです。

古くから続くお宮参りですが、
それぞれの時代に合わせて形もすこしづつ変わってきています。

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