縁起の良い木といえば、「松竹梅」が真っ先に思い浮かぶと思います。私もそうでした。しかし、その他にもたくさん「縁起木」があるので、いくつか見ていきましょう。知らないものもあると思うので、ぜひチェックしてみてください。
もくじ
縁起の良い木(1) 松竹梅
松竹梅とは、松と竹と梅。お正月飾り門松や鏡餅など、めでたいものとして祝い事の景物などに使われます。品物などを三階級に分けた際の等級の呼称で、一般的には松が一番で竹、梅の順となります。竹を使用した門松はお正月の縁起物として一般的です。松竹梅の由来は諸説ある中で「歳寒三友(さいかんさんゆう)」が最も有名です。
「松と竹は寒中にも色褪せず、また梅は寒中に花開く」
冬の寒い季節に友とすべき三つのもの、という意味がこめられています。
縁起の良い木(2) ナンテン
南天は中国の原産で、日本では関東以西の表土の深い林地に自生するメギ科常緑低木で、本市では
、天見・流谷地区を中心に家々の回りや石垣、畑等でたくさん栽培されております。花の時期は6月から7月で、12月頃になると真っ赤な実をつけ、正月用切花として、又、薬用としても用いられています。
縁起の良い木(3) ユズリハ
鎮守の森 や、その周辺のアカマツ林 などに生えています。枝先に集まった葉が、赤い葉柄の先に垂れ下がっているのが特徴です。よく似たヒメユズリハは葉の裏の脈の編み目が細かいのに対して、ユズリハは大きな編み目となることで区別ができます。高さ10mほどの常緑高木です。葉は枝先に集まってつきます。革のような質感で両面とも無毛で、表面は光沢があり、裏面は白色を帯びています。
縁起の良い木(4) サルスベリ
花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで庭や公園などに植えられる。種子から栽培する「あすか」という一才物の矮性種もある。和名は、幹の肥大成長に伴って古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮
が表面に現れて更新していくことによる(樹皮の更新様式や感触の似たナツツバキやリョウブをサルスベリと呼ぶ地方もある)。つまり、猿が登ろうとしても、滑ってしまうということで、猿滑と表記することもある(実際には猿は滑ることなく簡単に上ってしまう)。
縁起の良い木(5) ヒイラギ
柊は、トゲトゲの葉が特徴の樹木です。昔から魔除けになると信じられ、日本では正月飾りや節分に鰯の頭と一緒に飾られます。また、クリスマスの飾りとして、リースによく使われていますよね。今回は、柊の花言葉や節分に鰯と飾られる意味、種類などについてまとめました。
縁起の良い木(6) ヤナギ
ヤナギは、ヤナギ科 Salicaceae ヤナギ属 Salix の樹木の総称。世界に約350種あり、主に北半球に分布する。日本では、柳と言えば一般にシダレヤナギを指すことが多い。
縁起の良い木(7) クロガネモチ
クロガネモチはモチノキ科である
細い枝が黒鉄(くろがね)色をしている
そこで、クロガネ(カネ)モチ
つまり金持ちに通じ
「クロガネモチを植えたら金持ちになれると」
願う気持ちで
特に関西では庭木としてクロガネモチが植えられることが多い
植えられるのは美しい実がなる雌株なのだ
縁起の良い木(8) 百両・千両・万両
万両=マンリョウ(ヤブコウジ科 ヤブコウジ属)
赤い果実をたわわに下げた様が「センリョウ」よりも豪華であるとして「マンリョウ」の名が定着したのは江戸時代中期だそうだ。 それ以前は,アカギと呼ばれていた。千両=センリョウ(センリョウ科センリョウ属)
マンリョウが果実を下げるのに対して,センリョウは果実を上向きにつける。
「百両金」の中国名を持つカラタチバナよりも大型であることからセンリョウといわれるようになったとのこと。百両=カラタチバナ(ヤブコウジ科ヤブコウジ属)
高さが20~70㎝のカラタチバナは,マンリョウ,センリョウよりもやや小型である。
中国名を「百両金」といい,センリョウやマンリョウの名は,「百両金」との比較からつけられたと考えられている。
幼いころから自然と大きな樹木の前では畏敬の念を抱いて眺めていたように思います。
「縁起木」とは多くの木の中でも、古くから人々の間で縁起が良いと言い伝えられてきた樹木です。
縁起が良い庭木といわれているものは他にも、
イチイ(名が1位に通じるので縁起がよいとされる)、オリーブ(平和のシンボルとされる)、
ゲッケイジュ(勝者の冠にあしらわれる勝者のシンボル)、モモ(不老長寿、魔除けの木とされる)
ナナカマド(カマドに7回入れても燃えにくいところから、火災除けに良い木とされる)、
などがあります。
日本人の心の花「サクラ」が庭木に向かない理由とは。
日本を象徴する花桜では開花のみならず、散って行く儚さや潔さも、愛玩の対象となっている。古くから桜は、諸行無常といった感覚にたとえられており、ぱっと咲き、さっと散る姿ははかない人生を投影する対象となった。
江戸時代の国学者、本居宣長は「敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花」と詠み、桜が「もののあはれ」などと基調とする日本人の精神具体的な例えとみなした。
桜は日本精神の象徴のようなものとしての例えとして用いられているが、この喩えが使われた時期は大正後期からである。いずれにせよ、桜は日本精神に根ざしており影響力を持っているため、国花の代表例とされることがある。(正式には日本の国花は存在しない。ただし国花の代表例として桜と菊が使われることがある。)
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言葉があるように、桜は枝を切ると切り口が腐ってきやすため、基本的には伸び放題にするしかないのです。 しかも縦にすらっと伸びる木ではありませんので、場所を取ります。花は綺麗ですが、見頃は一週間程度です。 花のない時期はパッとしません。樹皮もごつごつして見栄えが良くありませんし、紅葉もさほど綺麗ではありません。
つまり、花の時期以外はさほどいいところのない木といえます。 特に、葉が出てくると毛虫が大量にわきます。 木が大きくなってくると、頭の上にポタッと落ちてきたりします。
桜は土中の浅いところで太い根をはるので、桜の木の成長によって家が傾いたり、
害虫の多い桜の木を伝って家に様々な害虫が侵入し人間に被害を及ぼすことがあるので、
庭木には向かないということです。
やはり桜は景色の美しい場所に出かけて、その花の短い時間を惜しみつつ愛でるのが一番ですね。