【書道とは?】習字との違いや書道の始まりから徹底解説!

 

小学校になると、授業で「習字」を学びますよね。大人になってから趣味で「書道」を始めた、という人もいるのではないでしょうか。
今回は習字と書道の違いや、日本で書道が始まった歴史など書道の世界についてご紹介します。
・習字と書道は同じものだと思っていた
・書道の文化が生まれた時代を知りたい
習字と書道に興味を持った人も、ぜひチェックしてみてくださいね。

日本の書道の始まりは?

書道の歴史は古く、弥生時代に中国から漢字が伝わったのがきっかけと言われています。
しかし書道はすぐ、日本文化として馴染んだわけではありません。仏教が普及し始めた飛鳥時代になり、写経が行われるようになったことで徐々に広まり始めます。

平安時代に入ると和歌を親しむ文化が生まれ、写経とともに書道の普及が進みます。この時代には後のひらがなの原型である「万葉仮名」も作られ、書道でたくさんの書物が残されるようになりました。

しかし平安時代以降「紙・墨・筆」という道具が必要な書道は、なかなか一般的な庶民には浸透しません。戦国の争いが絶えない時代が終わった頃、庶民にも書道が普及し始めました。江戸時代の寺子屋が元となり、大人だけでなく子供にも書道で読み書きが広まっていきます。
書道の歴史には、日本の漢字・宗教・学問の歴史が密接に関わっているのです。

有名な書道家

書道には古く長い歴史があり、実にたくさんの人物が関わっています。まずは書道の歴史上で欠かせない、有名な書道家を調べてみました。

三筆とは?

三筆とは日本の書道の歴史の中で筆使いが素晴らしく、書道が上手いと言われている人物を差す言葉です。時代や国によって、それぞれ異なる3人の人物の名前が挙がっています。
三筆の中でも有名なのが、平安時代の初期の「三筆」です。
・空海
・嵯峨天皇
・橘逸勢(たちばなのはやなり)
空海は真言宗を開祖した僧侶で、中国語や梵字(ぼんじ)も学んでいました。書道の腕前も高く、今でも空海に関するたくさんの書物の資料が残っています。

嵯峨天皇は桓武天皇の2番目の子どもであり、809年から823年まで天皇として即位しました。書道だけでなく詩にも通じており、漢詩で「凌雲集」という文献を残しています。

橘逸勢は平安初期の役人です。空海とともに遣唐使として中国に派遣され、唐(当時の中国)の地でも認められる程の書道の才能がありました。彼が写経などを綴った願文「伊都内親王願文」は、書道の長い歴史の中でも特に高い価値があるとされています。

三蹟とは?

三筆は平安時代の初期の3人の人物を差しますが、「三蹟」は平安時代中期の優れた書道家のことを差します。
・小野道風
・藤原佐理(すけまさ)
・藤原行成
小野道風は遣隋使として中国に派遣された、役人の家系に生まれました。先祖には「小野妹子」や「小野篁」がいます。中国から伝わった書道にひらがなを交えた、日本独自の和様書道として発展させた中心人物の一人が「小野道風」と言われています。

藤原佐理は小野道風が作り上げた和様書道を、さらに発展させた貴族です。漢字の書体の1つ「草書」での書道に優れており、たくさんの書物が残されています。堅い文体よりも文字を崩したように書かれる「草書」は、現代の書道でも使われています。

藤原行成も小野道風が作り上げた和様書道を、さらに発展させた1人です。丸みのあるなめらかな書体が特徴な、「上代様」という書体を編み出しました。
『権記』は漢詩のみで書かれた自身の日記で、当時の政務や宮中の詳しい様子が書かれています。

書道と習字の違い

書道は中国から伝わった文化であり、その後ひらがなを交えて様々な書体が作られました。現代でも「楷書」・「草書」など、書道の書体は様々な形があります。小学生の頃の習字は、漢字の形がはっきりとした「楷書」で行われることが多いです。
また書道と習字には、どんな違いがあるのでしょうか。それぞれの意味を見てみましょう。

書道とは?

書道は字を正しく丁寧に書くだけでなく、芸術作品として高める表現の一種です。
書き崩した「草書」が使われることも多く、個性をより強調した作品も多く見られます。お手本に沿った字を書くだけでなく、言葉の意味がもつ力強さや背景を字で表すことも書道の大切なポイントと言えるでしょう。

習字とは?

習字は文字通り「字を習う」ということが、基本になっています。習い事の書道やかきぞめも、お手本を元にきれいな字を書くことが目標とされていますよね。漢字やひらがなの正しい書き方を基準としているので、形だけでなく書き順を学ぶことも出来ます。
書き崩した書体の「草書」よりも、1画ずつ丁寧に書く「楷書」が使われていることが多いです。

道から学ぶこと

書道は、正しく美しい字を書くだけではありません。字を書くことに集中することで、自分自身との対話を行う機会でもあります。

書道から学ぶことが出来る、精神的な効果を調べてみました。

己を知って己を高める

書道は字の特徴を掴み、表現をするために深く集中する必要があります。気持ちが乱れていると、その気持ちが書にも現れると言われているのです。
自分では意識していなかった怒りや、悲しみが心に溜まっていると書道に集中しづらくなります。気持ちが乱れている原因を突き止め、自分自身の気づかなかった部分を意識することで自分を高めることが出来るのです。

自然の摂理を知る

書道は墨・紙・筆を使い、自分の思いを込めて作品を作り上げます。季節・その時の気温や湿度、自分が置かれている状況の気持ちなどが作品の個性を生み出すとも言えるでしょう。

また書道は機械で図ったような完璧な字を書ける技術があっても、必ずしも思い描いた理想の文字が書けるとは限りません。その日の湿度によって紙に墨がにじみやすくなったり、部屋に入る光の加減で書いた文字の印象が変わることもあります。
自然の摂理を無理に整え完璧な文字を書くのではなく、心静かにその時の自然な状況を受け入れながら作品を書くことでより深い集中力を得ることが出来ます。

人間関係の大切さを知る

書道は自分自身を見つめ直す機会にもなりますが、周囲の人間との人間関係の大切さを知るきっかけにもなります。
習い事で書道に通い始めると、教室には世代を問わず様々人と会うことが出来ます。

一緒に作品を作り上げるわけではありませんか、同じ空間で同じように書と向き合う同士のような存在と言えるでしょう。会社や学校では出会うことのない職業の人や、異なる世界観をもつ人と会話すると新しい知識や意見をもつことが出来ます。

さらに書道を通じて活動を広げていくと、書を見に来た人や他に活動を行っている人などさらに新しい出会いと繋がりが増えますね。
人間関係が増えて世界観が広がると、周囲で支えてくれる大切な人たちの絆の強さや大切さを強く感じられるようになります。

まとめ

書道と習字はどちらも半紙・毛筆・墨を使って文字を書きますが、目的が異なります。
習字・・・お手本に沿って正しい順番で美しい文字を書く
書道・・・美しいだけでなく言葉や文の意味を作品として表す
小さい頃に学校で習うのが書道ではなく、「習字」という意味がわかりますね。
また書道は作品としての価値も大切にさせるため、形式にとらわれない様々な表現の仕方が存在しています。

習字には書き順や文字の形がはっきりと目立つ「楷書」が用いられますが、書道は漢字やひらがなを書き崩したような「草書」を用いることも多いです。
書道は深い集中力が必要となります。何かに怒りを感じていたり、迷いがあると集中が途切れて100%の自分の力を発揮しにくくなるのです。

自分自身との対話や、人との繋がりを高めてくれるのも書道の効果と言えるでしょう。
平安時代から発展を遂げた書道は歴史も深く、大人にもぴったりの趣味ですね。

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