「起き上がり小法師」はメジャーなおもちゃです。日本において知らない人はいないのではないでしょうか。この起き上がり小法師が実は縁起物だという事をご存知でしたか?今回、その縁起から歴史などをご紹介します。
もくじ
起き上がり小法師とは
via ja.wikipedia.org
福島県会津地方に古くから伝わる縁起物・郷土玩具の一つである。起姫(おきひめ)ともいう。会津の人にとっては「赤べこ」の次に馴染みのある郷土玩具である。稚児をかたどった可愛らしさがある。
起き上がり小法師は非常に日本人になじみのあるものです。
その起き上がり小法師は会津の郷土玩具であり、会津三縁起の一つとして数えられています。
その起き上がり小法師は会津の郷土玩具であり、会津三縁起の一つとして数えられています。
「初音」「起き上がり小法師」「風車」は、会津三縁起として昔から正月に神棚に飾り、一家の繁栄と家族みんなの健康・安全を祈るものとして受け継がれてきました。
今でも会津では、新年の初市に必ずといっていいほど買い求め、一年間の家内安全・無病息災を祈ります。
さて、縁起物としての起き上がり小法師ですが、その省庁と刷るものは家内安全・無病息災です。
このあたりは、いくら転んでも起き上がってくる起き上がり小法師らしいご利益ですよね。
また、三縁起として神棚に飾るというのも新鮮に感じませんか。
このあたりは、いくら転んでも起き上がってくる起き上がり小法師らしいご利益ですよね。
また、三縁起として神棚に飾るというのも新鮮に感じませんか。
他の会津三縁起(初音)
初音は、子供たちが元旦の朝買ってもらい正月の三ヶ日神棚に飾り、後でお下げしてからオモチャにして遊ぶ小さな竹笛です。笛の胴の部分を親指と人差し指でふさぐと「ホー」とやや低い音が、人差し指を離すと「ケキョ」にあたる高い音が出ます。今はあまり見られなくなりましたがひと昔前の子供たちはよくこの初音を吹いて遊んでいました。会津三縁起のひとつです。山田民芸工房では、他の三縁起の「起き上がり小法師」、「風車」も手作りです。
ウグイス笛の一種のようですね。
縁起物とされている点や形が面白いですね。
縁起物とされている点や形が面白いですね。
他の会津三縁起(風車)
風車は、新年に神棚に飾る縁起物として、毎年1月10日に同市で開かれる初市で売られる。竹や赤や青、緑の色紙で作る風車の中心には黒豆が据えられ、新年も「まめまめしく、くるくると働けますように」との願いが込められている。
こちらも日本では一般的ですが、形がちょっと変わっていますね。
豆が据えられるというところも面白いですね。
豆が据えられるというところも面白いですね。
起き上がり小法師は縁起がよい
起き上がり小法師(おきあがりこぼし)は会津を代表する縁起物で、転んでもすぐに立ち上がるところから、粘り強さと健康のシンボルとして縁起がいいとされています。毎年初市で家族の人数より1個多く買う習わしがあり、会津の家庭には欠かせない縁起物になっています。
さて、なぜ家族の人数より1個多く買うのでしょう。
それは、家族が増えるのを願うから。つまり、子孫繁栄を願うものでもあるのです。
意外ですよね。七転び八起きといわれますが、そんなことも願うのです。
それは、家族が増えるのを願うから。つまり、子孫繁栄を願うものでもあるのです。
意外ですよね。七転び八起きといわれますが、そんなことも願うのです。
起き上がり小法師の意外な歴史
via ameblo.jp
今からおよそ400年前、当時の会津藩主である蒲生氏郷公が藩士に小法師を作らせ、正月に売らせたのが起源であるといわれています。
会津の観光土産「起き上がり小法師」は、工芸品の生産奨励策の名残で、下級藩士の内職収入につなげながら不屈の武士魂を忘れさせない 狙いもあったとか。一方で、江戸にアンテナショップを開き特産品PRにも力を注いだ。「殖産興業」は現代においても重要なキーワードだ。
起き上がり小法師は、実は江戸時代に藩の財政が逼迫していた折に作られた
殖産興業のたまものだったのです。
江戸時代は時代が進むにつれ各藩の財政は逼迫していき、
各藩がそれぞれに頭をひねって考えたものが今の時代に生きているということです。
実は下級藩士の内職だったという事を考えるとすごい歴史ですよね。
殖産興業のたまものだったのです。
江戸時代は時代が進むにつれ各藩の財政は逼迫していき、
各藩がそれぞれに頭をひねって考えたものが今の時代に生きているということです。
実は下級藩士の内職だったという事を考えるとすごい歴史ですよね。
現在の起き上がり小法師
via colocal.jp
福島県の会津地方に、400年前から伝わっている
民芸品「起き上がり小法師」。
転んでもすぐに起き上がる張り子のおもちゃで、
会津民芸品の中では最古の品と言われています。そんな歴史ある「起き上がり小法師」が、
フランスでおしゃれになって、
東日本大震災復興支援に協力しました。
それが「オキアガリコボシ・プロジェクト・フロム・ヨーロッパ」。
俳優のジャン・レノさん、
ファッションデザイナーのジャンポール・ゴルチエさんやコシノヒロコさん
らが賛同し、思い思いの起き上がり小法師を作りました。
2013年12月19日にパリ市庁舎で行われた
チャリティオークションにて競売されました。
起き上がり小法師をおしゃれにして、フランスで売るというのは意外な方法です。
そして、それが震災支援に繋がったというのですからとても素敵なお話です。
そして、それが震災支援に繋がったというのですからとても素敵なお話です。