食べておいしい蟹は実は縁起物だった!?縁起がいいとされる理由は効果について解説!

 
片手が大きな蟹

冬になるとあちこちで蟹が売り出されます。冬の旅行に蟹料理を食べに行く、なんて人も多いでしょう。そんな蟹は実は昔から縁起のいい食べ物と考えられていました。どうして蟹が縁起物とされていたのでしょうか。その理由や効果について解説します。

蟹には霊性があると考えられていたから縁起物?

蟹
蟹には霊性があると昔から信じられていたという事実があります。

「霊性(れいせい、れいしょう)」とは、人間の考えや概念からかけ離れた不思議に性質や超人的な能力、という意味です。

蟹にはそのような人間の概念とはかけ離れた力があったとされていたのです。そこから、蟹は縁起物とされていました。

その詳しい理由についてご紹介します。

水陸両棲であることから不思議な力があると考えられていた

蟹は水陸両棲という特徴があります。昔の人は、このような地上でも水中でも生きていくことができる蟹の生態に、不思議な力を感じていたのです。

人間は地上でしか生きていくことはできません。水中の中で生きていくことは当然不可能で、どれだけ長く潜ることができても呼吸ができませんから限界があります。

一方、魚は水中の中でしか生きていくことはできません。地上では呼吸することができないため、時間が経てば命を落としてしまうのです。

ですが、蟹は地上でも水中でも生きていくことができます。魚の要素も兼ね備えながら、人間と同じような要素も兼ね備えた蟹は、通常の生き物とは違うと考えたのでしょう。

蟹にはこのような不思議な特徴があることから霊性があるとされ、縁起物とされていたのです。

卵を抱いて育てるから

蟹は卵を抱いて育てます。水中にすむ魚はもちろん、地上に住んでいる卵を生む生き物の中にも、あまり卵を抱いて育てるという特徴を持った生き物は多くありません。

蟹が卵を抱いて育てるその姿は、我が子を慈しんで大切に育てる人間と大変似ていると昔の人は考えました。人間以外の動物で、こんなにも人間と同じようなスタイルで子供を育てる生き物は見たことがなかったため、特別な存在だと感じたのです。

子供が卵から孵るまでしっかり見守って育てていくところから、蟹には霊性があると考えられ、縁起物とされるようになったのです。

脱皮をして成長していくことから生まれ変わり

蟹は脱皮を繰り返して成長していきます。何度も脱皮をして、少しずつ大きく成長していくのです。

脱皮は自分の過去を捨て去るというところに似ていますよね。今までの自分をすべて脱ぎ捨て、より大きく成長していくその蟹の特徴を、昔の人は「生まれ変わり」と捉えました。

人間も成長していくためには、さまざまな困難を乗り越えるとともに、過去を捨て去ることも大切です。そんな人生をなぞらえた生き方を蟹がしていたため、蟹には霊性があるとされたのです。

蟹の見た目から縁起がいいとされている

片手が大きな蟹
蟹が縁起物とされているのは、霊性があるということが理由だけではありません。

蟹の見た目から縁起がいいとされているということもあります。

次は蟹の見た目に注目して、縁起物とされている理由をご紹介しましょう。

ハサミがVサインに見えるから

蟹には2本のハサミがありますよね。そのハサミをじっくり観察してみてください。「Vサイン」に見えてきませんか?

「Vサイン」は勝利を表すサインです。その勝利を表すサインを二つも示している蟹は大変縁起が良いとされたのです。

人間もとても嬉しいことがある時、両手でVサインを示します。その姿にも大変似ていたことも、蟹が縁起物とされるようになったと言われています。

ゆでるとめでたい赤色に変化するから

生きている蟹にはさまざまな色があります。もともと赤い蟹もいれば、緑色のような色をした蟹もいますよね。ですが、そんな蟹でも茹でればほぼ確実に赤い色に変わります。

日本では昔から赤はめでたい色とされていました。赤には勝利という意味と、厄除けの二つの意味が込められていたのです。

茹でればほぼ確実に赤くなる蟹は、その色が勝利や厄除けを示していると考えられました。そのため、蟹は縁起物として扱われるようになったのです。

甲羅は合格の象徴

実は蟹の甲羅は「合格の象徴」とされています。日本ではあまりメジャーな考え方ではないかもしれませんね。その由来となっているのは中国です。

中国では官僚になることが裕福な生活への近道とされていました。そのため、官僚になるための試験を受ける人が大変多かったのです。昔の中国で行なわれていた官僚登用試験「科挙」は、その合格者を「一甲」「二甲」「三甲」とランク付けしていました。数字が若いほど成績が優秀だったということです。

ただ、この試験は大変難しくて受験者も多かったことから、合格するだけでも素晴らしいとされていました。官僚になるためのこの試験は狭き門だったのです。

蟹の甲羅にも「甲」という文字が入っています。そのため、蟹を食べると官僚登用試験に合格して裕福な生活を送ることができる、とされていたのです。その考え方が日本にも伝わり、縁起物とされるようになりました。

縁起のいい蟹の効果とは

達磨とお札
縁起のいい蟹には、どのような効果があるのでしょうか。

縁起のいい効果がわかると、よりおいしく蟹を食べることができるでしょう。

蟹がもたらしてくれる縁起のいい効果について調べましたので、ご紹介しましょう。

試験に合格する

蟹を食べると試験に合格するという縁起のいい効果があります。

この由来が中国からきていることはすでにご説明した通りです。日本でも昔から蟹は食べられてきましたが、中国独特のこの考え方も実は日本に伝わっています。

受験生の人たちは難しい資格試験、更には就職試験を控えている人は、ぜひ蟹を食べましょう。単なる言い伝えではなく、おいしく蟹を食べることでやる気やモチベーションが上がり、合格に近づくことができるでしょう。

金運が上昇する

蟹には金運が上昇するという縁起のいい効果もあります。

中国では蟹を食べると官僚登用試験に合格できるとされていました。ですが、その行き着く先は「裕福な生活を送るため」です。

この考え方が転じて、蟹を食べると金運が上昇すると言われています。また、蟹はどちらかというと高価な食べ物ですよね。そんな高価な食べ物をおいしく食べることで、いつでも蟹を食べられるくらいにお金持ちになるという効果が期待できるのです。

子宝に恵まれる

縁起のいい蟹には、子宝に恵まれるという幸運ももたらしてくれます。

蟹は卵を抱きかかえて育てるという習性があります。卵から孵るまで責任を持って見守るというその蟹独特の習性が、子宝という幸運をもたらしてくれるのです。

また、蟹は一度に何万粒という大量の卵を産みます。たくさんの卵を産むということが転じて、子宝に恵まれるという考えが根付いたのです。

なかなか子宝に恵まれない場合は、ぜひ蟹を食べてみてください。笑顔でおいしく食べることで蟹の霊性が宿り、子宝に恵まれやすくなるでしょう。

まとめ

昔から蟹は多くの人たちから愛されてきました。それはただ単においしいというだけではなく、縁起がいいからという意味もあったのでしょう。

蟹には合格や金運、そして子宝運など、幅広い分野で縁起の良い効果をもたらしてくれます。笑顔でおいしく食べればその効果もさらに倍増していきますから、蟹を食べるときはニッコリ笑顔で食べるようにしてくださいね。

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