五節句は重要な厄払いの日?五節句の意味や詳しい日にちなどについて解説!

 
お雛様とお内裏様

五節句という言葉を聞いたことがありますか?五節句は実はとても大切な厄払いの日なのです。多くの人たちは五節句と気づかずに厄払いのための行事を行なっています。そんな五節句の詳しい意味や日にち、特別な名前などについて解説します。

五節句とは?

お雛様とお内裏様
そもそも五節句とは何なのでしょうか?まずはご節句の意味や由来などについて解説します。

中国で定められた季節の節目

五節句は、もともとは中国で定められた季節の節目でした。

唐の時代、中国では月と日で奇数が重なる日は悪いことが集まりやすいと考えられました。そのような時には病気になったり、大きな災害が起こったりすると考えられていたのです。そのような災いを退けるため、厄払いをするという習慣が生まれます。

やがて、月日で奇数が重なる日に宮中で宴会が行なわれるようになります。この宴会も邪気を祓うための儀式とされていました。厄払いを兼ねた宴会のことはやがて「節句」と言われるようになります。

奇数が重なる日は1年で、11月11日を外して5日あります。それと「節句」が重なって、「五節句」と呼ばれるようになったそうです。

日本では季節の彩りを示す大切な行事

日本でも中国の五節句は文化として取り入れられるようになります。実際に明治時代までは五節句として、厄払いの行事が行なわれていました。

ですが、明治6年に五節句の制度が廃止されます。ただ、五節句は季節の変わり目の時期でもあったことから、新しい季節を迎える年中行事として、現在も残っているのです。

五節句にはそれぞれに特別な名前がある

五節句にはそれぞれに特別な名前があります。

1月・・・人日の節句(じんじつのせっく)
3月・・・上司の節句(じょうしのせっく)
5月・・・端午の節句(たんごのせっく)
7月・・・七夕の節句(しちせきのせっく)
9月・・・重陽の節句(ちょうようのせっく)

わざわざ特別な名前が付けられているのには、大切な意味があるのです。それぞれの五節句に関係した特別な名前の意味については、以下の項目でそれぞれ解説します。

人日の節句

七草粥
一年のうちで一番最初にやってくる五節句は「人日の節句(じんじつのせっく)」です。日にちや別名、行事や意味について見ていきましょう。

日にちや別名

人日の節句は毎年1月7日です。他の五節句は同じ数字が重なり合う日が五節句となっています。ですが、人日の節句だけは1月1日ではなく、1月7日としています。これは、1月1日が元日という特別な日に当たるからです。昔から中国でも日本でも、1月1日の元日は1年のうちでも特別な日として考えられていました。そこで、人日の節句をずらしたのです。

また人日の節句には「七草粥の節句(ななくさがゆのせっく)」という別名があります。文字通り、人日の節句には七草粥を食べるので、このような別名がついているのです。

主な行事事や意味

人日の節句では、七草粥を食べるとされています。現在は、お正月で疲れ体調を休めるために七草粥を食べると言われています。ですが、これは後付けされた理由です。本当は別の意味があるのです。

中国には年中行事として「人日」という「人を殺めてはならない日」というものがあります。この日には7種類の野菜が入った吸い物を飲むのが習わしでした。

日本に五節句の風習がやってきた時、「人日」で行なわれていた7種類の野菜が入った吸い物を飲むという習慣も伝わりました。ただ、日本ではそれが粥になり、七草粥を食べるという形で定着したのです。

上巳の節句

雛祭り
五節句の2番目にあたるのが上司の節句です。上司の節句は聞いたことがある人もいるかもしれません。別名や行事、その意味などについて見ていきましょう。

日にちや別名

上司の節句は毎年3月3日にあたります。お雛様を飾るお雛祭りが、上司の節句にあたります。中国ではもともと病に関する厄除けとして執り行なわれていた行事でした。

上司の節句は別名を「桃の節句」と言います。これは上司の節句が桃の開花と重なり合うからと言われています。ですが、それだけが理由ではありません。中国では昔から桃は魔除けの花として親しまれてきました。桃が魔除けや厄除けになるという考えは日本にも伝わり、「桃の節句」という別名がついたとされています。

主な行事事や意味

上司の節句にはお雛様を飾ります。これは、平安時代からもともとあった「流し雛」と、中国からやってきた上司の節句が重なったと考えられています。流し雛をすることで子供の厄を祓い、健康に育ってくれるようにという願いが込められているのです。

上司の節句と雛祭りの関係については、以下の記事で詳しく解説しています。こちらも合わせてご覧ください。

縁起物とされている雛祭りの歴史とは?期間やお祝い方法を大調査!

端午の節句

鯉のぼり
五節句の3番目にあたるのが端午の節句です。端午の節句は今でもこのように言いますから、なじみがあるでしょう。詳しい日にちや別名、主な行事や意味について解説します。

日にちや別名

端午の節句は毎年5月5日です。「子供の日」と言われて現在も盛大にお祝いがされる行事でもあります。3月3日の上司の節句が女の子をお祝いする節句なら、5月5日の端午の節句は男の子をお祝いする節句です。

端午の節句には「菖蒲の節句(しょうぶのせっく)」という別名があります。ちょうどこの時期に菖蒲の花が咲き誇るからです。菖蒲の花には田んぼの神様が宿っていると言われています。その田んぼの神様との縁を深くするという意味で、菖蒲湯につかるという風習がありました。この風習から「菖蒲の節句」という別名が生まれました。

主な行事事や意味

端午の節句として必ず行なわれる行事と言えば、鎧兜を自宅に飾って、鯉のぼりを上げます。これは男の子の健康と立身出世を願って行なわれています。

端午の節句の行事については、以下のリンク先で詳しく解説しています。こちらも合わせてご覧ください。

端午の節句で鯉のぼりや人形を飾る理由を説明できますか?

七夕の節句

七夕
五節句の4番目にあたるのが「七夕の節句(しちせきのせっく)」です。決して「たなばたのせっく」ではありません。日にちや別名、行事や意味について解説しましょう。

日にちや別名

七夕の節句は毎年7月7日にあたります。ちょうど七夕にあたる日です。実はこの「七夕」は毎年7月7日の夕方を意味しています。何故夕方なのかについては、次の項目で詳しく解説します。

七夕の節句には「笹竹の節句(ささだけのせっく)」という別名があります。七夕の日には笹に願い事を書きます。この風習から「笹竹の節句」という別名が生まれました。

主な行事事や意味

七夕の節句でおなじみの行事と言えば、七夕です。七夕はもともと中国からの習慣が日本に伝わったものです。

七夕の意味については、以下のリンク先で詳しく解説しています。こちらも合わせてご覧ください。

詳しく知って願いを叶える!七夕の由来と正しい過ごし方を紹介!

重陽の節句

重陽の節句
五節句の一番最後、5番目にあたるのは「重陽の節句(ちょうようのせっく)」です。あまりなじみがないという人もいるかもしれません。日にちや別名、行事や意味について解説します。

日にちや別名

重陽の節句は毎年9月9日にあたります。奇数の中で最も大きな数字である「9」が重なる日なので、「重陽」と言われているのです。中国ではもともと重陽節というものがあり、それが五節句の仲間入りをしたと言われています。

重陽の節句には「菊の節句」という別名があります。これは重陽の節句が、菊に長寿を祈る日とされているからです。中国では菊は長寿の象徴と考えられていました。そのため、重陽の節句では菊を行事

主な行事事や意味

日本では重陽の節句の行事はあまり残っていません。秋に菊人形まつりを開催しているところが一部残っている程度でしょう。本来は重陽の節句の前日に菊の花に綿をかぶせ、重陽の節句当日の早朝にその綿で自分の身体を拭くと長生きできる、と信じられ、行なわれていました。

また、酒に菊の花びらを浮かべて菊酒を作り、それを飲むことで長寿になるという行事も行なわれていたようです。ですが、今ではあまり行なわれていません。

まとめ

五節句について解説してきました。五節句は本来厄払いのための神事を行なう日でした。ですが、時代の流れと共に五節句という制度がなくなり、厄払いという意味合いもなくなってしまいました。ですが、日本でも一部残っていることは確かです。是非、五節句には自分なりの厄祓いをしてみてください。

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